こんにちは、松風知里です。
織田作之助(おだ さくのすけ)という作家の名前を、聞いたことはありますか?
昭和のはじめ、大阪から文学の世界に風を起こしたひとりです。
織田作之助が描く物語には、どこか懐かしい庶民のくらしや、にじむような人のやさしさ、そしてちょっぴり笑ってしまうようなユーモアが詰まっているんです。
この記事では、そんな織田作之助の生涯と代表作、太宰治や坂口安吾との関係、そして彼の名を冠した文学賞まで、まるっとやさしくまとめてご紹介しますね。
きっと、まだ読んだことがない方にも「読んでみたいな」と思ってもらえると思います。
どうぞ、ゆっくり読み進めてみてくださいね。
織田作之助ってどんな人?

1913年、大阪生まれ。経済学部に進学するも中退し、新聞記者などを経て作家の道へ。
代表作『夫婦善哉』で一躍注目を浴び、戦後は太宰治や坂口安吾とともに「無頼派」と呼ばれる文学の一派に。
人間くさくて、どこか愛おしい人物たちを、ユーモアと哀しみを交えて描いた作品を多く残しました。
わずか34歳でこの世を去ったものの、その作品はいまも読み継がれています。
名作『夫婦善哉』と織田作品の魅力
どうしようもない男・柳吉と、健気な芸者・蝶子のふたりが織りなす、愛しくてどこか切ない大阪の物語。それが『夫婦善哉』。
この作品をはじめ、『天衣無縫』『青春の逆説』など、庶民の日常をやさしい目線で描いた織田作品は、読めば読むほど味わいが増していきます。
▶ 作品のあらすじと名言はこちら:
織田作之助天衣無縫のあらすじを解説!代表作や作風・名言も紹介
太宰治・坂口安吾とともに歩んだ“無頼派”の文学
織田作之助は、太宰治や坂口安吾とともに「無頼派」と呼ばれた作家たちのひとり。
社会の常識やルールに縛られず、人間の弱さや孤独にまっすぐ向き合うその姿勢が、多くの読者の共感を集めました。
文学って、もっと自由でいいんだ。そう思わせてくれるんです。
▶ 3人の関係をやさしく解説:
織田作之助と無頼派とは?太宰治・坂口安吾との関係を解説
どれから読もう?迷ったときのおすすめ10選
「作品がたくさんあって、どれから読めばいいの?」と迷う方のために、青空文庫でも読めるものを中心に、おすすめの10冊を選びました。
気負わず読めて、読み終わったあと、ふっと心が温かくなる。そんな作品ばかりです。
▶ 初心者さんにも安心のリスト:
織田作之助のおすすめ作品10選と作風の魅力を紹介!青空文庫の読み方も
現代につながる“織田作之助賞”って?
1983年に創設された「織田作之助賞」は、今を生きる作家たちが、織田のように“庶民の人生”をていねいに描いた作品に贈られる賞。
どの作品も、大きな事件が起きるわけではないけれど、心のひだにそっと触れてくれるような、そんな物語が多いんです。
▶ 受賞作の読みどころはこちら:
織田作之助賞の歴代受賞作品から見るおすすめ受賞作10選
▶ 最新の受賞情報も:
織田作之助賞2024の受賞作品は?最終候補作や選考委員も紹介
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まとめ──人生の光と影を、やさしく描く文学
織田作之助の物語には、人生のどうしようもなさも、そこに差す小さな光も、両方描かれています。
だからこそ、読んでいて苦しくなりすぎない。どこか救われる。
「今のままでも、いいのかもしれない」って、そっと背中を押してくれるんです。
どうぞ、あなたのペースで織田作品を手に取ってみてくださいね。
ほんの少し、今日の心がやわらかくなるかもしれませんから。