小学校低学年の読書感想文は、「ちゃんと書けるかな」と親子で少し緊張してしまうことがありますよね。
でも、小1・小2の感想文は、むずかしい言葉でまとめるよりも、「おもしろかった」「びっくりした」「自分もやってみたい」と感じたことを、素直に書くところからで大丈夫なんです。
2026年の小学校低学年向け課題図書には、ことば、日常の小さないいこと、やさしい声かけ、植物のいのちなど、子どもの身近な気づきにつながる本がそろっています。
この記事では、小1・小2のお子さんが読書感想文を書きやすいように、2026年の課題図書4冊を紹介します。
「どの本を選べば書きやすいかな?」
「うちの子には、どの本が合いそうかな?」
そんなふうに迷っている方に向けて、それぞれの本の特徴や、感想文にしやすいポイントもまとめました。
※この記事では、第72回青少年読書感想文全国コンクール公式サイトに掲載されている2026年の課題図書を参考にしています。
2026年版|小学校低学年の課題図書4冊

2026年の小学校低学年の部では、次の4冊が課題図書として紹介されています。
| 書名 | 作者・出版社 | 書きやすいテーマ |
| まこちゃんとコトバロボ | 村上しいこ 作/たんじあきこ 絵/佼成出版社 | 宿題、自分で考えること、学ぶ楽しさ |
| なにかいいことあった? | ミーシャ・アーチャー 作/石津ちひろ 訳/BL出版 | 小さな幸せ、自然、家族との会話 |
| ララのまほうのことば | グレーシー・ジャン さく/やのあやこ やく/工学図書 | やさしい言葉、植物、成長 |
| たねはいのちのおわりとはじまり | 鈴木純 著/ブロンズ新社 | いのち、植物観察、自然のふしぎ |
低学年の本選びでは、「感想文にしやすそうか」だけでなく、お子さんが「読んでみたい」と思えるかも大切です。
読書感想文は、読む前から気が重くなってしまうと、なかなか言葉が出てこないんですよね。
まずは、表紙やタイトル、テーマを見ながら、「これなら読んでみたいかも」と思える一冊を選んでみてください。
読書そのものに苦手意識があるお子さんの場合は、「なぜ本を読むのがしんどいのか」を少し見てあげると、本選びもしやすくなります。
本が苦手な子にも読みやすい本を探したい方は、こちらの記事も参考にしてみてくださいね。
小1・小2の読書感想文は「感じたこと」を大切に

小学校低学年の読書感想文では、あらすじを長く書くよりも、心に残った場面をひとつ選ぶことが大切です。
たとえば、読み終えたあとに親子でこんなふうに話してみると、感想文の材料が自然に出てきます。
「どこが好きだった?」
「びっくりしたところはあった?」
「自分だったらどうする?」
「読んだあと、どんな気持ちになった?」
小1・小2のお子さんは、まだ自分の気持ちを文章にする途中の段階です。
だからこそ、最初からきれいな文にしようとしなくても大丈夫。
「ここがすき」
「まこちゃんの気もちがわかった」
「ぼくも、いいことをさがしてみたい」
そんな短い言葉が、読書感想文のはじまりになります。
親子で少し会話をしながら、出てきた言葉をメモしておくと、あとで原稿用紙に書くときに助けになりますよ。
読んだあとの気持ちを忘れないようにするなら、簡単な読書ノートを使うのもおすすめです。
きれいに書こうとしなくても、「好きだった場面」「びっくりしたこと」「自分もやってみたいこと」を少し残しておくだけで、感想文の下書きがずいぶん楽になります。
読書感想文に使うなら紙の本がおすすめです

読書感想文用の本は、できれば紙の本で用意しておくのがおすすめです。
低学年の場合、気に入った絵を何度も見返したり、「ここが好き」と思ったページを開いたまま話したりすることが多いんです。
紙の本なら、ふせんを貼ったり、親子で同じページを見ながら話したりしやすいんですよね。
また、読書感想文全国コンクールの公式Q&Aでは、電子書籍を読んで書いた感想文は応募対象にならず、紙媒体の書籍に限るとされています。
コンクール応募を考えている場合は、学校からの案内も確認しながら、紙の本を手元に置いて読んでみてくださいね。
