「読書感想文って、いったい何を書けばいいの…?」──そんなふうに悩んでいる高校生のあなたへ。
最初の一歩がなかなか踏み出せない気持ち、よくわかります。
でも、大丈夫。
ちょっとしたコツを知るだけで、自分の言葉でちゃんと書けるようになるんです。
このガイドでは、読書感想文の書き方の基本から、高校生にも書きやすいおすすめの本や例文、そしてコピペはNGの理由まで、やさしく丁寧にお伝えしていきます。
一緒に、あなたらしい感想文を見つけていきましょう。
読書感想文とは?高校生にとっての意味とメリット
読書感想文って、本を読んで心が動いたことや、ふと考えたことを、自分の言葉でそっと書きとめるものなんですよね。
上手に書こう、なんて思わなくていいんです。
実はそれって、高校生にとってとても大きな意味があるんです。
というのも、「どう思ったか」「なぜそう感じたのか」を言葉にすることで、思考力や表現力、それに文章の組み立て方まで、ぐんと伸びていくからなんです。
しかもこの力は、大学受験の小論文や面接はもちろん、将来レポートを書いたり、人前で発表したりする場面でも、しっかり役立ってくれるんですよ。
読書感想文の書き方|高校生向け4つのポイント
読書感想文を書くときは、次の4つのステップを意識すると書きやすくなります。
① 本を読みながら「心が動いた瞬間」をメモしよう
登場人物のひとことや、心に残った場面、「あれ?」と感じた違和感──そんな“心が動いた瞬間”を、そっとメモに残しておきましょう。
あとから感想文を書くとき、そのメモが自分の感じたことを思い出す、やさしい手がかりになるんです。
② 「なぜそう感じたのか?」を深掘りする
「面白かったな」「感動したな」──そう思った気持ちは、とっても大切。
でも、それだけではちょっともったいないんです。
どうしてそう感じたのか、自分の体験や、ふだん考えていることと重ねてみると、あなたらしい感想が自然に見えてくるんですよ。
③ 具体的な場面を引用し、自分の意見を書く
どんな場面で心がふるえたのか──その瞬間を、できるだけ具体的に書いてみましょうね。そうすることで、あなたの感想にぐっと説得力が生まれてくるんです。
そして、「もし自分だったらどう感じたかな?」「同じ立場だったら、どう行動したかな?」と、自分の気持ちに問いかけてみるのもいいですよ。
感想文が、ただの感想ではなく、“あなたの物語”になっていくんです。
④ 本と自分の経験をつなげよう
物語の中で感じたことや考えたことを、自分のこれまでの経験とそっと重ねてみると、不思議と感想に深みが出てくるんですよね。
「あのときの私も、こんな気持ちだったな」──そんなふうに、物語と自分自身をやさしくつなげてあげてくださいね。
読書感想文は何文字?高校生の文字数目安
高校生の読書感想文は、だいたい原稿用紙5枚くらい、文字数でいうと2,000字以内が目安なんです。
題名や名前は数に入らないので、本文だけで調整してくださいね。
「そんなにたくさん書けるかな…」と不安になるかもしれませんが、焦らなくて大丈夫。
まずは、心に残ったことを一文だけでも書いてみてくださいね。
そこから、少しずつ言葉がつながっていくはずですから。
書きやすい読書感想文におすすめの本3選(高校生向け)
「どの本を読めば、感想文が書きやすくなるんだろう…?」そんなふうに迷っているあなたに向けて、心にすっと入りやすくて、自分の言葉で書きやすい3冊を選びました。
物語の中で誰かと出会ったり、自分の気持ちが揺れたり──そんな本との時間は、感想文を書くうえでの大きな助けになるんです。
今回ご紹介する本は、すべてKindle UnlimitedやAudibleでも読んだり聴いたりできますので、あなたに合ったスタイルで楽しんでくださいね。
坊ちゃん/夏目漱石
明治時代に書かれた古典文学の中でも、とても読みやすく、高校生の感想文にぴったりな作品なんです。
