山本周五郎の代表作ベスト5!直木賞辞退の理由や生い立ちを略年表で解説についてご紹介します。
山本周五郎は、多くの人の心に残る作品を手掛けながらも、直木賞を辞退したことで知られる作家なんですよね。
この記事では、彼の生い立ちを略年表でたどり、代表作ベスト5を詳しく紹介。
さらに「山本周五郎ってどんな人?」と思う方に、お墓や本名、ペンネームの由来なども解説します。
KindleやAudibleですぐ読める方法もご提案しますね。
名作に出会う第一歩をぜひ一緒に!
この記事でわかること
- 山本周五郎とはどんな作家?生い立ちや経歴を略年表でチェック
- 山本周五郎の代表作ベスト5
- 山本周五郎と直木賞辞退の理由
- 電子書籍やAudibleで山本周五郎作品をもっと身近に
山本周五郎とはどんな作家?生い立ちや経歴を略年表でチェック
山本周五郎の生い立ちや経歴を略年表で紹介。
山本周五郎がどのようにして名作を生み出したかを知ることができますよ。
山本周五郎の生い立ちやペンネームの由来
山本周五郎は1903年、山梨県で生まれ、本名は清水三十六(しみず さとむ)と言います。
実は、幼い頃から文学に親しんでいたわけではなく、いくつかの職業を経験しながら作家としての道を探していきました。
その中で独学で得た豊かな語彙や、日々の生活の中で感じた人間模様が、彼の作品の魅力を生み出したのです。
ペンネーム「周五郎」の由来は、小学校卒業後に住み込みで働いた質屋「山本周五郎商店」の店主への感謝の気持ちから来ていて、支えてくれた店主への深い敬意が込められていそうなんですよね。
山本周五郎の略年表で経歴をざっくり理解しよう
- 1903年: 6月22日、山梨県北都留郡初狩村(現:大月市)に生まれる。本名は清水三十六。
- 1916年: 横浜市立尋常西前小学校を卒業。質屋「山本周五郎商店」で徒弟として働き始める。
- 1923年: 関東大震災で勤務先が被災し解散。その後、豊橋・神戸へ転居し記者職を経験。
- 1924年: 東京へ戻り、帝国興信所(現:帝国データバンク)に入社。
- 1926年: 『文藝春秋』4月号に投稿した『須磨寺附近』が掲載され、文壇デビュー。
- 1928年: 浦安に転居。この経験が後の『青べか物語』に影響を与える。
- 1930年: 慶應義塾大学病院で看護師見習の土生きよえと結婚。
- 1931年: 馬込東に転居し、時代小説を執筆する際にペンネーム「山本周五郎」を使用開始。
- 1943年: 『日本婦道記』で直木賞に選ばれるも辞退。理由は原稿の未完成や受賞対象が雑誌版だったこと。
- 1945年: 妻きよえが他界。自ら棺を本棚で作り弔う。
- 1967年: 2月14日、山本周五郎、肝炎と心臓衰弱で逝去(享年65)。墓所:神奈川県鎌倉市の鎌倉霊園。
- 1988年: 新潮社により「山本周五郎賞」が創設され、功績を称える。
山本周五郎のお墓は神奈川県鎌倉市の鎌倉霊園にあります。お墓参りを通じて、彼の作品に込められた想いを改めて感じ取るのも良いかもしれませんね。
山本周五郎はどんな人物?
