「よし、今日は読みたかったあの本を読もう!」とページを開いたのに、気づけばまぶたが重くなって、夢の世界へ……。
そんな経験、ありませんか?
実は、私自身にもよくあるんです。読みたい気持ちはあるのに、気がつくと本を胸に抱えたまま寝てしまっていたりして。
でも、安心してくださいね。この「読書中の眠気」、あなただけの悩みではありません。多くの方が同じように感じていて、しかも少しの工夫でぐっと改善できるんです。
この記事では、まず「どうして本を読むと眠くなるのか?」という素朴な疑問を、やさしく、わかりやすくひも解いていきます。そして、眠くなりにくくなるための7つの具体的な対策もご紹介していきますね。
さらに、「読書って、眠気だけじゃなくて実は睡眠にもいいの?」とか、「寝ながら読むのって本当にダメなの?」なんて疑問にもお答えしつつ、最後には、眠くならないための本の選び方や、おすすめの作品もご提案します。
あなたの読書時間が、もっと心地よく、もっと楽しいものになりますように。そんな願いを込めて、お届けしてまいります。

この記事でわかること
- 本を読むと眠くなるのはなぜ?その理由をやさしく解説
- 本を読んでも眠くならないための7つの対策
- 読書は快眠の味方?読書がもたらすやさしい眠り
- 本を読むと頭が良くなるのはなぜ?読書で育つ思考力と感性
- 眠くならない本の選び方とは?読書中の眠気を防ぐ3つのコツ
- 眠くならないおすすめ本3選|読みだしたら止まらない!
本を読むと眠くなるのはなぜ?その理由をやさしく解説

さて、「本を読むと眠くなるのはなぜ?」という問い。結論からいうと、その理由はひとつではなく、いくつかの要素が組み合わさって起きているんです。
脳ががんばりすぎて疲れてしまうから
読書って、実はけっこう頭を使うんですよね。文字を追いながら意味を理解して、情景を思い浮かべたり、登場人物の気持ちに共感したり。
これって、脳にとってはかなりのエネルギー消費なんです。
とくに仕事終わりや寝る前の時間帯に本を読むと眠くなるのは、すでに疲れている頭にさらに刺激が加わって、「もう休ませて〜」と脳が眠気という信号を送ってくるんですね。
内容が難しかったり、興味がわかなかったりして
こんなことありませんか?
「評判の本だから読まなきゃ」と思って手に取ったけれど、なんだか難しくて進まない…気づけばウトウト。
私も以前、哲学書に挑戦したときはそうでした。1ページ目で睡魔が…(笑)。
これは、内容が難しいことで脳が疲れるのと同時に、興味を持てないと脳が「退屈」と判断して、エネルギーを節約しようとしてしまうから本を読むと眠くなるんです。
身体がリラックスしすぎてしまうから
夜、やわらかいソファやあたたかいお布団で読書するのって最高ですよね。でも、実はそれが落とし穴でもあります。
本を読むと眠くなるのは、体がリラックスしすぎると、副交感神経が優位になって、心拍数も下がって、まるで「おやすみモード」に入ってしまうからなんです。
読書の時間が心地いいのはその証拠。でも「よし、集中して読むぞ!」というときには、すこし姿勢や環境に気をつけてみるのがいいかもしれませんね。
姿勢や明るさも影響します
寝転んで読むと首や肩が圧迫されて血流が悪くなり、脳への酸素が足りなくなってきます。それもまた本を読むと眠くなる原因になります。
また、薄暗い部屋での読書も要注意。照明が暗いと「夜=寝る時間だ」と脳が判断してしまって、眠気を誘ってしまうんです。
本を読んでも眠くならないための7つの対策

