『流浪の月』『汝、星のごとく』で、二度の本屋大賞を受賞した作家・凪良ゆうさん。
作品を読んでいると、「この物語を書く人は、どんな人生を歩んできたのだろう」と気になることがありますよね。
とくに検索されているのが、学歴や出身高校・大学、本名、生い立ち、これまでの経歴についてです。
先に整理すると、凪良ゆうさんの出身高校名や大学名、本名について、主要な公式プロフィールでは具体的な公表を確認できません。
一方で、10代のころから自立して生活してきたことや、児童養護施設で暮らした経験については、ご本人がインタビューで語っています。
この記事では、公表されていることと確認できないことを分けながら、凪良ゆうさんがどんな人なのかを整理します。
あわせて、2026年の第175回直木賞候補作となった『多類婚姻譚』や、これから凪良作品を読んでみたい方におすすめしたい一冊も紹介します。
凪良ゆうはどんな人?プロフィールを簡単に紹介
凪良ゆうさんは、滋賀県大津市出身、現在は京都市在住の小説家です。
大津市や滋賀県も「大津市出身の作家」と紹介しています。
| 項目 | 公表・確認できる内容 |
| 名前 | 凪良ゆう |
| 読み方 | なぎら・ゆう |
| 年齢 | 2026年時点で53歳と報道 |
| 出身地 | 滋賀県大津市 |
| 現在 | 京都市在住 |
| 職業 | 小説家 |
| デビュー | 2006年に作品発表、2007年に初著書刊行 |
| 代表作 | 『美しい彼』『流浪の月』『汝、星のごとく』『星を編む』『多類婚姻譚』 |
| 主な受賞 | 2020年・2023年本屋大賞 |
現在の講談社プロフィールでは、2007年に初著書が刊行され本格的にデビューしたと紹介されています。一方、「WEB本の雑誌」では2006年の『恋するエゴイスト』をデビュー作として紹介しています。
その後はBL作品で長く活躍し、「美しい彼」シリーズはドラマや映画にもなりました。
そして一般文芸へ活動の幅を広げ、『流浪の月』で2020年本屋大賞、『汝、星のごとく』で2023年本屋大賞を受賞。ジャンルを越えて、多くの読者に届く作家になっています。
凪良ゆうの学歴は?出身高校・大学について

凪良ゆうさんの学歴、とくに「どこの高校や大学に通っていたの?」と気になっている方は多いようです。
先にわかっている範囲を整理すると、凪良ゆうさんは高校へ進学したものの、10代で学校を離れ、その後は自立して働き始めています。
一方で、出身高校の学校名や出身大学については、今回確認した出版社の公式プロフィールや本人インタビューなどでは公表されていません。
ここから、もう少し詳しく見ていきましょう。
凪良ゆうの出身高校はどこ?
凪良ゆうさんは中学校卒業後、高校へ進学しています。
ただし、具体的な高校名は公表されておらず、どこの高校に通っていたのかは確認できませんでした。
読売新聞のインタビューでは、児童養護施設で暮らしていた凪良ゆうさんが高校へ進学したものの、その後、自ら退学を選び、15歳で働き始めたことが紹介されています。
幼いころから家庭の事情に振り回されてきた凪良ゆうさんにとって、自分で働き、自分の生活を支えていくという選択は、かなり早い時期に訪れたものだったようです。
現在は二度の本屋大賞を受賞する作家として知られていますが、学生時代から順調に作家への道を歩んできたわけではないんですよね。
なお、出身地が滋賀県であることから高校について推測した情報も見かけますが、学校名を裏づける公表資料は確認できません。
そのため、この記事では「高校には進学したものの学校名は非公表」としておきます。
凪良ゆうの出身大学は?大学へ進学した?