まっすぐで正義感の強い主人公・坊ちゃんの行動や考え方には、思わず「わかるなぁ」と共感したくなる場面もたくさん。
学校生活を舞台にしているので、自分の体験と重ねて考えやすい一冊なんですよ。
あらすじ
正義感が強く、まっすぐな性格の青年・坊ちゃんが地方の中学校へ赴任。理不尽や不正に立ち向かう姿を描いた明治時代の名作。
書きやすい感想の切り口
- 正直でまっすぐな坊ちゃんに共感したこと
- 教師や生徒との人間関係を自分の学校生活と比較して
- 「正義」とは何か、自分の考えを交えて書く
アルケミスト/パウロ・コエーリョ
人生や夢について、やさしく問いかけてくれるような物語なんです。
サンチャゴの旅路を追いながら、「自分にとっての宝物ってなんだろう?」と、ふと立ち止まって考えたくなる──そんな一冊です。
読書感想文でも、自分自身の夢や経験と重ねやすく、自然と心のこもった言葉が出てくる作品なんですよ。
あらすじ
夢を信じて旅に出た少年サンチャゴ。
困難や出会いを乗り越えて、自分自身の“宝物”を見つけていく成長の物語。
書きやすい感想の切り口
- サンチャゴの成長と、自分の変化や挑戦の経験
- 「夢を追うことの意味」についての自分の考え
- 旅の中の出会いや言葉から何を学んだか
ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー/ブレイディみかこ
日常のなかにある社会の問題や多様性について、親子のまなざしから静かに問いかけてくれるエッセイです。
高校生であるあなたにも、身近な出来事として感じられるテーマがたくさん詰まっているんです。
「自分だったらどうするだろう」と考えながら読めるので、感想文にも自分の体験や意見を自然に書きやすい一冊なんです。
あらすじ
イギリスで暮らす著者とその息子の日常から、人種や偏見、多様性について考えるエッセイ。
書きやすい感想の切り口
- 親子の会話を通して感じたことや学び
- 多文化社会に生きること、自分の学校と比べて感じたこと
- 偏見や差別に対する考え方、自分の経験と重ねて
読書感想文はコピペNG!高校生が気をつけたいこと
インターネットの例文をそのまま写す「コピペ」は、盗作として評価を下げる原因になります。
先生方は文章のクセなどから“誰が書いたか”に気づきやすいものです。
感想文は「自分の感じたこと」を書くもの。
他人の言葉ではなく、自分の言葉を大切にしてくださいね。
「もし自分が主人公だったらどうするか?」「この言葉にどう共感したか?」
そんな視点から、自分の中にある思いを引き出してみましょう。
電子書籍やオーディオブックも活用しよう|読書感想文をもっと身近に
読書感想文におすすめの本は、Kindle(電子書籍)やAudible(オーディオブック)でも気軽に楽しめるんです。
「活字はちょっと苦手で…」という方や、「通学中のスキマ時間に読みたいな」という方にもぴったり。
画面を開くだけで、どこでも読書の世界に入り込めるのが、電子書籍のいいところ。
さらにAudibleなら、声で物語が耳に届くので、目を休めたいときにも読書ができちゃいます。
どちらも30日間の無料体験があるので、まずは試してみるのもいいですね。
「読む」だけじゃない、本との出会い方を見つけてみてください。
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まとめ|読書感想文は“自分らしさ”を言葉にする時間
高校生にとって、読書感想文はただの宿題ではありません。
自分の考えや気持ちに向き合い、「自分の言葉で伝える」大切な練習なんです。
最初は難しくても、一文から始めてみてください。
読んで感じたこと、考えたこと、それを素直に綴るだけで、立派な感想文になります。
おすすめの本を選び、自分なりの視点で書いてみる──その体験が、あなたの心を豊かにしてくれるはずです。
どうぞ、あなたらしい感想文を、ゆっくりと書き上げてみてくださいね。