「読書が大切なのはわかっているのに、なかなか続かない…」 そんなふうに感じている方は、実はとても多いのではないでしょうか。
仕事や家庭に忙しい大人にとって、「時間がない」「気力がわかない」「何を読んだらいいかわからない」といった悩みはつきものです。
この記事では、そんな大人の方に向けて、「本を読む習慣をつけるにはどうしたらいいのか?」という視点から、読書がもたらしてくれるメリットと、あらかじめ知っておきたいデメリットを7つに分けてやさしく解説していきます。
読書は、ただ知識を得るだけではなく、心を整えたり、自分を前向きにしてくれる“習慣”にもなります。
小さな工夫で、本はもっと身近になりますよ。

この記事でわかること
- 本を読む習慣をつけるには?大人にこそ必要な7つのメリット
- 本を読むデメリットとは?紙の本・電子書籍・Audibleの違いも
- 本を読む習慣をつけるには?私が続けられた3つの工夫
本を読む習慣をつけるには?大人にこそ必要な7つのメリット

※以下でご紹介する各メリットは、著者自身の体験をもとにしていますが、読書の変化は読む本の種類やその方のもともとの性格・関心によっても異なる場合があります。
たとえば、小説を読むことで得られる想像力と、専門書から得られる知識や論理的思考力では、その質や深まり方に違いがあります。「前向きになれる」「自分と向き合える」といった感覚も、内省的なテーマを扱った本など、内容によってより強く感じられることが多いでしょう。
その前提のうえで、私自身が感じた「大人の読書がもたらしてくれた変化」を、7つの視点からご紹介していきますね。
① 思考力が高まる(自分と向き合える時間)
本を読む時間って、ただ知識を得るだけじゃなくて、自分の考えを整理するチャンスでもあるんです。たとえば、内省的なエッセイや人生を見つめ直すような小説を読むと、自然と自分の気持ちを振り返るきっかけになります。
私も毎晩、寝る前にそういった本を少しだけ読むようにしたところ、気持ちが落ち着き、自分自身をやさしく見つめ直せるようになりました。
もちろん、一般的にこうした変化が期待されるとはいえ、読む本の内容やそのときの心の状態によっても、感じ方には違いがあるかもしれません。
② 集中力が高まる
スマホやSNSで、つい気が散ってしまう毎日。そんなときこそ、本を読む時間が心のトレーニングになります。
特に、物語の流れを追う必要がある小説や、少し難しめのビジネス書などを読むと、自然と集中する時間が長くなっていきます。
私自身、読書を習慣にしてから「人の話に最後まで集中できるようになった」と感じていますが、これは一般的にもよく言われている変化です。ただし、読書の種類や個人の状態によって変化の感じ方には差があるかもしれませんね。
「読みたいのに集中できない…」という方は、こちらの記事も参考にしてみてくださいね。
👉 読書に集中できない?初心者でも集中力が続く7つの方法で読書がはかどる!
③ 言葉の力が自然と身につく
語彙力や表現力がついてくると、メールを書くときや人と話すときに言葉がスムーズに出てきます。
たとえば、エッセイや文学作品など、豊かな言葉づかいがされている本を読むことで、自然と語彙が増えていくことが多いです。
お仕事の文章も以前よりずっとラクになりましたよ。こうした変化は一般的に見られますが、どんな本を読むかによっても、身につく言葉の種類や表現の幅は変わってくると思います。
④ ストレスがやわらぎ、気持ちが落ち着く
「1日30分読書を続けるとどんな変化があるの?」という疑問に対して、私が実感したのは“癒し”の変化です。
特に、心が穏やかになるようなエッセイや、感情に寄り添ってくれる小説を読むと、リラックスできてストレスも軽減されやすいと感じます。
夜にお気に入りの本を読むと、心が静まり、ぐっすり眠れるようになりました。もちろん、どんな本を選ぶかによって、その癒しの度合いも変わってくるかもしれませんね。
なぜ読書がストレス解消につながるのか、もっと知りたい方はこちらもぜひ。
👉 読書がストレス解消につながるのはなぜ?読書習慣のメカニズムを検証
⑤ 想像力が育まれる
物語を読むことで、人の気持ちに寄り添う力や、知らない世界を想像する楽しさが広がります。
たとえば、ファンタジーや歴史小説のように、現実とは異なる世界を描いた本を読むと、想像力がぐっと広がっていく感覚があります。
読書って、まるで心の旅のようですね。一般的にも、読書は想像力のトレーニングになると言われていますが、その変化の出方は読むジャンルや個人の感受性によっても異なるかもしれません。
⑥ 学びを実生活に活かせるようになる
「読書量が多い人の特徴って?」と聞かれたら、私は「学んだことを自分の言葉や行動に変えられる人」と答えます。
特に、ビジネス書や自己啓発本、実用書などは、得た知識をすぐに試してみたくなるような具体的なヒントが多いですよね。
本から得たヒントを、仕事や人間関係にうまく使えるようになりますよね。ただし、得られる学びの深さや応用のしやすさは、読む本のジャンルや内容によって変わってくると感じています。
読書をしている人の“雰囲気”ってあるんですよね。その特徴については、こちらで詳しく紹介しています。
👉 本を読んでる人は顔つきでわかる?読書量が多い人の特徴や雰囲気も
⑦ 前向きな気持ちになれる
本を読むと、自分と向き合える静かな時間が生まれます。そこから少しずつ「こんなふうにしてみようかな」と前向きな気持ちがわいてくるんです。
特に、生き方に関するエッセイや、自分を励ましてくれるような言葉が並ぶ本は、気持ちをそっと支えてくれます。
一般的に、こうした読書体験は心を前向きに整えるとされていますが、その影響の大きさは読書の内容や、読むタイミングなどによって変わるかもしれませんね。
本を読むデメリットとは?紙の本・電子書籍・Audibleの違いも