山本周五郎は穏やかな性格ながら、執筆には真摯に向き合い、人間の葛藤や温かさを描いた作品で多くの人に愛されています。
また、山本周五郎は、生前、自分の作品が映画や舞台になることをあまり好まなかったそうです。
ですが、『赤ひげ』や『さぶ』、『樅の木は残った』、『青べか物語』など、山本周五郎の名作が映画やテレビで次々と映像化されたのは、実は彼が亡くなった後のことなんです。
文壇や権威には背を向け、「本当の賞は読者からの支持」と信じ、数々の賞を辞退した姿勢も印象的です。
人々の生きる力を描いた山本周五郎の物語は、今も読み手の心を動かしますよね。
山本周五郎の代表作ベスト5
山本周五郎の代表作から厳選したベスト5をご紹介。彼の魅力を深く感じられる作品をチェックしてみましょう。
樅ノ木は残った
『樅ノ木は残った』は、壮大な人間ドラマが展開される時代小説です。
物語の中で描かれる忠義と裏切り、そして人々の葛藤には、気づけば心を引きつけられます。登場人物ひとりひとりの描写がとても細やかで、そのどれもが印象に残るんですよね。
特に、この作品は時代劇ファンだけでなく、心温まる物語を求める女性にも人気があります。
物語は、伊達家を守るために戦い抜く家老・原田甲斐に焦点を当てています。
彼の強い意志、そして藩を救うために自らを犠牲にしていく姿には、きっと胸が熱くなることだと思います。「樅ノ木」のように、厳しい時期にもまっすぐに立ち続ける原田甲斐の不屈の精神は、とても印象に残ります。
歴史を越えて響く、英雄たちの葛藤と温かな人間ドラマをぜひ味わってください。
忙しい日々の中でも、KindleやAudibleで手軽に読んだり聞いたりできるので、少しの空き時間にもぴったり。ぜひ、一度その世界に触れてみてください。
赤ひげ診療譚
『赤ひげ診療譚』は、小さな診療所を舞台に、医師と患者たちの心が温まる物語が織り成されています。
主人公の保本登は、医師として成長するために、赤ひげと呼ばれる医長・新出去定のもとで修行を積みます。当初は赤ひげの方法に反発していた登ですが、患者との触れ合いや赤ひげの教えを通じて、徐々に人間的にも成長していきます。
この作品は、医療の深さや人々の絆、思いやりの大切さを教えてくれるのですが、赤ひげの強い信念や登の変化に触れることで、きっと自分自身の生き方にも多くの気づきが得られるはずです。
忙しい日常の中でも、KindleやAudibleで気軽に楽しめるので、ぜひ手に取って、心が温まる物語を感じてみてくださいね。
青べか物語
山本周五郎の作品を初めて読むなら、短編集がおすすめです。
『青べか物語』は、東京近郊の漁師町・浦粕を舞台にした、ちょっと自伝的な物語。
作家「私」が町の人々と過ごす中で、日常的な出来事の中に隠れたドラマが描かれていて、ほっこり温かい気持ちになれます。青い舟「青べか」に乗って、ゆったりとした時間が流れていく様子や、美しい四季折々の風景、町の食文化が色鮮やかに描かれているので、まるでその町にいるかのように感じられます。
それは、山本周五郎が、1928年の夏から翌年の秋に東京湾の漁村だった浦安に住んでいたのですが、この浦安での生活が『青べか物語』に大きく影響を与えたそうなんです。
日常の美しさや、人とのつながりを感じたい方にぴったりな作品!
