読書感想文の書きやすい本を小3・小6・中1・高校生の学年別にして、書き方をわかりやすく例文にしてみました。
書く前に準備するものや、何を書くか、それがわかれば怖くないので、ご紹介します。
夏休みは嬉しいけど、一番厄介なのが「読書感想文」だよね。
もう、ホント、毎年毎年あきもせずに書かなきゃならないもんね。
日本の学生の憂鬱のタネだよ……
なんとかサクッと終わらせたいよね。
すると、晴れ晴れしい気分になって夏休みを楽しめるもの!!
読書感想文の準備は3つでOK!
そもそも読書する気なんかないという人もいるでしょう。
読書感想文ほど苦しい宿題はないですよね。
でもやらなければならない。
もう読むしかないのだけれど、何を読めばいいの?
読んだらどうやって書けばいいの?
【本を選ぶ・本を読む・メモを整理する】の3つの準備で感想文は大丈夫!
一緒にやりきりましょう!!!
本を選ぶ
本選びは大切になります。どんな本を選んだらよいのかご紹介して行きます。
自分の好きなジャンルを選ぶ
自分が好きなものや、興味のあるものだったら読めるかも知れません。
自分が読みたいな、面白そう、と思える本を選んでみましょう!
書店員や図書館司書、学校の先生にオススメを聞く
本好きな人の意見はとても参考になります。
聞くときは「読書感想文のための本を探している」と一言添えましょう。
「普段から読書はしないこと」や「好きなもの」を伝えると選んでもらいやすくなります。
学校の課題の場合は指定された本の中から選ぶ
課題図書なら年齢に合った内容の書籍が選ばれています。
本屋さんに行くと専用のコーナーも設けられています。
この中から面白そうなタイトルや興味深い表紙の本を選んでみましょう。
本を読む
メモ用紙、ペン、ふせんを用意しましょう!
読みながら、ココ面白いな!など、読んだ後でもわかるように、気になる部分にはふせんを貼っておくと目印になります。
重要な部分や印象に残った箇所はメモを取りましょう。
メモを整理する
メモをとったら、そのメモをカードのようにして、伝えたい順番に並べて、感想文を書く構成を考える手助けにします。
さて、これで感想文を書くための準備は完了です!
次は書き方の順番を見てゆきます
読書感想文は何から書き始めればいいの?
読書感想文の最初の書き出しは まず、 その本を選んだきっかけ、タイトルから連想されることを簡単に書いてみる。
ここがうまく書けると、読む人に「つづきを読みたい」と思わせることができます。
書き出しが長くなると、そのあとに続く本の内容や肝心の感想が書けなくなってしまいます。
「導入部分」 「本文」 「結論部分」
この3つにあてはまるものを入れ込んでゆけば、自ずと感想文が出来あがります!
導入部分
導入部分では本のタイトル、著者、ジャンルなど基本情報を紹介します。
本を選んだ理由や期待したことを書きます。
本文
①あらすじ
簡潔に本の内容を説明します。主要な登場人物、設定、ストーリーの流れを述べます。
ただし、詳細すぎないように注意しましょう。
②感想
印象に残った場面やキャラクターについて書きます。
自分の感じたこと、考えたこと、共感した部分や疑問に思った部分を述べます。
自分の経験や価値観と照らし合わせて、どのように感じたかを深く掘り下げて書きます。
結論部分
本を読んで得たことや学んだことをまとめます。
この本が他の人にとってどのような価値があるか、自分がどのようにこの本を人に勧めるかを書きます。
さぁ!
実際、具体的にどういうふうに書いていけばいいのか、見てゆきましょう!
読書感想文の書き方のポイント
読書感想文小学生の書き方のポイント
不思議の国のアリスはワクワクする物語。
男子も女子もその異世界に入り込んだら忘れられない読書体験となるはずです。書き方のポイントをご紹介しますね!
※この書籍は小学生でも読みやすいです。
導入部分
◆本のあらすじを簡単に説明します
「私は以前から不思議の国のアリスに出てくる猫が好きなのと、アリスの不思議の国に興味を持っていました。アリスの世界をもっと知りたいのでこの本を選びました。」
本文
◆印象に残った場面やキャラクター。なぜその場面やキャラクターが印象に残ったのか、自分の言葉で具体的に書きます。
「アリスは退屈な午後、白いウサギを追いかけて不思議な国に迷い込みます。そこで奇妙な生き物たちと出会い、さまざまな冒険をします。」
「この本を読んで一番印象に残ったのは、アリスがチェシャ猫と話す場面です。チェシャ猫の謎めいた言葉と不思議な笑顔が、とても印象的でした。私も時々、何か不思議なことが起こると、この猫のことを思い出します。」
◆自分と比較する。本の登場人物や出来事を自分の経験と比較し、どのように感じたかを書きます。
「また、アリスが勇気を持って困難に立ち向かう姿に感動しました。私も学校での発表のときに緊張してしまうことがありますが、アリスのように勇気を出して頑張りたいと思いました。」
結論部分
◆本全体の感想をまとめます
「この本を読んで、不思議なことや冒険が待っているかもしれないというワクワク感を感じました。とても楽しい読書体験でした。友達にもぜひ読んでほしいと思います。」
読書感想文中学生の書き方のポイント
銀河鉄道の夜は永遠の名作!ファンタジーだけれど友情もあり、せつない物語でもありますね!