本を開いた途端、眠気に負けてしまう…。そんな悩みに、今日からできる小さな工夫を7つ、ご紹介しますね。わたし自身の体験も交えながらお話ししていきますので、「これならできそう」と感じるものがひとつでもあれば、ぜひ取り入れてみてください。
1. 姿勢を正して読む
まずおすすめしたいのは、姿勢を見直すこと。寝転がって読むのは気持ちいいですが、どうしても本を読むと眠くなるんです。
わたしはあるとき、「座って背筋を伸ばす」だけで読書がびっくりするほどはかどるようになったんです。本を目の高さに近づけて、ゆったりとした椅子に腰かけて読む。それだけでも、驚くほど眠くなりにくくなりました。
2. 読書する環境を変えてみる
明るさや室温も、実は大きなポイント。薄暗い照明のもとで読むと、脳が「夜だから寝よう」と判断してしまい本を読むと眠くなるんです。
わたしは最近、デスクライトを導入しました。明るさって、集中力にこんなに影響があるんだなあと実感しています。さらに、暖房の効きすぎにも注意。心地よすぎると眠気に拍車がかかりますから、少し涼しめの環境がベストです。
▶「本を読むと眠くなる」のは環境のせいかも?なぜ眠くなるのかを解説しつつ、拡散しにくい読書灯おすすめ7選をご紹介します!
もっと快適に読書を楽しめる場所を探している方へ。
▶︎ 本を読む場所おすすめ8選|自宅以外でも一日中ゆっくり読書できるのはここ
3. 時間帯を工夫する
読書は夜だけのもの…と思い込んでいませんか?実は、朝やお昼のすき間時間のほうが、頭も冴えていて集中しやすいんです。
わたしも朝の読書タイムを取り入れたことで、まったく眠くならずに本を読めるようになりました。コーヒー片手にお気に入りの本をめくる時間は、まさに一日の始まりにぴったりです。
4. 短時間でも休憩を挟む
人の集中力って、実はそんなに長く続かないものなんですよね。だから、だらだらと長時間読むよりも、こまめに区切りを入れるのが効果的です。
わたしは「30分読んだら5分お茶休憩」を自分ルールにしています。そのたびに気分もリフレッシュして、また新しい気持ちでページをめくることができるんです。
5. メモを取りながら読んでみる
ぼんやり文字を追っているだけだと、つい眠気に誘われてしまいますよね。そんなときは、メモを取りながら読むのが効果的。
気になった言葉や、「あ、これ面白い」と思ったところをノートに書くだけで、ぐっと集中力が高まるんです。わたしはお気に入りの万年筆と読書ノートをいつもそばに置いていますよ。

6. 軽い刺激を取り入れる
どうしても眠いときってありますよね。そんなとき、私はミント系のガムを噛んだり、冷たい水をひと口飲んだりしています。
ほんの少しの刺激が、眠気を吹き飛ばしてくれることってあるんです。
それと、歯磨きするのもひとつです。気分がすっきりしてきますよ。
7. 十分な睡眠をとることも大切
そもそも、からだが疲れていると、何をしても眠くなってしまいますよね。だから、「眠くならない読書」のためには、ちゃんと寝ることもとても大事。
わたしも忙しいときほど、意識して睡眠をしっかりとるようにしています。元気があるときの読書は、内容もすーっと頭に入ってきますし、なにより楽しいんですよね。
読書は快眠の味方?読書がもたらすやさしい眠り

ここまで「眠くならないための工夫」をお伝えしてきましたが、実は読書には「心地よい眠りを導く」はたらきもあるんです。
これはちょっと不思議に聞こえるかもしれませんが、「眠気に困る読書」と「眠るための読書」は、目的が違うだけで、どちらも同じ“やさしい読書の力”によるものなのです。
たとえば、私の夜の習慣をご紹介しますね。ベッドサイドに小さな灯りをともして、お気に入りのエッセイ集を一冊。その日あったことを忘れるように、ゆっくりページをめくっていると、心がふわっとほどけていくのを感じるんです。
これは、読書によって脳や心がリラックスして、副交感神経が優位になるから。いわば「おやすみの準備」が、自然と整っていくんですね。
読書で整う、眠る前のリズム
夜、スマホを見ながら眠りにつく方も多いと思います。でも、スマホの光は脳を刺激してしまい、寝つきが悪くなりがちなんです。
その点、紙の本やブルーライトの少ない読書端末は、脳を刺激しすぎず、やさしく気持ちを鎮めてくれます。「寝る前にちょっとだけ読む」。それが習慣になれば、脳も「本を読んだらそろそろおやすみ」と自然に切り替わってくれるんです。
本を読むと眠くなるのでちょうどいいですよね。
▶Kindle電子書籍リーダーはどれがいい?迷いやすい特徴や選び方をやさしく解説します。
気持ちが落ち着く、読むという行為
読むことって、ある意味、呼吸にも似ているなと思います。ページをめくるたびに心が整って、ざわざわした思考が静かになっていく。
そんな静かな時間を持つことで、「明日もがんばろう」と思えるようになるんですよね。
眠りにつく前の“心のストレッチ”としての読書、とってもおすすめです。
本を読むと頭が良くなるのはなぜ?読書で育つ思考力と感性