KindleやAudibleで気軽に楽しめるので、ぜひ読んでみてくださいね。
日本婦道記
山本周五郎の『日本婦道記』は、戦国から江戸時代にかけて生きた女性たちの強さや美しさを描いた短編集です。
物語は、11人の女性たちが登場し、家族を守るためにどう生き抜いたのかが描かれています。たとえば、『松の花』では、質素に暮らす中で家族を支える女性の姿が、『笄堀』では忍城の城主の妻が、命を賭けて家族を守ろうとする情熱が描かれています。
それぞれの物語から、強さや思いやり、そして哀しみにも触れながら、人としてどう生きるべきか考えさせられます。
時代背景と共に、普遍的なテーマに心が温かくなりますよ。
KindleやAudibleで気軽に楽しめるので、ぜひ一度読んでみてくださいね。
ちなみに、第17回直木賞に『日本婦道記』が選ばれたものの、山本周五郎は辞退したんです。直木賞史上、授賞後に辞退したのは唯一の事例なのですが、その辞退の理由は、初版『小説 日本婦道記』が未完成であり、改稿前の『婦人倶楽部』版が受賞対象だったためだそうです。
さぶ
山本周五郎の『さぶ』は、友情や人との絆が温かく描かれた物語です。
物語の主人公、栄二は、ある日、何も悪くないのに窃盗の罪を着せられてしまいます。絶望して心を閉ざしていた栄二ですが、愚直で誠実な幼なじみ「さぶ」や仲間たちと過ごすうちに、少しずつ心が開かれ、成長していくのです。
江戸時代の職人の世界や寄場での暮らしが生き生きと描かれ、栄二の成長とともに、温かな絆の力が心にグッときますよ。
誰もが感じる「一人じゃ生きられない」ことを教えてくれるこの物語は、心に残る感動を与えてくれるはずです。
KindleやAudibleを使えば、いつでもどこでも気軽に読めるので、ぜひ手に取ってみてくださいね。
関連:>>山本周五郎の泣ける短編小説を紹介!感動的な代表作を通じて心に響く物語に触れよう。
山本周五郎と直木賞辞退の理由
山本周五郎が直木賞を辞退した理由は、賞そのものを否定したわけではなく、彼自身の文学哲学に基づいたものでした。
山本周五郎は「純文学」や「大衆文学」といった枠にとらわれることなく、もっと普遍的な文学を目指したいという強い思いを持っていたそうです。
1943年、山本周五郎の作品『日本婦道記』が直木賞に選ばれましたが、実際に受賞対象となったのは改稿前の版であり、また自らの作品を完璧に仕上げたいという思いから、この栄誉を辞退することになりました。
山本周五郎のその姿勢は大きな話題となり、作家としての矜持が多くの人々に深く尊敬されたんですね。
関連:>>山本周五郎賞と直木賞をダブル受賞した作品とは?代表作やおすすめの歴代受賞作を紹介!
電子書籍やAudibleで山本周五郎作品をもっと身近に
電子書籍やAudibleなら、山本周五郎の代表作品をもっと手軽に楽しめるんです。
忙しい毎日の中でも、好きな場所で彼の素晴らしい物語に触れることができるので、とても便利ですよ。
Kindleで名作を手軽に読もう
電子書籍の便利さをご存じですか?
Kindleを使えば、山本周五郎の代表作や名作をいつでもどこでも楽しめます。
『樅ノ木は残った』や『赤ひげ診療譚』などの代表作も、すぐにダウンロード可能。特にKindle Unlimitedに登録すれば、多くの作品を定額で読めるので大変お得なんです。
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Audibleで朗読を楽しむ
本を読む時間がなかなか取れない方にはAudibleがおすすめです。
プロのナレーションで山本周五郎の情緒豊かな世界を耳で楽しめますよ。通勤中や家事の合間にもピッタリ。ぜひ一度試してみてください。
Audible:>>山本周五郎の代表作『樅ノ木は残った』や『さぶ』も聴ける!Audibleで忙しい日常の中でも、耳で本を楽しんでみませんか?
まとめ
山本周五郎の代表作ベスト5!直木賞辞退の理由や生い立ちを略年表で解説について、以下の4つの事柄をご紹介しました。
- 山本周五郎とはどんな作家?生い立ちや経歴を略年表でチェック
- 山本周五郎の代表作ベスト5
- 山本周五郎と直木賞辞退の理由
- 電子書籍やAudibleで山本周五郎作品をもっと身近に
山本周五郎の代表作、まだ読んでいないならぜひ試してみてください。
山本周五郎の作品って、心にずっと残る人間ドラマが満載なんです。
『樅ノ木は残った』や短編集を、Kindleで気軽に読んだり、Audibleで耳から楽しむのもいいですね。これで、あなたの読書がもっと素敵なものになりますよ。
山本周五郎ってどんな人?その経歴や略年表を知ると、もっと引き込まれるはずです!