第172回 芥川賞・直木賞の発表はいつ?ノミネート作品の紹介もについてご紹介します。
芥川賞は純文学の、直木賞は大衆文学の最高峰とされる賞で、どちらも新人作家や話題作がノミネートされているので、見逃せませんね。
この記事では、発表日とともに、どんな作品が選ばれているのかもチェックできますよ!
半期に一度の日本の文学賞がやってきたね!
ノミネート作品が決まるとワクワクするよ♪
受賞作品は2025年1月15日に東京・築地の「新喜楽」で発表されます。
芥川賞・直木賞の違いとは?
芥川賞・直木賞は、日本文学界で最も注目される二大文学賞です。
芥川賞は純文学を対象に、新しい文学の可能性を感じさせる作家に贈られます。
一方、直木賞は大衆文学を対象に、幅広い読者に愛されるエンターテインメント性が評価されます。
選考は年に2回行われ、受賞作は発表後すぐに話題になるほど!
ノミネート作品も注目の的で、読むだけで今の文学のトレンドが見えてきます。
この機会にぜひ候補作品をチェックしてみてください。
関連:>>芥川賞と直木賞の違いをご存じですか?両方のノミネート条件や意外な事実を解説!
第172回芥川賞・直木賞の発表はいつ?
第172回芥川賞・直木賞の発表は、2025年1月15日に行われます。
舞台は東京・築地にある老舗料亭「新喜楽」
例年、1階では芥川賞の選考会が、2階では直木賞の選考会が行われ、緊張感が漂う中で第172回芥川賞・直木賞の受賞者が決まります。
発表当日はテレビやネットニュースで速報が流れるので、文学好きなら見逃せませんね。
過去には候補作品が受賞を逃しても、その後大ヒットした例もあるので、発表前に芥川賞・直木賞のノミネート作品を読む楽しさも味わってください。
関連:>>芥川賞・直木賞を知るカギ!純文学と大衆文学の違いを解説。芥川賞・直木賞ノミネート作品をより深く楽しむためのポイントも紹介!
第172回芥川賞・直木賞ノミネート作品一覧
芥川賞直木賞候補作品には、才能あふれる作家たちの力作が並んでいます。
本を読む前に候補作品をチェックすると、自分に合った一冊が見つかりますよ。
「これが受賞しそう!」と予想しながら読むのも面白いですよね。
第172回芥川賞・直木賞ノミネート作品をご紹介しますね!
第172回芥川龍之介賞 候補作品
2024年下半期第172回芥川賞候補作品が発表されました。2025年1月15日には選考会が開かれ、栄えある受賞作品が決定します。
第172回芥川賞候補作品をご紹介しますね!
DTOPIA/安堂ホセ(文藝秋季号)
『DTOPIA(デートピア)』は、南太平洋のボラ・ボラ島を舞台に、白人女性“ミスユニバース”を巡る男性たちの競争を描いた作品。
Mr.L.AやMr.東京など、10人の男性が全10エピソードで繰り広げるドラマとなっているです。
物語は、過去や未来を交えながら、さまざまなテーマに触れつつ進んでいきます。ジェンダーや人種にまつわる問題も描かれ、深いメッセージが込められているのもポイント。
この機会にぜひ手に取ってみてください。
安堂ホセ(あんどう ほせ)さんは1994年生まれの作家。2022年、デビュー作「ジャクソンひとり」で文藝賞を受賞し、芥川賞候補にもなる。その後も「迷彩色の男」「DTOPIA」と立て続けに作品を発表し、いずれも野間文芸新人賞候補に。短期間で複数の作品が芥川賞や野間文芸新人賞候補になるという快挙を達成し、注目を集める若手作家として活躍している。
関連:>>芥川賞直木賞ノミネート作品『DTOPIA(デートピア)』の作者、安堂ホセの家族構成や大学など、プライベートから作家としての歩みまでをご紹介。
ゲーテはすべてを言った/鈴木結生(小説トリッパー秋季号)
本書は、ゲーテ研究者を主人公にした物語となっていて、学問、人生、言葉、創作の本質をつきつめるものなんです。
ゲーテ研究者の主人公・博把統一(ひろばとういち)はゲーテの言葉に導かれ、葛藤しながらも成長します。
ゲーテの思想が博把統一の行動や考え方に大きな影響を与えていく様子が描かれているんです。
この物語は主人公・博把統一の日常生活や家族との関係を主に描いており、ゲーテの言葉が主人公の創作活動に力を与える様子をくわしく描写しているところがポイント。
学術と人間ドラマが融合されているので、人生の意味や言葉の力について深く考えさせられる作品です。
鈴木結生(すずき ゆうい)さんは1997年生まれ。西南学院大学卒業。2024年「人にはどれほどの本がいるか」第10回林芙美子文学賞佳作受賞。同年に「ゲーテはすべてを言った」を執筆。若手ながら高い評価を得ている。
関連:>>第172回芥川賞ノミネート作『人にはどれほどの本がいるか』や若手作家・鈴木結生の魅力に迫ります!
