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大阪を舞台にした小説まとめ|1970大阪万博から2025まで読み解く街と物語の魅力

大阪を舞台にした小説まとめ|1970大阪万博から2025まで読み解く街と物語の魅力 本の選び方
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大阪を舞台にした小説を読む時間って、どこか街の記憶をたどるような、静かで心にやさしい旅のようなんですよね。

大阪関西万博×読書シリーズのまとめとして、
この記事では、1970年の大阪万博から、2025年・夢洲で始まった大阪・関西万博へと続く街の歩みを、小説を通してたどっていきます。

1970年、日本で初めて開かれた万博には、「未来はきっと明るい」と信じるたくさんのまなざしが、大阪・吹田に集まっていました。
そして、時を越えて2025年。今度は夢洲の地で、新たな時代の万博が始まっています。

ふたつの万博を見つめると、大阪という街に込められた人びとの想いや希望が、そっと浮かび上がってくるような気がするんです。

そんな歴史の中で描かれてきた「大阪の物語」。
街並みや人々の暮らし、作家たちのまなざしを、物語を通して一緒にたどってみませんか?

きっと読み終えたあと、大阪の風景がいつもとちょっと違って見えてくるはずです。

それでは、ゆっくりと、物語の中へ旅に出かけてみましょう。

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万博と小説、ふたつの時間を旅する読書

2025年4月13日──大阪・夢洲で、またひとつ新しい万博の幕が上がりました。

あの壮大なイベントは、1970年にも大阪で開かれていて、当時の日本を大きな熱気で包んでいたんです。

そんな「万博」という舞台は、小説の中でもたびたび登場してきました。未来を夢見た時代の空気、そしてそこで生きた人々の想い。

物語を読むことで、万博がどんな風に人の心を動かしてきたのかが、そっと見えてくるんですよね。

この記事では、1970年と2025年──ふたつの万博を軸にして、大阪を描いた小説たちをご紹介していきますね。

どんな大阪小説を選べばいい?──読者別おすすめタイプ

大阪が舞台になった小説といっても、その世界観は本当にさまざまなんです。

  • 万博や未来社会を描く【SFや近未来小説】
  • 街の息づかいや人の想いを映す【人情物語や昭和小説】
  • 歩いて訪れたくなる【大阪文学散歩にぴったりな一冊】
  • 芸術や伝統を味わえる【文化を軸にした小説】

今回は、「万博」という大きなテーマとともに、大阪の空気を感じられる本を中心にご紹介します。
気になるテーマから、そっと手を伸ばしてみてくださいね。

1970年大阪万博を背景にした小説

1970年、大阪万博は“未来”に胸をときめかせた時代の象徴でしたよね。
その熱気や期待、不安が入り混じる空気は、実は大阪を舞台にした小説の中にも息づいているんです。

大阪万博を背景に、人々の想いや時代の風景が描かれた物語をご紹介します。
2025年の万博を迎えた今だからこそ、あらためて読んでみませんか?

水曜の朝、午前三時/蓮見圭一

「あのとき、別の道を選んでいたら…」──そんな思いにふと心が揺れること、ありませんか?

『水曜の朝、午前三時』は、大阪万博が開かれた1970年の大阪を舞台に、ひと夏の出会いと、その後の人生を静かに描いた物語です。

会場で出会ったホステスの直美とエリート学生・臼井。未来がまぶしくも不確かだった時代、ふたりの選択が交錯します。

やがて45歳で早逝した直美が、娘に遺したカセットテープ。
その中で語られるのは、「選ばなかった人生」への深い思い──。

大阪を舞台にした小説として、1970年代の息づかいや恋愛観、万博の熱気が、心にやさしくよみがえってくるんです。

そして、2025年の大阪万博を迎える今だからこそ、自分自身の「もしも」に、そっと寄り添ってくれる一冊かもしれません。

\\あなたの“もしも”に出会う読書を//
蓮見圭一さんについて

蓮見圭一さんは1959年秋田生まれの小説家。新聞社勤務を経て、2001年に大阪万博を題材にした『水曜の朝、午前三時』でデビュー。以後も多数の作品を執筆しています。