「凪良ゆう 大学」「凪良ゆう 出身大学」という検索もありますが、大学名についても公表されている情報は確認できません。
講談社などの著者プロフィールにも、大学に関する記載はありません。凪良ゆうさん自身はインタビューで、10代のころから一人で自活してきたことを語っています。
高校を離れたあと、若くして働きながら生活していたことはわかっていますが、だからといって、資料がないまま「大学には進学していない」と断定するのは避けたいところです。
現時点では、
出身大学は公表されておらず、大学進学についても確認できる公式情報は見つかっていない
というのが、もっとも正確な答えになります。
検索すると特定の大学名と凪良ゆうさんを結びつけた情報が出てくることもありますが、本人や出版社が明らかにしていないことまで、推測で埋める必要はないのかなと思います。
むしろ凪良ゆうさんの場合、学歴そのものよりも、10代から自分で生活を支えながら歩いてきた時間のほうが、その後の作家人生を知る大切な手がかりになりそうです。
凪良ゆうの本名は?「凪良ゆう」はペンネーム

凪良ゆうさんの本名は公表されていません。
「凪良ゆう」は作家活動で使用しているペンネームです。インタビューでも、BL作品と一般文芸を同じペンネームで書いていることについて触れられています。
講談社など出版社の著者紹介を確認しても、本名の記載はなく、一貫して「凪良ゆう」の名前で紹介されています。
有名な作家になると、本名や家族について気になることもありますよね。
ただ、本人が公表していない情報については、根拠のない噂を追うよりも、わかっている範囲にとどめておくのがよさそうです。
そして凪良さんを知るうえでは、本名以上に、その人がどんな時間を生き、どんなふうに物語と出会ってきたのか。
そこをたどっていくと、作品の見え方も少し変わってくるんです。
凪良ゆうの生い立ちは?児童養護施設で過ごし、10代から自立
凪良ゆうさんは、自身の生い立ちについて、いくつかのインタビューで語っています。
Business Insider Japanのインタビューでは、小学5年生のころに母親が家を離れ、その後は親元を離れて児童養護施設で育ったことを明かしています。
また別のインタビューでは、施設を出たあとについて、
「10代の頃から自立して生活していくのは、想像以上に大変なことです」
と振り返っています。
親からの経済的な援助も望みにくい状況で、自分の生活を自分で支えなくてはいけなかったそうです。
まだ、本来なら周囲の大人に守られていても不思議ではない年齢です。
そんな時期から「自分一人で生きていくこと」を考えなければならなかった。その経験は、簡単な言葉でまとめられるものではないと思います。
一方で、凪良ゆうさんのそばには、子どものころから「物語」がありました。
幼いころから漫画が好きで、自分でも漫画を描いていたそうです。「WEB本の雑誌」のインタビューでは、小学校で漫画クラブに入り、漫画を読んだり描いたりして過ごしていたことを語っています。国語も得意だったそうです。
のちに小説家になる人の中には、子どものころから作家を目指していた人もいます。
けれど、凪良ゆうさんはそうではありません。
まず漫画や本と出会い、物語のある場所を心の中に持ちながら、長い時間をかけて小説を書く人になっていったんですよね。
『汝、星のごとく』にも重なる「自分の人生を生きる」ということ
凪良ゆうさんの生い立ちを知ると、『流浪の月』や『汝、星のごとく』に描かれる「家族」「居場所」「生きづらさ」を、作者自身の経験と結びつけて読みたくなるかもしれません。
実際、凪良ゆうさんは『汝、星のごとく』で描かれたヤングケアラーについて、自分にとって外側にある問題ではないと話しています。家庭環境の中で同じような経験をしてきたからこそ、自分の内側から出てくる題材のひとつだったと語っています。
ただし、小説に描かれている出来事を、そのまま作者の実体験として読むことはできません。
それでも凪良作品には、
「家族だから、こうしなければいけない」
「みんながそうしているから、それが正しい」
という価値観から少し離れ、自分の人生を自分で選び取ろうとする人たちが何度も登場します。
『汝、星のごとく』も、そのひとつです。
誰かを大切にすることと、自分の人生を生きること。その二つのあいだで迷ったことがある人ほど、胸に残るものがあるかもしれません。
凪良ゆうさんがどんな物語を書く人なのか知りたくなった方には、まず『汝、星のごとく』から入るのもおすすめです。人物の経歴を知ったあとだからこそ、作品の中に流れている「自分の人生を生きる」という問いを、また違った角度から感じられるかもしれません。
凪良ゆうの経歴|BL作家から本屋大賞2度受賞へ
凪良ゆうさんは、もともと漫画が好きで、中学生のころには少女漫画誌へ投稿していました。
「WEB本の雑誌」のインタビューでは、子どものころから漫画を読み、自分でも描いていたことや、中学生になると少女漫画の投稿を始めていたことを語っています。当時は小説家を目指していたわけではなかったそうです。
その後、小説を書くようになり、2006年に『恋するエゴイスト』を発表。2007年には初著書が刊行され、本格的に作家として歩み始めました。
BLジャンルでは「美しい彼」シリーズなど数多くの作品を発表。
2017年には『神さまのビオトープ』、2019年には『流浪の月』『わたしの美しい庭』を刊行します。