ダンス/竹中優子(新潮11月号)
30代女性のリアルな悩みと成長を描いた『ダンス』は、30代の女性が仕事や人間関係で悩み、自分を見つめ直す姿を丁寧に描いた小説なんです。
等身大の言葉で描かれた30代のリアルな悩みには、共感できる要素がたくさんあります。
主人公の成長を通して、私たちも自身の生き方を見つめ直すきっかけとなるはず。
何と言っても美しい言葉で綴られた物語は、心に深く響きますし、とても気持ちの良い読書体験になりますよ!
30代女性が主人公なので30代女性はもちろんのこと、年齢に関係なく共感できるポイントがたくさんあるので、ぜひ読んでほしい一冊です。
竹中優子(たけなか ゆうこ)さんは、歌人、詩人、小説家として活躍されています。早稲田大学卒業後、短歌、詩、小説と幅広く作品を発表。2016年に角川短歌賞、2022年に現代詩手帖賞を受賞するなど、数々の文学賞を受賞。2024年には小説「ダンス」で新潮新人賞を受賞し、芥川龍之介賞候補にも選ばれました。歌集『輪をつくる』、詩集『冬が終わるとき』など、多くの作品を発表しており、現代文学界で注目を集める作家の一人です。
関連:>>芥川賞ノミネート作品に注目!竹中優子さんのダンスが描く物語や発表日をチェック!
字滑り/永方佑樹(文學界10月号)
自分自身と向き合いたいと思ったことはありませんか?
永方佑樹さんの『字滑(じすべ)り』は、そんなあなたにこそ読んでほしい一冊。
内容は、主人公が不思議な現象に巻き込まれ、自分を見つめ直す物語で、変化を受け入れることの大切さを教えてくれると同時に、新しい自分を見つけるためのヒントを与えてくれます。
Kindleなら、いつでもどこでも読書を楽しめますので、ぜひ、この機会に『字滑り』の世界へ足を踏み入れてみてください。
永方佑樹(ながえ ゆうき)さんは、詩をテキストだけでなく、水やデジタルなど様々な媒体を用いて表現するユニークな詩人です。詩集『不在都市』で歴程新鋭賞を受賞し、海外でも活躍しています。近年は、詩作の枠を超え、小説「字滑り」を発表するなど、幅広い創作活動を行っています。詩と行為を融合させた革新的な表現が特徴で、今後もその動向に注目が集まります。
関連:>>芥川賞候補作品『字滑り』で注目の永方佑樹さん。詩人ならではの魅力や作品の魅力を紹介!
二十四五/乗代雄介(群像12月号)
乗代雄介さんの『二十四五(にじゅうしご)』は、20代半ばの若者が仕事、恋愛、友情など、様々な悩みを抱えながら成長していく物語。
主人公の心の揺れ、動きや人間関係の機微が繊細に描かれており、わたしたち自身の経験と重ね合わせながら共感できると思います。
この小説は、自己探求の大切さや、人生の多様性を教えてくれるんです。20代だけでなく、人生の岐路に立つすべての人におすすめの一冊です。
乗代雄介(のりしろ ゆうすけ)さんは1986年生まれの作家。2015年、群像新人文学賞を受賞しデビュー。以降、野間文芸新人賞、三島由紀夫賞、坪田譲治文学賞、織田作之助賞、芸術選奨文部科学大臣賞など数々の文学賞を受賞。代表作に『旅する練習』『それは誠』などがあり、現代の若者たちの姿を繊細かつ鋭く描き出す作品で知られる。
関連:>>芥川賞ノミネート作品『二十四五』で話題の乗代雄介さん。その独特な世界観や魅力に迫ります!
第172回直木三十五賞 候補作品
2024年下半期第172回直木賞候補作品が発表されました。2025年1月15日には選考会が開かれ、栄えある受賞作品が決定します。
第172回直木賞候補作品をご紹介しますね!
