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織田作之助賞の歴代受賞作品から見るおすすめ受賞作10選

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織田作之助賞の歴代受賞作品から見るおすすめ受賞作10選 文学賞
織田作之助賞の歴代受賞作品から見るおすすめ受賞作10選
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織田作之助賞の歴代受賞作品から見るおすすめ受賞作10選についてのご紹介です。

名作がたくさん生まれたこの織田作之助賞の中から歴代の特におすすめの受賞作を10冊紹介していきます。

織田作之助賞は、新しい才能を発掘するための賞で、受賞作はどれも独自の魅力があります。文学ファンはもちろん、これから読書を始めたい方にもぴったりな作品が揃っています。

各作品の概要や魅力をわかりやすくまとめているので、気になる本を見つけて、新たな読書の楽しみを発見してください!

この記事でわかること
  • 織田作之助賞の成り立ち
  • 織田作之助賞受賞作品の特徴
  • 歴代受賞作品から見るおすすめ受賞作10選
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織田作之助賞の成り立ち

作家・織田作之助は1913年生まれで、34歳という短い生涯の中で多くの作品を残しました。織田作之助賞は、織田作之助の生誕70年を記念して設立され、今でも織田作の文学的な功績をたたえるために贈られています。

主催は大阪文学振興会や関西大学、毎日新聞社などで、大阪生まれの作家・織田作之助を記念して1983年に始まった文学賞です。

織田作之助賞受賞作品の特徴

織田作之助賞受賞作品の特徴としては、織田作の作風に影響を受けた、社会や人間の本質を鋭く描く作品が中心。

さらに、受賞作は後の文学界に大きな影響を与えています。

関連:>>織田作之助本人の作品を読むと織田作之助賞の特徴がわかります。織田作之助のおすすめ作品10選

織田作之助賞の歴代受賞作品から見るおすすめ受賞作10選

織田作之助賞の歴代受賞作品から見るおすすめ受賞作10選のご紹介です。

魅力的な作受賞作の多い織田作之助賞ですが、その中から特におすすめの作品を選びましたので、今後の読書の参考になさってくださいね!

その街の今は  柴崎友香

第23回(2006年)織田作之助賞受賞作品  

柴崎友香の『その街の今は』は、大阪の街を舞台にした心に残る物語となっています。

主人公は、少しずつ変わっていく風景や、変わらない人々の生活を見つめながらも、街が変わっていく寂しさや懐かしさが、まるであなたの心に寄り添うように描かれています。

もし、自分の住む街の変化に寂しさを感じたことがあれば、この本はぴったり。大切な思い出や感情が詰まっていて、心が温かくなります。川上弘美の『センセイの鞄』や村田沙耶香の『コンビニ人間』が好きな方にも響くはず。

忙しい毎日の中で、少し立ち止まってみたい時に、ぜひこの本を手に取ってみてください。あなたの心をゆっくりと癒してくれるかもしれませんよ。

\大切にしたい一冊!/
センセイとの恋しい日々
自分の居場所はやっぱりここ?

通天閣  西加奈子

第24回(2007年)織田作之助賞受賞作品  

この物語は冬の大阪ミナミを舞台に、少しの温もりと感動をお届けする物語。

登場人物たちは、日々の生活に追われ、夢を見る余裕もありませんが、共感できる部分がいっぱい。通天閣を背景に、男女の物語は最後に雪を通じて心温まる瞬間を迎えます。

今の通天閣周辺には、楽しそうに過ごす人々がいて、思わず微笑んでしまう場所です。この本では、主人公たちの喜びや苦しみがリアルに描かれ、自分の経験と重ねながら読めるかもしれません。

村上春樹の『ノルウェイの森』や吉本ばななの作品が好きな人におすすめです。家庭や人間関係への深い洞察が魅力である『通天閣』を読めば、孤独感が和らぎ、人とのつながりを感じられるはず。

心温まるこの一冊、ぜひ手に取ってみてくださいね!