トワイライト/重松清

あの頃、未来はもっと輝いていた気がするんですよね――

1970年の大阪万博に心をときめかせていたあの時代。

あれから時は流れ、2025年の万博を迎える今、かつての同級生たちが大阪に集い、26年前に埋めたタイムカプセルを開けることに。

夢いっぱいだった子ども時代と、現実に向き合う今の自分。
そのギャップに戸惑いながらも、彼らは「本当の幸せってなんだろう?」と問いかけるんです。

大阪を舞台にした小説として、懐かしい街並みや太陽の塔が象徴的に描かれ、ノスタルジックな情景が胸に染み渡ります。

夢は叶わなかったかもしれないけれど、それでも、今の自分を好きでいたい」――そんな思いにそっと寄り添ってくれる一冊なんです。

自分の“今”を見つめ直したいあなたへ。
小さな希望を見つけてみませんか?

\\「あの頃」と「今」をつなぐ物語へ//
重松清さんについて

重松清(しげまつ きよし)さんは岡山県出身の小説家。出版社勤務やライターを経て1991年に作家デビュー。『ビタミンF』で直木賞受賞。家族や社会問題を描き、多くの共感を集めています。

万博・未来・人間を描く文学作品

大阪万博が描き出した「未来社会の姿」は、時代を超えて今もなお文学の中で問いかけられています。

ここでは、万博の理念やテーマと響き合うSF、人間とは何か、未来に何を託すのかを考えさせられる作品をご紹介します。

日本沈没/小松左京

「もしも日本が沈んでしまう日が来たら──」
そんな衝撃的な問いかけから始まる小松左京さんの代表作『日本沈没』は、地殻変動による未曾有の国土消失と、それに直面する人々の選択を描いた壮大なSF小説です。

1970年の大阪万博でテーマ館サブプロデューサーを務めた小松氏は、この作品を通じて「未来社会における人間のあり方」を深く問いかけています。
政府の判断、国民の混乱、そして研究者たちの苦悩──。

災害という極限状況の中で、「国とはなにか」「生きるとはなにか」を問われる読者は、自然と自分の暮らしや価値観を見つめ直すことになるでしょう。

1970年代の日本社会と今、2025年の未来が重なる今だからこそ、大阪という都市の変化や、人間の強さ・弱さを改めて考えさせてくれる一冊です。

今、あなたの大切なものは何ですか?
『日本沈没』を手に取り、自分自身の「もしも」にそっと向き合ってみませんか?

\\「日本沈没」で未来を考える//

復活の日/小松左京

「人類が滅びるとき、あなたは何を守りますか?」──『復活の日』は、空気感染する致死性ウイルスと核ミサイルという二重の危機に襲われた地球を舞台に、生き残った人々が“人間の尊厳”と“未来の希望”を模索する壮大な黙示録的物語です。

1970年の大阪万博で未来館の構想に携わった、作者の小松さん。
そこでも「人類の未来とは何か?」という視点を追求しました。

本作もまた、パンデミックや戦争といった現代にも通じるテーマを扱いながら、「それでも生きる意味」を力強く描いています。

南極という極限の地で再生の可能性を託す人類の姿は、2025年の大阪万博が掲げる“いのち輝く未来社会のデザイン”にも通じるものがあります。

今こそ、未来を考える読書を。
『復活の日』が、あなた自身の「生きる理由」に静かに語りかけてくれるはずです。

\\生きる意味を探す一冊を//
小松左京さんについて

小松左京さんは大阪生まれのSF作家で、1970年の大阪万博にも深く関わった方です。作品に万博そのものは出てきませんが、「未来」や「人類の進歩と調和」といったテーマは、まさに彼の小説と響き合っているんですよね。

ご紹介した『日本沈没』では国の消滅危機を、『復活の日』では人類滅亡と再生を描き、人間とは何かを問いかけてくるんです。大阪や万博の思想と深く響き合う作品を多く残し、2011年、大阪府箕面市で80歳にて逝去しました。

