大阪・関西万博が終わって、もう一年。
それでも、ときどき思い出しませんか。
大屋根リングの向こうに見えた空。
夜になって光りはじめるパビリオン。
どこからともなく聞こえてくる音。
そして、人混みの中で見つけるだけで少し嬉しかったミャクミャク。
「もう一度行きたいな」
「ミャクミャクに会いたい」
「去年の今ごろは万博のことばかり考えていたな」
そんな気持ちになる方は、今もきっと少なくないと思います。
終わってから時間がたっているのに寂しい。
それは、あの時間がそれだけ心に残っているからなのかもしれません。
この記事では、大阪・関西万博ロスのときに開きたい写真集や本、ミャクミャクの絵本、そして2026年の今も続いているミャクミャクの物語をご紹介します。
無理に「次へ行こう」としなくても大丈夫です。
まずは、好きだった時間をもう一度ゆっくり眺めてみませんか。
万博ロスとは?|「終わったのに寂しい」の正体

万博ロスというと、少し大げさな言葉に聞こえるかもしれません。
でも、楽しみにしていたイベントや、長く通った場所がなくなったあとに寂しくなるのは、不思議なことではないんですよね。
万博の場合は、半年近く続いた大きな出来事でした。
「今度はどのパビリオンへ行こう」
「次は何を食べよう」
「またミャクミャクに会えるかな」
そんなふうに、万博が日々の予定や会話の中に入り込んでいた人ほど、閉幕後の静けさを大きく感じることがあります。
だから、急いで忘れなくてもいいと思うんです。
写真を眺めたり、本を開いたり、誰かと思い出を話したり。
そうしながら少しずつ「あの時間が自分の中に残っている」と感じられたら、それだけでも十分なのかもしれません。
万博ロスの夜に開きたい本・写真集6選

ここからは、万博ロスを感じる日にそっと開きたい本や写真集を6冊ご紹介します。
あの日の景色をもう一度眺めたいとき、ミャクミャクに会いたくなったとき、少しだけ万博の余韻に浸っていたいとき。そんな気持ちに寄り添ってくれる本を選びました。
無理に気持ちを切り替えなくても大丈夫です。今の自分に合う一冊から、ゆっくりのぞいてみてくださいね。
1.あの会場へ戻りたい夜に『大阪・関西万博 写真集』/ぴあ
「もう一度、あの場所を見たい」
そんな気持ちになったとき、まず開きたいのが『大阪・関西万博 写真集』です。
2025年9月に発売された公式ライセンス商品で、大屋根リングや各パビリオン、ミャクミャク、グルメ、人々の笑顔など、184日間の万博が写真で残されています。
情報を調べるための本というより、思い出の中へ戻るための本。
「あ、ここ歩いた」
「この夜景、きれいだったな」
そんな小さな記憶が、ページをめくるたびに戻ってくるかもしれません。
静かな夜に少しずつ眺めるのも似合う一冊です。
2.まだミャクミャクが恋しいなら『I myaku you.』
万博が終わったあとも、不思議なくらいミャクミャクが恋しくなる。
そんな方にとって嬉しい一冊が、2026年4月に発売された1stグラビア写真集『I myaku you.』です。
全224ページ。沖縄で撮影された写真を中心に、万博会場とはまた違うミャクミャクの姿を楽しめます。
閉幕してから生まれた本だということも、なんだかいいんですよね。
万博は終わったけれど、
ミャクミャクまで終わったわけではない。
そんなことを感じさせてくれます。
会場で見かけるたびに写真を撮っていた方、グッズを見るとつい足を止めてしまう方には、『I myaku you.』はフェリシモ出版から発売されています。
気になる方は、フェリシモ公式で内容をのぞいてみてくださいね。
3.大屋根リングやパビリオンが恋しいなら『Casa BRUTUS 万博と建築』
万博の思い出の中でも、建物や空間そのものが強く残っている方もいると思います。
Casa BRUTUS 2025年6月号「万博と建築」は、大屋根リング、主要施設、国内・海外パビリオンなどを建築とデザインからたどる特集です。
会場にいたときは、
「大きい」
「きれい」
「すごい」
と感じるだけで精いっぱいだったものも、本でゆっくり見直してみると、つくった人の考えや建築の工夫が見えてきます。
思い出を少し深く受け取り直したいときに合う一冊です。
4.閉幕間際の熱をもう一度感じたいなら『Casa BRUTUS 万博最終案内』
「閉幕が近づくにつれて、ますます万博が好きになった」
そんな方には、2025年10月号の「万博最終案内」も合います。
大屋根リング、パビリオン、グルメ、ミャクミャクなどを取り上げながら、「万博は何を残したのか」まで振り返っています。
開幕前ではなく、万博を実際に体験したあとの空気が残っている雑誌だからでしょうか。
ページをめくっていると、閉幕前の「もう少しだけ続いてほしい」という気持ちまで思い出すかもしれません。
5.ミャクミャクの物語に会いたいなら『ミャクミャク ある日の おはなし』
ミャクミャクの日常を描いた公式キャラクターえほんです。
朝ごはんを探しに出かけたミャクミャクが、さまざまな出会いを重ねていくお話。せきちさとさんの文、さとうもぐもさんの絵で描かれています。
万博会場のミャクミャクとは少し違って、物語の中で暮らしているミャクミャクに出会えるんです。
お子さんとの読み聞かせにもいいですし、大人がそっと開いても楽しい。
「ミャクミャクに会いたいな」という日に、本棚から取り出せる一冊があるのは、案外うれしいものですよね。
6.親子でまだ遊びたいなら『ミャクミャクをさがせ!』
ミャクミャクが隠れているイラストを探して楽しめる、さがし絵本です。
関西各地の名所や名物が描かれていて、特製シールも付属しています。
「万博のこと、もう覚えていないかな」と思っていたお子さんが、ページを見た途端に話し始めることもあるかもしれません。
子どもの思い出は、大人とは少し違う場所に残っていたりします。
遊びながら、あの日の話をしてみるのもよさそうです。
無料であの日に戻れる「みんなでつくった万博写真集」