2026年版|小学校低学年におすすめの課題図書4選

ここからは、2026年の小学校低学年向け課題図書を1冊ずつ紹介していきます。
それぞれ、
- どんな本か
- 感想文にしやすいポイント
- この本が合う子
- 書き出しのヒント
をまとめています。
お子さんの性格や興味に合わせて、選ぶときの参考にしてみてください。
『まこちゃんとコトバロボ』
『まこちゃんとコトバロボ』は、宿題をやりたくないまこちゃんが、国語のことなら何でも教えてくれる「コトバロボ」に出会うお話です。
コトバロボに宿題をまかせてしまえば、まこちゃんはらくちん。
でも、一緒に過ごしていくうちに、「本当にこれでいいのかな?」という気持ちも生まれていきます。
宿題をやりたくない気持ちは、小1・小2のお子さんにも身近ですよね。
だからこそ、「まこちゃんの気持ち、わかる」と入りやすい一冊です。
AIやロボットが身近になっている今の子どもたちにとって、「自分で考えるってどういうこと?」と考えやすい本でもあります。
感想文にしやすいポイント
この本で感想文を書くなら、「宿題をだれかにやってもらえたらうれしい?」という問いから始めると書きやすいです。
たとえば、
「ぼくも、宿題をやりたくない日があります」
「まこちゃんがコトバロボに宿題をまかせたところで、いいなと思いました」
「でも、読んでいるうちに、自分でやることも大事なのかなと思いました」
こんなふうに、自分の宿題への気持ちと重ねることができます。
この本が合う子
宿題が苦手な子、ロボットやAIに興味がある子、自分で考えることについて書きたい子に向いています。
特に、「勉強はちょっと苦手だけど、ロボットは好き」という子には、入り口がやさしい一冊になりそうです。
書き出しのヒント
「わたしも、まこちゃんみたいに宿題をやりたくない日があります。」
「もし、わたしの前にコトバロボがあらわれたら、どうするかなと思いました。」
「この本を読んで、自分で考えることについて考えました。」
購入前のひとこと
読書感想文では、まこちゃんの気持ちと自分の宿題への気持ちを重ねると書きやすいです。紙の本で読み返しながら、気になった場面を親子で話してみてくださいね。
『なにかいいことあった?』
『なにかいいことあった?』は、おじいちゃんに「なにかいいことあったかい?」と聞かれたダニエルが、公園で小さないいことを探していく絵本です。
ダニエルは、公園で鳥やオタマジャクシ、リスたちに出会います。
すると、それぞれが自分の「いいこと」を教えてくれるんです。
大きな事件が起こるお話ではありません。
けれど、何気ない一日の中にも、よく見れば「いいこと」はたくさんあるんだなと気づかせてくれる、やさしい一冊です。
低学年のお子さんでも、自分の毎日と重ねやすいのが魅力です。
感想文にしやすいポイント
この本は、「今日あったいいこと」につなげて書きやすいです。
たとえば、
「わたしの今日のいいことは、友だちと遊べたことです」
「ぼくは、ダニエルみたいに公園でいいことをさがしてみたいと思いました」
「小さないいことに気づくと、いつもの一日が少し楽しくなると思いました」
こんなふうに、日常の出来事を感想文に入れられます。
低学年の感想文では、特別な体験でなくても大丈夫なんです。
朝ごはんがおいしかったこと、空がきれいだったこと、家族にほめられたこと。そんな小さなことでも、ちゃんと感想文の材料になります。
この本が合う子
絵本が好きな子、自然や動物が好きな子、毎日の小さな出来事を書きたい子に向いています。
やさしい雰囲気の本が好きな子や、親子で会話しながら読みたいご家庭にも合いそうです。
書き出しのヒント
「わたしは、この本を読んで、いいことは近くにあるのだと思いました。」
「ダニエルがおじいちゃんに聞かれた言葉が、心に残りました。」
「ぼくも、今日あったいいことを思い出してみました。」
購入前のひとこと
「今日あったいいこと」を親子で話しながら読むと、感想文の言葉が出てきやすくなります。やさしい絵を何度も見返せる紙の本がおすすめです。