大阪が舞台の小説──街と人間模様を映し出す

大阪という街には、時代を超えて受け継がれる人情やエネルギーがあります。
ここでは、そんな大阪の風景や人々の姿を描いた小説たちを通して、「街」が物語にどんな力を与えてくれるのかをご紹介していきますね。

グランドシャトー/高殿円

昭和の熱気が残る1970年の大阪万博から、未来へ向かう2025年の大阪へ──。
時代が移り変わっても、大阪という街には、たくましく生きる人たちの物語が、今も息づいているんです。

高殿円さんの小説『グランドシャトー』は、そんな大阪を舞台にした小説の中でも、特に女性の絆と強さを描いた一冊なんですよ。

舞台は、大阪・京橋に実在するキャバレー「グランドシャトー」。
義父との結婚を迫られたルーが、名物ホステス・真珠と出会い、下町の長屋で暮らし始めるところから、物語は大きく動き出します。

昭和の大阪の街並みや大阪弁、どこか懐かしい空気感がとてもリアルで、「大阪愛」がぎゅっと詰まった作品なんです。

自分の人生を選び取る勇気──そんなメッセージが、2025年を迎える今だからこそ、胸に深く響く気がするんですよね。

『グランドシャトー』は、時代の中で自分らしく生きることを模索した女性たちの物語
大阪という街で織りなされる人生模様に、あなたもきっと心を動かされるはずです。

◆2023年 第11回大阪ほんま本大賞受賞作品

\\大阪愛あふれる物語を今こそ//
高殿円さんについて

高殿円さん(たかどのまどか)は神戸市出身の小説家。2000年にデビュー後、ライトノベルから一般文芸まで幅広く執筆し、映像化作も多数。『グランドシャトー』などで受賞歴もあり。

オーシティ 負け犬探偵 羽田誠の憂鬱/木下半太

誰にも言えない孤独や、出口のないような絶望…。
そんな気持ちになる夜、ありませんか?

木下半太さんの『オーシティ 負け犬探偵 羽田誠の憂鬱』は、大阪を舞台にした小説の中でもひときわ異彩を放つ一冊なんです。

物語の舞台は、かつての大阪が変貌したギャンブル都市「オーシティ」。
治安も希望も失われたこの街で、落ちぶれた探偵・羽田誠が、“耳”という謎の存在を探すよう、死神と呼ばれる刑事に命じられます。

失敗すれば地獄──そんな極限の中で、羽田は自分の過去や弱さ、そしてこの街の闇と向き合っていくんです。

リアルな大阪弁やディープな裏社会の描写は圧巻で、1970年の大阪万博が掲げた「人類の進歩と調和」とはまるで反対のよう。

でも実は、2025年を生きる私たちにも通じる“問い”が浮かび上がるんですよね。「生き抜くって、どういうこと?」って。

羽田誠という“負け犬探偵”の姿に、自分の弱さを肯定してもらえるような温かさがあります。
うまくいかない日や、自信を失いかけたときにこそ、そっと開いてほしい一冊です。

\\負け犬探偵の叫びに触れる//
木下半太さんについて

木下半太さん(きのしたはんた)は1974年生まれ、大阪府茨木市出身の小説家・映画監督・脚本家・俳優。2006年に『悪夢のエレベーター』で作家デビューし、映像・舞台でも活躍中。

  
国宝/吉田修一
 

美しさも、苦しみも、すべて舞台に──。
吉田修一さんの『国宝』は、大阪を舞台にした小説の中でも、芸の世界に人生を懸けた男の姿が深く心に残る物語です。

主人公・喜久雄は、任侠の家に生まれながら大阪で上方歌舞伎の世界に飛び込み、やがて東京へ。
1960年代からの激動の時代とともに、芸に生きる者の孤独や情熱、栄光と影が描かれていきます。