\とてつもなく温かい!/

ワーカーズ・ダイジェスト  津村記久子

第28回(2011年)織田作之助賞受賞作品  

仕事のストレスや体の変化に悩む年齢を迎えた男女が、取引先として出会い、1年間の交流をユーモラスに描きます。物語は男女それぞれの視点で交互に進行し、事件らしい事件はほとんど起こりませんが、心の動きが丁寧に描写されています。

知的でありながら飾らない文体が特徴で、読むこと自体が楽しめる作品。現実に押しつぶされそうな中で、思わず共感してしまうような物語です。

ワーカーズ・ダイジェストは、さまざまな職業を持つ女性たちの日常や成長を短編集でまとめています。津村さん特有の働く女性のリアルな姿を独自の視点で表現していますよね。

キャリアや人間関係の悩みを抱える方におすすめです。登場人物たちの物語が勇気を与えてくれますし、新たな視点を見つけるために、ぜひ手に取ってみてください。

\仕事のストレスを勇気に変えよう!/

工場  小山田浩子

第30回(2013年)織田作之助賞受賞作品

まるでひとつの街のような大きな工場が舞台になっています。

主人公の牛山佳子さんが書類を整理しながら、彼女の兄と古笛青年と共に奮闘する物語です。しかし、そんな日々の中で「この仕事は何のために?」という疑問が浮かびます。

作品には現代社会の不安や人間関係の複雑さがリアルに描かれ、併録の短編『いこぼれのむし』では居心地の悪さが伝わります。

『工場』は、忙しい毎日を送るあなたに寄り添い、職場の人間関係や友人との絆に共感を呼び起こします。川上未映子やよしもとばななを好んで読む人におすすめです。心に響くエピソードが詰まった本書を手に取ることで、日常の喜びや苦しみを一緒に感じ、新たな視点が得られるかもしれません。

とてつもなく広い工場でする仕事は?人は?

世界でいちばん美しい  藤谷治

第31回(2014年)織田作之助賞受賞作品 

主人公の雪踏文彦は「せった君」として親しまれています。

彼は作家の島崎哲と小学校で出会い、最初はぼんやりした印象を持たれていましたが、実は素晴らしい音楽の才能の持ち主です。中学・高校は別々でしたが、島崎が大きな挫折をしたとき、偶然に現れたせった君の言葉が彼を救いました。

その後、彼らは一緒にピアノを弾くバーで過ごすようになりますが、せった君が恋をすると、音楽にも変化が訪れます。そんな中、せった君の彼女・小海の元カレが現れ、物語は急展開に。

読後には喪失感が残りますが、日常の中の小さな幸せや愛の形を描いており、あなた自身の経験と重ねやすい作品です。人間関係に悩む女性たちに寄り添うこの本をぜひ手に取ってみてください。あなたの心に響く瞬間が待っていますよ。

\せった君の素直な気持ちがせつない/

浪華古本屋騒動記     堂垣園江

第32回(2015年)織田作之助賞受賞作品 

舞台は現代の大阪。古本屋は年々厳しく、借金に悩む人やアルバイトで生計を立てる人も。

大阪の大火で古典籍が失われたと言われていますが、名物古書店の3代目・高津が遊郭の畳の下から古地図を発見し、「お宝がある!」と仲間を集めます。集まったのは、手伝いをするムシカや出張中の理香子、理香子に恋する啓太。彼らは大阪の宝を探し、懐かしい大阪弁や文化を楽しみます。

『浪華古本屋騒動記』は、堂垣園江が描く心温まる物語で、特に読書好きの人におすすめです。コミカルなやり取りを通じて、日常の幸せや人間関係を描いています。心温まるストーリーをぜひ体験してみてください!

陽気で楽しい古本屋の人たちを読んでみませんか?

あの家に暮らす四人の女  三浦しをん

第32回(2015年)織田作之助賞受賞作品

阿佐ヶ谷にある牧田家という古い洋館は、まるで女性たちの楽園!シングルの女性たちが集まり、孤独を感じることはありません。彼女たちの本音や夢がどんどん語られ、平和を守るお年寄りや不思議な「開かずの間」、ちょっとドキドキなストーカーも登場します。四人の個性的な暮らしが描かれ、肩の力を抜いて楽しめる内容です。

三浦しをんの『あの家に暮らす四人の女』は、共感できる人間ドラマと魅力的なキャラクターたちが光る作品。人間関係の悩みを抱える女性たちの姿を見つめることで、自分自身の生き方を考え直すきっかけになるかもしれません。山田詠美の作品が好きな人にもおすすめです。女性の心に響く物語なのでぜひ手に取って、日常の悩みに共鳴する新たな視点を見つけてみてください!