『ララのまほうのことば』
『ララのまほうのことば』は、ララが植物にやさしく声をかけることで、世界が少しずつ変わっていくお話です。
暑い夏の日、ララはひみつの場所へ出かけます。
そこでララは、植物たちに「こんにちは」と声をかけるんです。
やさしい言葉が、植物を生き生きとさせていく。
そんな物語を通して、言葉の力や、相手を思う気持ちについて考えられます。
低学年の感想文では、「自分が言われてうれしかった言葉」「だれかにかけてあげたい言葉」とつなげると、自分の体験を入れやすくなります。
感想文にしやすいポイント
この本で書きやすいテーマは、「言葉の力」です。
たとえば、
「わたしも、やさしい言葉を言われるとうれしくなります」
「ララの言葉で、植物が元気になるところがすきです」
「わたしも、家族や友だちにまほうのことばを言ってみたいです」
こんなふうに、日常の言葉とつなげられます。
「ありがとう」「だいじょうぶ」「いっしょにやろう」など、お子さん自身の「まほうのことば」を考えてみるのもいいですね。
この本が合う子
花や植物が好きな子、やさしいお話が好きな子、言葉について書きたい子に向いています。
絵の印象も強いので、絵本を見ながら感想をふくらませたい子にも合います。
書き出しのヒント
「わたしは、ララのまほうのことばがすてきだと思いました。」
「この本を読んで、言葉には力があるのだと思いました。」
「わたしが言われてうれしかった言葉を思い出しました。」
購入前のひとこと
ララの言葉を読みながら、お子さん自身の「まほうのことば」を見つけてみるのもいいですね。感想文の題名にもつなげやすい一冊です。
『たねはいのちのおわりとはじまり』
『たねはいのちのおわりとはじまり』は、植物のたねを通して、いのちのつながりを写真で知ることができる本です。
小さなたねから芽が出て、花が咲き、やがてまたたねになる。
この本では、そんな植物のいのちのめぐりを、写真でじっくり見ることができます。
物語を読むよりも、観察したり、調べたりすることが好きなお子さんに向いている一冊です。
「たねは終わりでもあり、始まりでもある」という視点は、低学年でも感じたことを書きやすいテーマです。
感想文にしやすいポイント
この本で感想文を書くなら、「はじめて知ったこと」を中心にすると書きやすいです。
たとえば、
「たねの中に、つぎのいのちが入っていることにびっくりしました」
「花が終わっても、たねになってまた始まることを知りました」
「わたしも、たねをよく見てみたいと思いました」
こんなふうに、驚きや発見をそのまま書けます。
写真の本なので、気になった写真をひとつ選んで、「なぜその写真が心に残ったのか」を書くのもおすすめです。
この本が合う子
植物や観察が好きな子、写真の本が好きな子、自由研究にもつなげたい子に向いています。
物語の登場人物に感情移入するよりも、「知らなかったことを知るのが好き」という子には、とても書きやすい一冊だと思います。
書き出しのヒント
「わたしは、たねがいのちのはじまりだと知ってびっくりしました。」
「この本を読んで、いつも見ている植物の見方が変わりました。」
「ぼくは、たねをよく見たことがなかったので、おもしろいと思いました。」
購入前のひとこと
写真を見ながら読む本なので、紙の本でページを開いて観察するように読むと楽しめます。感想文と自由研究を少しつなげたいご家庭にも合いそうです。
どの本を選ぶ?小1・小2向けの選び方
4冊の中から選ぶときは、「どれが一番いい本か」よりも、「どれがその子に合いそうか」で考えるのがおすすめです。
宿題やロボットに興味があるなら『まこちゃんとコトバロボ』
宿題が苦手な子や、ロボット・AIに興味がある子には『まこちゃんとコトバロボ』が合いそうです。
「自分でやること」「考えること」を、子どもに身近な宿題から考えられるので、感想文にもつなげやすいです。
やさしい絵本で書きたいなら『なにかいいことあった?』
絵本が好きな子や、毎日の小さな出来事を書きたい子には『なにかいいことあった?』がおすすめです。