よむよむかたる/朝倉かすみ(文藝春秋)
北海道・小樽を舞台に、高齢者たちの読書会が繰り広げられる『よむよむかたる』。
この小説は、読書を通した人々のつながりと、老いというテーマを温かく描き出しています。
物語は、古民家カフェで開かれる読書会に参加する高齢者たちの日常が描かれていて、彼らは本を読み、語り合い、人生を振り返る中で、喜びや悲しみ、そして生きる喜びを見出していくんです。
この作品の魅力は、読書が単なる娯楽ではなく、人々の心を豊かにし、つながりを深める力を持っていることを教えてくれる点です。
また、高齢者たちの生き方や言葉は、わたしたちに生きることの深みや人生の大切さを気づかせてくれるもの。
小樽の美しい風景描写も本作の魅力の一つ。まるでそこにいるかのような臨場感あふれる描写は、すっぽりと物語の世界へ入り込んでしまうほど!
『よむよむかたる』は、人生の様々なステージにいる人々に、温かい光を照らしてくれる作品です。
読書を通して自分自身と向き合い、人生を豊かにしたいと考えている方におすすめです。
北海道出身の作家。2004年に小説現代新人賞を受賞しデビュー。代表作に、吉川英治文学新人賞を受賞した『田村はまだか』、山本周五郎賞を受賞した『平場の月』などがある。北海道新聞文学賞、直木賞候補など数々の文学賞を受賞しており、繊細な描写と人間関係の機微を描き出す作品で知られる。
関連:>>心に響く物語が読みたい方におすすめ!直木賞候補の朝倉かすみさんが描く大人のリアルな恋愛と日常の特別な瞬間。
藍を継ぐ海/伊与原新(新潮社)
伊与原新さんの表題作『藍(あい)を継ぐ海』は、科学と人とのつながりを描いた、あたたかい物語集で、全5篇から成る短編集になっています。
この本を開くと、そこはまるで、日本各地の美しい風景が広がる旅のよう!
山口の島で土を求める人、北海道で隕石を探す人、長崎で歴史を掘り起こす人…、それぞれの場所で、科学が教えてくれる大切なことに気づいていきます。
例えば、土の中に眠る歴史や、宇宙からやってきた石、そして海を渡るウミガメ。
これらの物語を通して、私たちは「科学」という言葉を、もっと身近で、もっと心温まるものだと感じることができるはずです。
難しい言葉は一切なし。まるで優しい語り手がお話ししてくれるように、科学の面白さや、自然と人間のつながりを教えてくれます。
この本を読むと、きっとあなたも、普段見過ごしている身の回りのものに、新たな発見と感動を見つけることができるはずです。
伊与原新(いよはら しん)さんは、理学博士の経歴を持ち、2010年に『お台場アイランドベイビー』でデビューした作家です。科学的な知識を活かしたミステリーや青春小説など、幅広いジャンルの作品を発表しており、その多くが文学賞を受賞しています。代表作に『月まで三キロ』『八月の銀の雪』などがあり、特に『月まで三キロ』は新田次郎文学賞など複数の文学賞を受賞するなど高い評価を得ています。
関連:>>伊与原新さんってどんな人?本名や経歴を交えて、作家としての魅力をじっくりご紹介しますね!
関連:>>伊与原新さんの注目作『藍を継ぐ海』を深堀りし、文庫本おすすめ5選もご紹介!
飽くなき地景/荻堂顕(KADOKAWA)
『飽くなき地景(ちけい)』は、昭和から高度経済成長期の東京を舞台に、都市開発と伝統文化の対立、そして家族の愛憎を描いた作品です。
華族の家に生まれ、伝統の刀「無銘」を愛する主人公は、都市開発を進める父との対立や、失われゆく伝統文化への危機感を抱きます。
この小説は、単なる歴史小説にとどまらず、現代社会が抱える「進歩」と「伝統」のバランス、そして「美」の価値について深く考えさせられます。
都市化が進む現代において、私たちは何を大切にし、未来へ繋いでいくべきか、読者に問いかける一冊。
荻堂顕(おぎどう あきら)さんは1994年生まれ。早稲田大学卒業後、2020年に第7回新潮ミステリー大賞を受賞し、翌年『擬傷の鳥はつかまらない』で作家デビュー。その後も『ループ・オブ・ザ・コード』で山本周五郎賞候補に、さらに『不夜島』で日本推理作家協会賞を受賞するなど、数々の賞に輝き、注目を集める若手作家の一人。
秘色の契り 阿波宝暦明和の変 眞末譚/木下昌輝(徳間書店)
最新刊の『秘色(ひそく)の契り 阿波宝暦明和(あわほうれきめいわ)の変 眞末譚(てんまつたん)』は、江戸時代中期の徳島・蜂須賀藩を舞台にした歴史小説です。
30万両もの借財を抱える藩を立て直すため、新しい改革に挑戦する新藩主・蜂須賀重喜と家臣たちの奮闘が描かれています。
型破りな発想や斬新な経済再建策、権力闘争や陰謀が絡み合うストーリーは、緊張感と興奮がたっぷり!