「本を読むと頭が良くなる」どこかで耳にしたことがあるかもしれませんね。でも、それって本当のことなのでしょうか?
結論からお話しすると、はい。これは、ただの“迷信”ではありません。もちろん、「読んだから明日からテストの点が上がる!」というような即効性のあるものではありませんが、読書には確かに「頭をよくする」やさしい力があります。
知識が自然に身につく
本を読むことで、さまざまな分野の知識にふれることができますよね。歴史小説を読めば昔の出来事が、エッセイを読めば誰かの感じ方や考え方が、自然と心の中に入ってきます。
わたし自身も、物語の中で出てきた言葉や、何気ない一文が心に残って、あとから「そういえば…」と会話の中で役に立ったことが何度もあります。
想像力や共感力が育つ
読書の魅力のひとつに、「自分以外の人生を体験できる」ということがあります。
たとえば、ある小説の中で、まったく違う価値観の登場人物にふれたとき。最初は理解できなかったその人の気持ちが、読み進めるうちにだんだん見えてくることがありますよね。
その経験が、日常生活で人と接するときにも「この人にはこの人の背景があるのかも」と思える“想像力”や“やさしさ”につながっていくのです。
読む力=考える力
そして何より、「読む力」は「考える力」とつながっています。読みながら考え、想像し、自分の中に落とし込んでいく。その繰り返しが、少しずつ“思考の深さ”や“自分の言葉”を育ててくれるんですね。
だから、「本を読むと頭が良くなる?」という問いには、こうお答えしたいです。
「はい。ゆっくりと、あなたの中で確かに育っていきます」と。
眠くならない本の選び方とは?読書中の眠気を防ぐ3つのコツ