『流浪の月』は2020年本屋大賞を受賞し、2022年には映画化。
さらに2022年刊行の『汝、星のごとく』が第168回直木賞候補となり、翌2023年には自身2度目となる本屋大賞を受賞しました。続編『星を編む』も本屋大賞にノミネートされています。
長くBLを書いてきた作家が、別のジャンルへ移ったというよりも、描く場所が少しずつ広がっていったように感じます。
「普通」とされる場所から少し離れたところにいる人。
誰かの正しさだけでは割り切れない関係。
そんな人たちを一方的に裁かずに見つめるまなざしは、作品が変わっても残っているんですよね。
『多類婚姻譚』はどんな本?第175回直木賞候補作
『多類婚姻譚』は、2026年5月27日に講談社から刊行された凪良ゆうさんの連作短編集です。
第175回直木賞の候補作となりましたが、同回の受賞作は朝倉かすみさん『けんぐゎい』でした。
作品のテーマは「現代の結婚」。
セクシュアリティ、ジェンダー、金銭感覚、世代間格差、成育環境など、誰かと一緒に生きようとしたときに浮かび上がってくる価値観の違いが描かれています。講談社によると、発売後に重版され、12万部を突破しています。
凪良さん自身も直木賞候補作家インタビューで、今の時代と結婚の噛み合わせの悪さを書きたかったと語っています。
「好きなのだから、わかり合えるはず」
そんなふうに思いたくても、人と人との間にはどうしても埋まらない部分があります。
それでも誰かと生きようとすることは、どういうことなのか。
『多類婚姻譚』は、結婚という身近な言葉を入口にしながら、他者と生きる難しさそのものへ触れていく一冊なんだと思います。
結婚や家族について、ひとつの正解ではなく「わかり合えなさ」まで含めて読んでみたい方に。紙でゆっくり味わうのも、電子版ですぐ読み始めるのも合う一冊です。
講談社では紙版だけでなく電子版も案内されています。
凪良ゆうを初めて読むなら『汝、星のごとく』も
凪良ゆうさんがどんな物語を書く作家なのか、まず一冊読んでみたい。
そんな方には、『汝、星のごとく』も入りやすいと思います。
瀬戸内の島で出会った暁海と櫂の人生を長い時間をかけて描きながら、「自分の人生を誰のために生きるのか」を静かに問いかけてくる物語です。
2023年本屋大賞受賞作であり、2026年10月9日には実写映画の公開も予定されています。
映画を見る前に原作を読んでおきたい方にとっても、今はちょうど手に取りやすい時期なんですよね。
凪良ゆうさんの代表作から読んでみたい方は、まず『汝、星のごとく』から入るのもおすすめです。物語を読み終えたあと、自分の人生について少し考えたくなる一冊です。
凪良ゆう作品はAudibleでも聴ける

目で読む時間がなかなか取れない方なら、Audibleという選択肢もあります。
2026年9月現在、『汝、星のごとく』と続編『星を編む』はAudibleで配信され、聴き放題対象として案内されています。
凪良作品は、会話の間や、うまく言葉にならない感情まで丁寧に描かれているものが多いです。
家事をしながら、散歩をしながら、夜に目を休めながら。
耳から物語へ入ってみると、紙で読むのとはまた違った距離で登場人物の気持ちが届くかもしれません。▶ Amazonオーディブルとは?料金・無料体験・使い方・解約まで総まとめ
第175回直木賞のほかの候補作も気になる方へ
『多類婚姻譚』は受賞には届きませんでしたが、文学賞は「受賞作だけを読むもの」でもないんですよね。
同じ回にどんな作品が並んでいたのかを見ると、それぞれの本の個性も少し見えやすくなります。
第175回直木賞では、朝倉かすみさん『けんぐゎい』が受賞。ほかに蝉谷めぐ実さん、原田ひ香さん、若林正恭さんの作品とともに『多類婚姻譚』が候補となりました。
▶ 芥川賞・直木賞2026上半期【受賞作決定】第175回の受賞作品・候補一覧・読むべき理由も
よくある疑問|凪良ゆうの性別は?
「凪良ゆう 性別」と検索する方もいるようです。
「WEB本の雑誌」の凪良ゆうさんへのインタビューでは、紹介文の中で「彼女」と表現されています。
ただ、本人の性自認について踏み込んで説明する必要はないと思いますので、この記事では公表媒体で確認できる範囲にとどめます。
本名や家族についても同じですが、プロフィール記事だからこそ、わからないことを推測で埋めないほうが、その作家や作品に対して丁寧でいられる気がします。
まとめ|凪良ゆうは、自分の人生を選ぶ人を描き続ける作家
凪良ゆうさんについて調べると、学歴や本名のように、公表されていないこともあります。
一方で、児童養護施設で暮らしたこと、10代から自立して生きてきたこと、漫画を描くことから始まり、小説の世界へ入っていったことは、ご本人の言葉や信頼できるプロフィールからたどることができます。
BLから一般文芸へと読者を広げ、『流浪の月』『汝、星のごとく』で二度の本屋大賞を受賞。そして2026年には『多類婚姻譚』が第175回直木賞候補になりました。
凪良ゆうさんの小説に惹かれるのは、きっと「正しい人」だけが描かれているからではありません。
迷ったり、間違ったり、誰かとうまくわかり合えなかったり。
それでも、自分の人生を生きようとする人がいるんですよね。
気になった作品があれば、まずは一冊、手に取ってみてください。
物語の中に、自分ではまだ言葉にできていなかった気持ちが見つかるかもしれません。