何かを買わなくても、万博の記憶へ戻れる場所があります。
大阪府・大阪市が制作した「みんなでつくった万博写真集」です。
万博会場内外で撮影された6,000枚を超える応募写真をもとに制作されたもので、冊子の頒布は終了していますが、デジタル版は公開されています。
公式の美しい記録写真とは少し違って、
誰かが見たミャクミャク。
誰かが見上げた大屋根リング。
誰かが歩いた夕暮れの万博。
そんな、来場者の目線が残っているのがいいんですよね。
自分が見ていた景色に近い一枚を探してみるのも、万博ロスの時間をやさしくしてくれるかもしれません。
万博は終わった。でも、ミャクミャクはまだ終わっていない

そして2026年。
ミャクミャクは、思っていた以上に元気です。
公式情報サイト「ミャクミャクHOUSE.jp」が開設され、オフィシャルストアやイベントなどの情報発信も続いています。2026年10月には初のテーマソングまで発表されました。
さらに、2027年にセルビアで開催されるベオグラード国際博覧会の日本館PRアンバサダーにも就任しています。
これを知ったとき、ちょっと嬉しくなる方もいるのではないでしょうか。
大阪・関西万博の閉幕と一緒に、ミャクミャクまでいなくなってしまったわけではないんです。
場所や役割を変えながら、ちゃんと次へ進んでいます。
2026年もミャクミャクや万博の余韻を楽しめる

閉幕後も、オフィシャルストアやポップアップストアなどの展開は続いています。
2026年には全国を巡る「EXPO2025 Futures Tour」も行われ、10月には東京・麻布台ヒルズでも開催されました。オフィシャルポップアップストアも各地で展開されています。
大阪では、LINKS UMEDAにEXPO2025オフィシャルカフェも開設され、2026年10月31日までの営業が案内されています。
※イベントや店舗情報は変更・終了する場合があります。お出かけ前には公式サイトで最新情報をご確認ください。
「もう会えない」と思っていたものに、違う形でまた会える。
それも、万博が残したもののひとつなのかもしれませんね。
万博そのものを本でじっくり振り返りたい方へ

この記事では、万博ロスの気持ちに寄り添う本を中心に紹介しました。
一方、
「公式ガイドブックをもう一度見たい」
「万博の建築や歴史まできちんと振り返りたい」
「どんな関連本が残っているかまとめて知りたい」
という方には、こちらの記事のほうが探しやすいです。
▶ 大阪・関西万博を振り返る本おすすめ8選|写真集・公式ガイド・ミャクミャク本
気持ちを受け止める本と、記録を残す本。
その日の自分に合うほうから、のぞいてみてくださいね。
万博ロスの先に、2027年の万博もある

少しだけ先の話をすると、万博そのものの物語も続いています。
2027年5月15日から8月15日まで、セルビアのベオグラードで国際博覧会が開催される予定です。
しかも日本館PRアンバサダーは、ミャクミャク。
大阪・関西万博で世界の文化に触れたことがきっかけで、海外の国や文学に興味を持った方もいると思います。
そう考えると、「万博ロス」は単に終わったものを惜しむだけではなく、
次の世界へ興味が伸びていく途中の時間
なのかもしれません。
「あのパビリオンの国を、今度は本でも歩いてみたい」
そんな気持ちが残っている方へ。世界の文学へつながる読書ガイドもまとめています。
まとめ|好きだった時間は、終わってもなくならない
万博が終わって一年。
「まだ寂しいなんて変かな」と思う必要はないのだと思います。
好きだった景色や、楽しかった時間は、日常に戻ったあとほど不意に恋しくなるものなんですよね。
そんな日は、写真集を開いてみる。
ミャクミャクの絵本を読む。
誰かと「楽しかったね」と話してみる。
あるいは、今も続いているミャクミャクの姿を少し追いかけてみる。
それくらいでいいのかもしれません。
大阪・関西万博は終わりました。
でも、そこで感じたワクワクや、人とつながった記憶まで終わったわけではありません。
本を開くたび、写真を見るたび、あの日の景色はまた少しだけ戻ってきます。
そしていつか、その思い出が次の本や旅へつながったなら。
それもまた、万博から受け取った小さな贈りものなのだと思います。

