「本を読んでみたいけれど、何から読めばいいかわからない」
「読書を始めたいけれど、難しい本は途中で挫折しそう」
そんなふうに感じることはありませんか。
本屋へ行けばたくさんの本が並んでいますし、「大人ならこのくらい読んだ方がいいのかな」と、かえって迷ってしまうこともありますよね。
でも、読書初心者だからといって、有名な名作や難しい本から始める必要はありません。
最初の一冊で大切なのは、
「これなら読めそう」
「ちょっと読んでみたい」
と思えることです。
この記事では、読書初心者の大人が最初に選びやすい本の特徴や、本を気楽に楽しむためのコツをご紹介します。
何冊読めるかよりも、まずは一冊の中に「おもしろい」と思える瞬間を見つけてみませんか。
なお、「何を読めばいいかわからない」というより、そもそも本を読むこと自体に苦手意識がある方はこちらも参考にしてみてください。
→ 読書が苦手な大人はどう始める?本が読めない理由と続けやすいコツ
読書初心者が最初に読むなら、どんな本がいい?

最初から「絶対に読むべき一冊」を探さなくても大丈夫です。
読書初心者の方なら、次の3つを目安にすると本を選びやすくなります。
- 短く区切って読める
- 自分が興味を持てるテーマ
- 文章が読みやすい
一番大切なのは、世間の評価よりも自分が興味を持てるかどうかです。
ベストセラーでも、自分に合わなければなかなかページは進みません。
逆に、誰もが知っている本でなくても、自分の好きなことが書かれていれば夢中になれることがあります。
短く区切って読める本
初めて読書を習慣にしようとするとき、何百ページもある長編小説を見るだけで、
「最後まで読めるかな……」
と思うことがあります。
そんなときは、
短編小説。
エッセイ。
ショートショート。
など、一篇ずつ区切って読める本から始めると楽です。
一度に一冊読み切らなくても、
「今日はこの話だけ」
という読み方ができます。
自分の好きなものが書かれている本
旅行が好きなら旅の本。
食べることが好きなら食のエッセイ。
猫が好きなら猫の物語。
好きな作家や芸能人がいるなら、その人のエッセイでも構いません。
「読書を始めるなら文学作品を読まなければ」
と考える必要はないんですよね。
好きなものについてもっと知りたい。
その気持ちも、立派な読書の入口です。
文章を読んでいて疲れにくい本
本によって、文章のリズムや読みやすさはかなり違います。
会話文の多い小説。
一文が短いエッセイ。
文字が大きめの本。
余白の多い本。
実際に数ページ読んでみて、
「これなら先へ進めそう」
と思える本を選んでみてください。
書店なら少し立ち読みしてみてもいいですし、電子書籍なら試し読みを利用する方法もあります。
なぜ「短くて興味のある本」がおすすめなの?

読書初心者にとって大切なのは、「難しい本を読破すること」ではありません。
まずは、
本を読むって意外と楽しいな
と思えることです。
「読めた」という小さな経験になる
一冊読み終えると、それだけで少し嬉しいものです。
特にこれまで読書に苦手意識があった場合は、
「私にも読めた」
という経験が、次の一冊につながります。
だからこそ最初は、ページ数の少ない本でもいいんです。
ちなみに、私が「読書っておもしろい」と初めて感じた本は、赤川次郎さんの短編集『孤独な週末』でした。
難しい本ではありません。
でも、次が気になってページをめくる手が止まらなかった。
読書の入口になる本は、そういう本でもいいのだと思います。
興味があれば「続きが知りたい」が生まれる
読書を続けるために、意志の強さはそれほど必要ありません。
おもしろければ、自然と続きが気になります。
「読まなきゃ」
ではなく、
「この先どうなるんだろう」
と思える本に出会えたら、それが一番です。
具体的に読みやすい本を探したい方はこちらで紹介しています。
→ 読書はじめるならこれ!苦手でも読みやすい本6選|細かいことを気にせずに読める本
読書初心者が避けなくてもいい本・後回しでもいい本