「本を読むと眠くなる…」という方にとって大切なのが、実は“本選び”なんです。
ここでは、眠くなりにくく、自然と読み進めたくなるような本の選び方をご紹介しますね。
今の自分に合った“ちょうどよい”本を選ぶ
本の内容が難しすぎたり、興味のないテーマだと、どうしても眠くなってしまいます。
わたし自身、背伸びをして哲学書に挑んだとき、1ページでうとうと……(笑)。その反省から「今の自分にとって心地いいレベルの本」を選ぶようにしたら、自然と読書が楽しくなっていきました。
無理せず、今の気分やコンディションに合わせて本を選ぶこと。それが眠くならずに読むための、いちばんのコツかもしれません。
物語のテンポがいいものや短編を選ぶ
長くて難解な物語よりも、テンポよく話が進むものや、短編のように区切りのあるものは、集中しやすくて眠くなりにくいんです。
「今日は1話だけ読もう」と決めて読む短編集なんかは、まさにぴったり。1話ごとに達成感も得られるので、「次も読もう」と自然に前向きになれますよ。
自分の“好き”に正直になる
周りで流行っているからとか、SNSで紹介されていたからという理由で選ぶと、実は自分には合っていないことも。
自分がワクワクするテーマ、自分が共感できる主人公、自分が気になる時代背景。
そんな「自分の“好き”」を大切に選んでみてくださいね。
夜のリラックスタイムにぴったりな小説をお探しなら、こちらもどうぞ。
▶︎ 寝る前に読む本大人向け|静かな夜に読みたい小説5選
眠くならないおすすめ本3選|読みだしたら止まらない!
では最後に、「これは眠くならずに一気に読んでしまった!」と読者からも人気の高い、おすすめの本を3冊ご紹介します。
どれも物語の引力が強く、ページをめくる手が止まらなくなるものばかり。
読書習慣を取り戻したい方や、「最近、本が読めない…」という方にもぴったりです。
1. 容疑者Xの献身/東野圭吾
数学者の“静かな愛”が胸に響く、心ふるえる名作ミステリー。
『容疑者Xの献身』は、トリックの鮮やかさだけでなく、その奥に流れる切ない想いが心を揺さぶります。
ただ事件を隠すのではなく、「新たな事件をつくる」という驚きの発想。
主人公・石神の緻密で美しい計算の先にあったのは、誰にも気づかれないように差し出した、ひとりの人間の深い愛でした。
終盤、すべてが明らかになる場面では、思わず息をのんでしまうほど…。
ページをめくる手が止まらず、気がつけば深夜…、そんな一冊になるかもしれません。
まだ読んでいない方へ、そっとおすすめしたい物語です。
東野圭吾さんは1958年2月4日、大阪府大阪市生野区生まれ(三人兄弟の末っ子)のミステリー作家。技術者として働く傍ら執筆を続け、1985年『放課後』で江戸川乱歩賞を受賞しデビュー。『容疑者Xの献身』で直木賞受賞、映像化作品も多く、日本を代表する作家として活躍中です。
▶本読むと眠くなるのはなぜ?電子書籍で解決!Kindle Unlimitedの始め方をやさしくご紹介♪
2. ボッコちゃん/星新一
短くて、面白くて、ちょっぴり風刺が効いている。
SFショートショートの名手・星新一さんの代表作です。
予測不能なオチの連続、テンポの良い展開、多彩なジャンル。星新一さんの『ボッコちゃん』は、1話読むたびに「もう1話だけ」と止まらなくなる中毒性が魅力です。
電子書籍なら通勤時間にサクッと数編、軽く読めて深く刺さる。これはもう、手に取るしかありません。1話あたり数分で読めるので、スキマ時間にもぴったり。気軽に読めて、でも心に残る。そんな一冊です。
星新一さん(1926–1997)は、「ショートショートの神様」として知られる日本を代表するSF作家です。東京大学卒業後、実業界を経て作家に転身し、『ボッコちゃん』『きまぐれロボット』など多くの名作を生み出しました。常識と想像力を重んじた物語は、時代を越えて愛され続けています。彼は「この世に子どもがいる限り、ぼくの作品は読まれ続ける」と語り、その言葉どおり、今なお幅広い世代に親しまれています。
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3. 眠れなくなるほど面白い 図解 脳の話/茂木健一郎
「脳って、こんなに面白くてすぐ役立つんだ!」と思える一冊。
茂木健一郎さんの『眠れなくなるほど面白い 図解 脳の話』は、脳のしくみをやさしく解説しながら、毎日の生活にすぐ使える“脳の鍛え方”を教えてくれる本です。
たとえば、集中力を高めたいとき、やる気が出ないとき、人ともっとうまく話したいとき――そんな場面にぴったりなヒントが満載。特に「前頭前野」を活性化することで、AIにはできない“人間らしさ”を保ち、自分らしく生きていく方法がわかります。
図解たっぷりで読みやすく、科学が苦手でもスイスイ読めてしまう。恋愛・仕事・勉強にすぐ役立つ内容が詰まっているので、「脳のこと、ちょっと知りたいな」と思ったその瞬間から、あなたの毎日が変わりはじめます。
気になったら、ぜひ手に取ってみてくださいね!
茂木健一郎(もぎ けんいちろう)さんは東京大学で理学博士号を取得した脳科学者で、「クオリア」研究の第一人者。作家・教育者としても活躍し、多数の著書や講演、TV出演など多方面で発信を続けています。
「どんな本を選べばいいのか迷ってしまう」そんなときに役立つ選び方ガイドもあります。▶︎ いろんな本を読む意味とは?どんな本を読めばいい?と迷ったときの選び方ガイド
まとめ
本を読むと眠くなるのはなぜ?原因と対策7選|眠くならない本の選び方も紹介について、以下の6つの事柄をご紹介しました。
- 本を読むと眠くなるのはなぜ?その理由をやさしく解説
- 本を読んでも眠くならないための7つの対策
- 読書は快眠の味方?読書がもたらすやさしい眠り
- 本を読むと頭が良くなるのはなぜ?読書で育つ思考力と感性
- 眠くならない本の選び方とは?読書中の眠気を防ぐ3つのコツ
- 眠くならないおすすめ本3選|読みだしたら止まらない!
本を読むと眠くなる理由は、脳や体の自然な反応。
でも、ちょっとした工夫や本の選び方で、その悩みはやわらぎます。
あなたに合った読書スタイルで、もっと楽しく、もっと心地よい時間を過ごしてみませんか?