「本を読むメリットって何ですか?」という質問をよく見かけますが、実は「デメリットはありますか?」という声も意外と多いんです。
【読書における主なデメリット比較表】
種類 | デメリット | 補足・注意点 |
読書全般 | ・まとまった時間の確保が必要 ・本の内容が合わないとストレスになる | 読書習慣を始めるうえでの一般的なハードル |
紙の本 | ・重くて持ち運びにくい ・かさばる、保管場所に困る | 「手ざわりがよい」「記憶に残りやすい」といった魅力もあるが、不便に感じることもある |
電子書籍 | ・目が疲れやすい ・画面の見やすさに個人差がある ・プラットフォーム依存がある | 手軽で便利な反面、操作性や所有感に課題を感じる場合も |
こうしたデメリットを感じたときには、図書館で気になる本を借りてみたり、中古本を活用することで経済的な負担を軽減する方法もあります。
どちらが正解、ということではなく、「自分に合う方法で読書を楽しむ」ことがなによりも大切です。
最近では、電子書籍やAudible(音声読書)といった選択肢も広がっています。
電子書籍なら、スマホやタブレットがあればすぐ読めて、通勤中やちょっとした待ち時間にもぴったり。Audibleのような音声サービスは、目を休めたいときや家事をしながらでも“聴く読書”ができて便利です。
初めての方には無料体験もあるので、気になる方はこちらの記事もどうぞ。
👉 Audible完全ガイド!無料体験の期限、解約方法、メリット・デメリットを徹底解説
「紙の本じゃないと読んだ気がしない」と思っていた私も、いまでは気分やシーンに合わせて使い分けるようになりました。そのときどきの生活スタイルに合った方法で、無理なく読書を楽しめたら、それがいちばんですよね。
専用端末のKindleリーダーも気になる方は、モデルごとの違いをチェックしてみてくださいね。
👉 Kindle電子書籍リーダーの種類は?Kindle Paperwhiteの世代を比較してみた
ちなみに、KindleやAudibleには無料体験キャンペーンがあることも多いので、気軽に登録して試すことができます。いろいろな方法を試してみて、自分にぴったりの読書スタイルを見つけてみてくださいね。
実際に使ってみた人の声も気になるという方にはこちらを。
👉 Kindle Unlimitedの口コミやメリット・デメリットと使ってみた感想も
Kindle Unlimitedってどうやって登録するの?と気になった方には、こちらの記事がおすすめです。
👉 Amazon Kindle Unlimited の登録方法と料金プラン!解約方法もご紹介
本を読む習慣をつけるには?私が続けられた3つの工夫

読書を習慣にするのって、思った以上にハードルが高いものですよね。でも、ちょっとした工夫で意外とスムーズに取り入れられるようになります。
ここでは、私自身が試して「これは続けやすかった」と感じた3つの工夫をご紹介します。
それぞれの工夫には、行動科学や心理的な背景もあります。なぜこの方法がうまくいったのかという視点も交えてお伝えしていきますね。
① 時間を「見つける」のではなく「つくる」
「忙しいから無理…」とあきらめる前に、朝の15分や通勤前のカフェタイムなど、小さなスキマを“読書時間”にしてみました。そうすることで、読書が自然と日常の一部になったんです。
この「小さく始める」という工夫は、心理的なハードルを下げてくれることでも知られています。時間や労力が少なくて済むと思うと、取りかかりやすくなるんですね。それが「続けられた」という小さな達成感にもつながっていきます。
② 内容より「ページ数や時間」にフォーカス
「今日は5分だけ」「次の駅まで」と決めると、気軽に本を開けるようになります。完璧を目指さず、少しずつでもいいと思うと、不思議と続けやすくなるんですよ。
人は目標が具体的で小さいほど、やり始めるまでの心理的抵抗が少なくなる傾向があります。内容の難しさにこだわらず、読む“量”に注目することで、気軽さが生まれ、習慣づけにもつながるんですね。
③ 最後まで読まなくてもいいと思う
「途中でやめたらもったいない」と思っていた昔の私。でも、今は「なんとなく合わないな」と思ったらスッと閉じてOK。自分の気持ちを大切にすることも、読書習慣を続けるコツのひとつです。
これは、完璧を求めすぎないことで自分を追い込まない工夫でもあります。完璧主義に陥ると「読まなきゃ」というプレッシャーになりがちですが、「途中でやめてもいい」と自分に許可を出すことで、読書への抵抗感がぐっと減るんです。
「途中で読むのをやめてもいいの?」と迷ったときに参考になるのがこちらの記事です。読まなかった本をどう活かすかまでご紹介しています。
👉 本は最後まで読むべきか?途中でやめる判断基準とメリットや読まなかった本の活用法
まとめ
読書って、大人の心や考え方をそっと豊かにしてくれる、やさしくて頼もしい味方なんです。
ただ知識を増やすだけじゃなくて、自分と静かに向き合う時間にもなりますし、人との会話や社会の流れを理解する力も、少しずつ育っていくんです。
たとえば、小説を読めば誰かの気持ちに寄り添う感覚が生まれてきたり、ノンフィクションの本では、今の時代や背景について深く知ることもできます。
読書は、社会人としての視野をゆっくり広げてくれる、そんな知的な習慣でもあるんですね。
忙しい毎日でも、ほんの1日5分からで大丈夫。
あなたらしい読書の時間が、きっと心の支えになってくれるはずです。