大阪万博が開かれた1970年から、2025年に向かう今。
この一冊が、人生を賭ける覚悟や「自分を生きるとは何か」をそっと問いかけてくれるかもしれません。

芸に生きた男の物語に、今こそ触れてみませんか?
『国宝』が、あなたの背中をやさしく押してくれるはずです。

◆2019年 芸術選奨文部科学大臣賞・中央公論文芸賞受賞作品

\\「国宝」で覚悟を問う読書を//
吉田修一さんについて

吉田修一さん(1968年生・長崎出身)は、1997年『最後の息子』でデビュー。『悪人』『横道世之介』『国宝』などで多数の文学賞を受賞し、芥川賞選考委員も務める実力派作家です。

▶『国宝』をはじめ、「大阪を舞台にした小説」で知られる吉田修一さん。2025年の大阪万博とも重なる時期に『国宝』の映画公開も予定されており、改めて注目が集まっています。
作家としての歩みはもちろん、プライベートや受賞歴も気になる方は、こちらの記事もぜひどうぞ。
 👉 吉田修一は結婚してるの?イケメンで高身長!高級マンション生活と受賞歴も

告白/町田康
 

言葉が通じない──そんなもどかしさを知っている方にこそ、手に取ってほしい一冊があるんです。

町田康さんの長編小説『告白』は、大阪の東部・河内を舞台に、実際にあった「河内十人斬り」事件をもとに描かれた物語
言葉にできない想いを抱えながら生きる主人公・熊太郎の孤独が、河内弁のリズムとともに、じわじわと胸に沁みてくるんですよね。

1970年の大阪万博の記憶が静かに流れるこの作品は、2025年の大阪万博を迎える今だからこそ、あらためて読みたい大阪を舞台にした小説。

大阪という土地に根ざした歴史や文化、そして語られなかった感情の奥深さが、読み手の心を揺さぶってくるんです。

苦しくて、でもどこか笑ってしまう──そんな町田さんならではの不思議な読書体験が待っています。
言葉に悩んだことがあるあなたに、そっと寄り添ってくれる物語。
『告白』、ぜひ手に取ってみてくださいね。

◆2005年 谷崎潤一郎賞受賞作品

\\言葉にならない想いに触れる一冊//
町田康さんについて

町田康さん(まちだこう)は1962年大阪府堺市生まれ。パンクバンドINUでデビュー後、詩人・小説家としても活躍。『きれぎれ』で芥川賞、『告白』で谷崎潤一郎賞を受賞。大阪弁を活かした独特の文体が魅力の多才な表現者です。

読書体験談:私が本の中で出会った“もうひとつの大阪”

大阪を舞台にした町田康さんの『告白』を読んだとき、街の景色が少し違って見えたんです。

河内弁と標準語が交差する独特の語りに引き込まれて、気づけば主人公・熊太郎の言葉にじっと耳を傾けていました。
言葉にならない思いを抱える彼の姿に、胸がきゅっとなって…。涙が少しでました。

大阪だからこそ響いてくる“声”があって、この作品との出会いは、私にとって“もうひとつの大阪”への扉を開いてくれた気がしています。

大阪関西万博×読書シリーズ【まとめ】

大阪万博をもっと深く味わいたいあなたへ。
「いのち」「共創」「未来社会」という万博のテーマを、物語の世界から楽しんでみませんか?

大阪を舞台にした小説から、パビリオンを楽しむ海外文学、未来を描くSF小説、岡本太郎の芸術や万博公式ガイドブックまで。
気になるテーマから、ぜひ次の記事も読んでみてくださいね。

まだ読んでいないなんてもったいない。
さあ、次の一冊へ。あなたの“気になる”を、ここから広げてみましょう!

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1970から2025へ、小説がつないでくれる街の記憶|まとめ

大阪万博という“時間の節目”を通して、物語はただのフィクションではなく、「その時代を生きた人の声」として私たちのもとに届いてくるんです。

街が少しずつ形を変えていく中で、大阪に込められた記憶やぬくもり。
それが、小説という形でそっと描かれているんですよね。

それを読むことは、自分自身のなかにある“大阪”を、もう一度やさしく見つめ直す時間になるのかもしれません。

どの本があなたの旅の一冊になるかは、ページをめくってからのお楽しみ。
ぜひ、気になる物語から読書の旅を始めてみてくださいね。

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