「初心者向けの本」と考えると、逆に「これは読んではいけない」というルールがあるように感じるかもしれません。
もちろん、そんな決まりはありません。
ただ、最初から無理をしなくてもいい本はあります。
有名だからという理由だけで選んだ難しい名作
「大人なら読んでおいた方がいいかな」
と思って古典文学を手に取ることがあります。
興味があるならもちろん構いません。
でも、読んでみてつらかったら、今はその本のタイミングではないだけかもしれません。
一度置いて、数年後に読むと驚くほどおもしろく感じることもあります。
分厚い長編小説
長い物語が好きなら、最初から長編でも構いません。
ただ、「読み切らなければ」と負担になるなら、短い本から始める方が気楽です。
「ためになるから」だけで選んだ本
自己啓発書やビジネス書も読書ですが、興味がないのに勉強のためだけに読むと、読書そのものが宿題のようになることがあります。
最初くらいは、
役に立つ本より、読みたい本。
それでもいいと思います。
読書初心者でも続けやすい3つのコツ
本を選んだら、次は読み方です。
でも、ここでも頑張りすぎる必要はありません。
① 5分でも10分でもいい
「毎日30分読もう」と決めなくても大丈夫です。
寝る前に数ページ。
電車を待つ間に少し。
休日の朝に一章。
そのくらいでも十分です。
むしろ、
「毎日必ず読む」
と決めてしまうと、読めなかった日に負担になることがあります。
本を開ける日に開く。
そのくらいから始めてみてください。
② 読みにくかったら、本を変えていい
一度読み始めた本は、最後まで読まなければならない。
そんな決まりもありません。
30ページ読んでも入ってこない。
なんとなく今の気分ではない。
そう感じたら、別の本へ移っても大丈夫です。
「途中でやめた=読書に向いていない」
ではありません。
本との相性もあります。
③ 紙・電子・音声から読みやすい方法を選ぶ
紙の本をめくる方が落ち着く人もいます。
スマホや電子書籍リーダーの方が読みやすい人もいます。
目で読むより、朗読を聴く方が物語に入りやすい人もいるでしょう。
読書に一つの正しい形があるわけではありません。
自分が一番、本に触れやすい方法を選べば十分です。
読書初心者はメモや読書ノートをつけなくてもいい
本を読み始めると、
「内容を覚えるためにメモした方がいいのかな」
「読書ノートも作った方がいい?」
と思うかもしれません。
でも、最初からそこまでしなくても大丈夫です。
メモをするのが楽しい人なら、もちろん書けばいい。
でも、書くことが面倒なら、何も残さなくても構いません。
読み終わったあとに、
「おもしろかった」
「あの場面が好きだった」
と一つでも思えたなら、それも十分な読書です。
読書ノートを作ってみたくなったときには、こちらの記事で簡単な方法をご紹介しています。
→ 読書ノートの書き方は簡単でOK|初心者でも続くコツ・記録法・メリットをやさしく解説
本の内容を忘れても大丈夫
せっかく読んだのに、しばらくすると内容を忘れてしまうこともあります。
でも、それも珍しいことではありません。
登場人物の名前。
細かなあらすじ。
印象に残った言葉。
全部を覚えている必要はありません。
本を読んでいた時間に何かを感じたり、少しだけ違うことを考えたりした。
それも読書の一部です。
「読んでもすぐ忘れてしまう」と気になる方はこちらも参考にしてみてください。
→ 読んだ本の内容をすぐ忘れるのはなぜ?忘れない方法と「忘れてもいい」理由
読書をすると、どんな楽しみが増える?

本を読むことで、必ず何か特別な能力が身につくわけではありません。
でも、本を読んでいると、
知らなかった言葉を知る。
行ったことのない場所へ行く。
自分とは違う人生を見る。
昔の時代をのぞく。
自分の気持ちについて考える。
そんな経験ができます。
何かを「身につけなければ」と考えなくてもいいんですよね。
「この物語、おもしろかった」
それだけでも十分です。
読書する人としない人の違いについて気になる方はこちらでも考えています。
→ 読書する人としない人に差がある?本を読むことで得られるものを考える
読書初心者が最初の一冊を選ぶなら

迷ったときは、次の順番で考えてみてください。
① 自分は何が好き?
旅行、食、動物、恋愛、ミステリー、歴史など。
② 長い本と短い本、どちらなら開けそう?
③ 最初の数ページを読んで、続きを読みたい?
この3つだけです。
人気ランキング1位だから。
有名な作家だから。
教養として読んだ方がいいから。
そんな理由より、
「なんとなく、この本が気になる」
という感覚を大切にしてみてください。
その一冊が、次の本につながるかもしれません。
まとめ|読書初心者は「読みたい本」から始めればいい
読書初心者に必要なのは、難しい読書術ではありません。
最初は、
- 短くて読みやすい本を選ぶ
- 興味のあるテーマから探す
- 数ページだけでもいい
- 合わなければ途中でやめる
- メモをしなくてもいい
- 紙・電子・音声から自分に合う方法を選ぶ
このくらいで十分です。
読書は、何冊読んだかを競うものでも、難しい本を読んで自分を証明するものでもありません。
本を開いて、
「続きが気になる」
と思えたら、それが一番です。
最初の一冊が、必ず人生を変えるわけではありません。
でも、
「本って、ちょっとおもしろいかも」
と思える一冊に出会えたら、そこから読書の世界は少しずつ広がっていきます。
気になる本を一冊。
まずはそこから始めてみてくださいね。