「今日あったいいこと」を親子で話すだけでも、感想文の材料が出てきやすい一冊です。
言葉や植物が好きなら『ララのまほうのことば』
やさしい言葉、花や植物、気持ちを伝えることに興味がある子には『ララのまほうのことば』が向いています。
「言われてうれしかった言葉」を入れられるので、自分の体験も書きやすいです。
観察や自然が好きなら『たねはいのちのおわりとはじまり』
植物や写真、観察が好きな子には『たねはいのちのおわりとはじまり』が合います。
物語よりも、知らなかったことを知るのが好きな子にとって、感想文を書きやすい一冊です。
小学校低学年の読書感想文の書き方

本を読み終えたら、いきなり原稿用紙に書き始めなくても大丈夫です。
小1・小2の読書感想文は、次の3つの順番で考えると書きやすくなります。
1. 心に残った場面をひとつ選ぶ
まずは、心に残った場面をひとつだけ選びます。
たくさん書こうとすると、何を書けばいいのかわからなくなってしまいます。
低学年では、「この場面が好きだった」「ここでびっくりした」と思えるところをひとつ選べれば十分です。
2. どうして心に残ったのかを話してみる
次に、「どうしてその場面が心に残ったのか」を話してみます。
うまく説明できなくても大丈夫です。
「おもしろかったから」
「自分も同じことを思ったから」
「知らなかったから」
「やさしいと思ったから」
そんな言葉を少しずつふくらませていくと、感想文らしくなっていきます。
3. 自分のことにつなげる
最後に、本の中の出来事と、自分のことをつなげてみましょう。
「わたしも、宿題をやりたくない日があります」
「ぼくも、いいことをさがしてみたいです」
「わたしも、やさしい言葉を言いたいです」
「今度、たねをよく見てみたいです」
このように、自分の生活や気持ちにつながると、感想文がぐっと書きやすくなります。
読書感想文は、正解を書くものではありません。
本を読んで、自分が何を感じたのかを、自分の言葉で書くことが大切なんですよね。
小1・小2向け読書感想文の簡単な型

低学年のお子さんには、次のような型を使うと書きやすいです。
型1:好きな場面から書く
私は、『〇〇』を読んで、いちばん〇〇の場面が心に残りました。
なぜなら、〇〇と思ったからです。
私も、〇〇したことがあります。
この本を読んで、〇〇と思いました。
型2:自分と比べて書く
この本の〇〇は、私と少し似ていると思いました。
私も、〇〇なときがあります。
でも、〇〇の場面を読んで、〇〇だと思いました。
これからは、〇〇してみたいです。
型3:びっくりしたことから書く
私は、この本を読んで、〇〇にびっくりしました。
今まで、〇〇だと思っていたからです。
でも、この本を読んで、〇〇とわかりました。
これから、〇〇をよく見てみたいです。
この型にそのままあてはめるだけでも、最初の下書きが作りやすくなります。
ただし、コンクールへ出す場合は、お子さん自身の言葉で書くことが大切です。型はあくまで、考えるための手がかりとして使ってくださいね。
まとめ|小1・小2の読書感想文は「好き」「びっくり」から始めて大丈夫
小学校低学年の読書感想文は、上手に書こうとしすぎなくても大丈夫です。
大切なのは、読んだあとに残った気持ちを、少しずつ言葉にしていくこと。
2026年の小学校低学年向け課題図書は、どれも小1・小2のお子さんが自分の生活や気持ちとつなげやすい本です。
『まこちゃんとコトバロボ』は、宿題や自分で考えることについて。
『なにかいいことあった?』は、毎日の小さないいことについて。
『ララのまほうのことば』は、やさしい言葉や植物の力について。
『たねはいのちのおわりとはじまり』は、たねやいのちのつながりについて。
お子さんが「これ、読んでみたい」と思える一冊を選んでみてください。
読書感想文をきっかけに、「本って少しおもしろいかも」と感じられたら、それだけでも大きな一歩です。
小学生が本を読むメリットや、読書好きな子どもの特徴については、こちらの記事でもまとめています。