感情移入しやすいと思いますので、素直に思ったことを書いてくださいね。
導入部分
◆読んだ本の基本情報を紹介します
「今回読んだ本は、宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』です。この本は1927年に出版され、ジャンルはファンタジーです。友達に勧められたので、この本を選びました。」
本文
◆主要な登場人物、舞台、重要な出来事を簡潔に説明する。あらすじは詳しすぎず、主要な部分を簡潔に伝えましょう。
「物語は主人公のジョバンニと友人カンパネルラが銀河鉄道に乗り、さまざまな世界を旅するという内容です。彼らは旅を通じて、多くの出会いや別れを経験します。」
◆自分の感じたことや意見を具体的に書きましょう
「この本を読んで、一番心に残ったのは、ジョバンニがカンパネルラを失うシーンです。友達を失う悲しみと、しかし彼が新たな決意を持つ姿に感動しました。私も友達との絆を大切にしようと思いました。」
結論部分
◆本のテーマやメッセージについて考え、自分の意見を述べる
読書を通じて得た学びや気づきをまとめる。友達や他の読者にこの本を薦めるかどうか、その理由を述べる。
「ジョバンニの成長過程は非常に感動的です。彼の強い意志と優しさが物語のテーマである『愛』を象徴しています。物語を通して、他者への思いやりの大切さを学びました。」
読書感想文高校生の書き方のポイント
永遠の名作、恋愛小説です。
読みやすいのでじっくり読んでいただきたい一冊です。
導入部分
◆読んだ本の基本情報を提供します。読者がどの本について書かれているのかを理解するために重要です。
「今回読んだ本は、村上春樹の『ノルウェイの森』です。この本は1987年に初版が出版され、世界中で多くの読者を魅了しました。」
◆本を選んだ理由や読んだきっかけを書きます。個人的な背景を示し、感想文に対する読者の興味を引く助けになります。
「この本を選んだのは、友人が強く勧めてくれたからです。また、村上春樹の独特な文体に興味があったからです。」
本文
◆本の内容を詳しく説明し、あなたの感想や考えを述べます。本の概要(あらすじ)を簡潔にまとめる。
「物語は、主人公の渡辺が大学時代の友人や恋人との複雑な関係を通じて成長していく様子を描いています。」
◆印象に残ったエピソードやシーンを取り上げ、その理由を説明する
「特に印象に残ったのは、主人公が友人の直子と過ごした静かな時間です。この場面は、彼らの心の深い繋がりを感じさせました。」
◆感想や意見、自分の経験と照らし合わせた考察を述べる
「直子の孤独感は、私自身が経験した友人との距離感に似ており、とても共感できました。」
結論部分
◆最後に、全体の感想をまとめ、本を読んだ後の変化や気づきを書きます。また、他の人に勧めるかどうかについても言及します。
「この本を読んで、人間関係の複雑さや孤独の深さについて考えさせられました。村上春樹の豊かな表現力に感動しました。友人や家族にもぜひ読んでほしいと思います。」
読書感想文 夏目漱石の『坊っちゃん』具体例をご紹介
『坊っちゃん』の読書感想文は中学生から高校生が適しています。
導入部分
私は以前から日本文学に興味があり、特に夏目漱石の作品を読んでみたいと思っていました。
今回、『坊っちゃん』を読む機会があり、その感想をまとめました。
本文
『坊っちゃん』は、東京から四国の中学校に赴任した青年教師の物語です。主人公の坊っちゃんは、正義感が強く、何事にもまっすぐな性格です。彼が学校内で経験する出来事や人間関係を通じて、漱石のユーモアや社会風刺が感じられます。
特に印象に残ったのは、坊っちゃんが生徒たちや同僚教師との対立を恐れず、自分の信念を貫く姿勢です。私も時には他人と意見が合わずに悩むことがありますが、坊っちゃんの行動力には勇気をもらいました。
結論部分
『坊っちゃん』を通して、自己の信念を大切にすることの重要性を学びました。この本は、学生から大人まで幅広い年代の人に楽しんでもらえると思います。
特に、現代社会における人間関係に悩む人々にとって、何かしらのヒントを与えてくれる作品だと感じました。
読書感想文の課題図書と自由図書の違いは?
違いを知って、読みたいものを読んで行きましょう。
課題図書
学校や教育機関、読書推進団体などが特定の目的やテーマに基づいて選んだ本です。
課題図書は特定の教育的意図やテーマ(例えば、平和、人権、環境など)に沿った内容が多く、教育カリキュラムの一環として指定されることが多いです。
自由図書
自由図書は生徒が自分の興味や関心に基づいて自由に選んだ本です。特定の制約がないため、ジャンルやテーマも多岐にわたります。
自由図書の選択は、生徒の自主性や読書の楽しさを促すことを目的としています。生徒が自分で選んだ本に対して感想を書くことで、読書への興味を深めることが期待されます。
読書感想文の決まりや文字数は?
読書感想文の決まりや文字数は以下の表になります。
自治体により異なる場合もありますので、確認が必要です。
文字数 | 図書 | |
小学校低学年の部(1、2年生) | 本文 800字以内 (原稿用紙2枚以内) | 課題読書・自由読書 |
小学校中学年の部(3、4年生) | 本文1,200字以内 (原稿用紙3枚以内) | 課題読書・自由読書 |
小学校高学年の部(5、6年生) | 本文1,200字以内 (原稿用紙3枚以内) | 課題読書・自由読書 |
中学校の部 | 本文2,000字以内 (原稿用紙5枚以内) | 課題読書・自由読書 |
高等学校の部 | 本文2,000字以内 (原稿用紙5枚以内) | 課題読書・自由読書 |
まとめ
読書の割合が少なくなった昨今、本を読んで、ましてや”感想文”だなんて、よほどじゃないと書かないでしょ!という人がほとんどだと思います。
特に、義務である読書感想文ほど苦しいものはありません。
もしも苦しいなら、この記事を参考にして、自分の感じたことをはめこんで書き、手直ししてください。
長いブログになりましたが、これで、すこしでも感想文が書けるようになってくれれば幸いです。
どうか苦手なものがひとつでも減りますように!!