\あの家で自分を見出してください!/

その話は今日はやめておきましょう  井上荒野

第35回(2018年)織田作之助賞受賞作品 

大楠昌平さん(72歳)とゆり子さん(69歳)は、穏やかな定年生活を送りながらクロスバイクを楽しんでいましたが、昌平さんが交通事故で骨折してしまいます。そこで、ゆり子さんは若者の石川一樹さん(26歳)に助けを求め、彼の訪問が続くと、家の中に不思議な変化が起こります。

友人や家族との関係に悩んでいる方、仕事とプライベートの両立に苦しむ方にとって、心の支えになるでしょう。村上春樹や吉本ばななの作品が好きな方にもおすすめです。あなたの心を軽くしてくれるこの物語、ぜひ読んでみてください。

\年齢に自信のある人ほど読んでほしい!/

水平線  滝口悠生

第39回(2022年)織田作之助賞受賞作品  

滝口悠生の『水平線』は、人間関係や自己探求をテーマにした作品です。

内容は、硫黄島での激しい戦闘を背景に、人々の物語が今の私たちに語りかけています。

妹が祖父母の故郷を訪れた際、見知らぬ男性から電話がかかってきて、兄は不思議なメールに導かれて船に乗ります。祖父母が戦争中に経験したことや、島に残された人々の運命が重なり、彼らの声は今も波に乗って届いているようです。この物語は少し不思議で、心が満たされる感覚を与えてくれます。

心の迷いや孤独感に寄り添い、日常を豊かにしてくれるこの小説を、ぜひ手に取ってみてください。

何度となく読み返す一冊

それは誠   乗代雄介

第40回(2023年)織田作之助賞受賞作品

舞台は、高校生たちの東京への修学旅行。彼らは、計画とは少し違った小さな冒険に挑戦します。主人公の誠は、あまり親しくない友達と同じ班になり、自由行動の日に一人で日野に住む叔父を訪ねることに決めます。

その行動を一緒にする男子たちと、女子たちは計画を立てて、先生たちを巧みに欺きます。最後の車中のシーンでは、彼らの距離が縮まっていく様子が印象的です。仲の良くない班の中での微妙な心境の変化と成長が、心を温かくしてくれます。

登場人物の葛藤や成長を通じて、自分自身の人生を見つめ直すきっかけになります。

例えば、恩田陸や吉本ばななの作品を読む人はおすすめです。深い感情描写が魅力の本書では、仕事や人間関係における悩みを解決するヒントが得られます。

「自分らしさとは何か?」や「周囲との関係に悩む」方々に寄り添い、前向きな気持ちにさせてくれる一冊です。手に取ることで、あなたの心に新しい光が差し込むかもしれません。

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まとめ

織田作之助賞の歴代受賞作品から見るおすすめ受賞作10選について、以下の3つの事柄をご紹介しました。

  • 織田作之助賞の成り立ち
  • 織田作之助賞受賞作品の特徴
  • 歴代受賞作品から見るおすすめ受賞作10選

織田作之助賞受賞作を振り返ると、多彩な作品が揃っていることに気づきませんか。

これらの作品は、新たな視点や感動をもたらしてくれる貴重な読み物ですよね。

ぜひ一度手に取って、作家たちの独自の世界に浸ってみてください。

また、今後の受賞作品にも大いに期待が寄せられます。新しい才能や物語がどのように発掘されていくのか、注目するところですね。

織田作之助賞の作品は、文学を楽しむ上での新たな扉を開いてくれる、可能性を秘めています。

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このブログを書いている人

松風知里

★大阪在住

★本好きのアラフィフ主婦

★2024/4よりブログをスタート

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