江戸時代の歴史や藩政改革について学べるだけでなく、アクションやサスペンス要素も楽しめる魅力的な一冊です。
Kindleで手軽に読めるので、歴史や物語が好きな方はぜひチェックしてみてくださいね。
木下昌輝(きのした まさき)さんは1974年生まれの作家。2012年、「宇喜多の捨て嫁」でデビュー。その後も数々の作品を発表し、直木賞に複数回ノミネートされるなど、歴史時代小説界を代表する作家の一人。代表作に「宇喜多の捨て嫁」「天下一の軽口男」「敵の名は、宮本武蔵」などがあり、その多くが文学賞を受賞している。
関連:>>木下昌輝の歴史小説、ベスト5!『秘色の契り』など話題作から芥川賞候補作まで。歴史をもっと身近に感じたいあなたへ。
虚の伽藍/月村了衛(新潮社)
月村了衛さんの『虚(きょ)の伽藍(がらん)』は、バブル期の京都を舞台に、宗教と欲望が渦巻く社会派ノワール小説です。
若き僧侶が、腐敗した仏教界の闇を暴こうと試みる中で、暴力団や政治と深く関わり、人間の業の深さを赤裸々に描き出しているんです。
まるでドキュメンタリーのようにリアルな描写と、主人公の心の葛藤に、知らず知らずのうちに月村ワールドにはまってしまいます!
この小説は、バブル期の日本社会の光と影だけでなく、現代社会が抱える問題についても深く考えさせられる物語になっていて、今すぐ読みたい方は、Kindleで手軽に『虚の伽蘭』の世界へ飛び込めますよ。
スリリングな展開と、考えさせられるテーマに魅せられるはずです。
月村了衛(つきむら りょうえ)さんは1963年生まれの小説家。早稲田大学卒業後、2010年に『機龍警察』でデビュー。SFやミステリーなど幅広いジャンルで活躍し、日本推理作家協会賞、日本SF大賞、大藪春彦賞、吉川英治文学新人賞、山田風太郎賞など数々の文学賞を受賞。代表作に『機龍警察』シリーズ、『土漠の花』などがある。2023年には『香港警察東京分室』で直木賞候補にノミネートされた。
第172回芥川賞・直木賞ノミネート作品を手に入れる方法
ノミネート作品は書店や図書館で手に入るほか、電子書籍のKindleなら数クリックで購入可能です。
特に芥川賞・直木賞ノミネート作品はすぐに話題になるため、早めに手に入れておくと「流行の先取り」ができます。
さらに、Kindleの無料体験を利用すれば、気軽にノミネート作品を読み始められるのも嬉しいポイントです。
この機会に最新の文学作品に触れてみてはいかがでしょうか。
Kindle:>>芥川賞・直木賞ノミネート作品も楽しめる!Kindle Unlimitedの登録・解約方法を初心者向けにわかりやすく解説!
第172回芥川賞・直木賞受賞作発表後の楽しみ方
第172回芥川賞・直木賞の受賞作が決まったら、まずはノミネート作品と読み比べてみるのがおすすめです。
「なぜこの作品が選ばれたのか?」と考えながら読むと、芥川賞・直木賞ノミネート作品の奥深さがより感じられます。
また、SNSや読書コミュニティで感想をシェアすると、共感や新たな視点が得られて楽しさが倍増します。
さらに、芥川賞・直木賞受賞作が映画化やドラマ化されることも多いので、映像作品として楽しむのも一興。
第172回芥川賞・直木賞候補作家の次回作にも期待しながら、読書の世界を広げてみましょう!
おすすめ:>>芥川賞・直木賞ノミネート作品の読書記録に最適!無料アプリ4選を感想付きで詳しく紹介します!
まとめ
第172回 芥川賞・直木賞の発表はいつ?ノミネート作品の紹介もについて、以下の5つの事柄をご紹介しました。
- 芥川賞・直木賞の違いとは?
- 第172回芥川賞・直木賞の発表はいつ?
- 第172回芥川賞・直木賞ノミネート作品一覧
- 第172回芥川賞・直木賞ノミネート作品を手に入れる方法
- 第172回芥川賞・直木賞受賞作発表後の楽しみ方
芥川賞・直木賞の発表は文学好きにとっての一大イベント。
ノミネート作品も珠玉の力作ばかりなので、ぜひ読んでみてください。
紙の本はもちろん、Kindleを使えば手軽に読書を楽しめます。お気に入りの一冊を見つけたら、その作家の次回作にも注目!
読書を通じて、文学の奥深さに触れてみてくださいね。