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小砂川チトの出身高校や大学は?芥川賞受賞作『ゾンビ回収婦』や文庫新刊も紹介

小砂川チトの出身高校や大学は?芥川賞受賞作『ゾンビ回収婦』や文庫新刊も紹介 作家・作品ガイド
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小砂川チトさんの出身高校や大学について、「どこで学んだ作家さんなんだろう」と気になっている方も多いのではないでしょうか。

先に結論からお伝えすると、小砂川チトさんの出身高校は、現在確認できる公開情報では学校名まで明らかになっていません。

中学校まで岩手県盛岡市で過ごし、高校進学を機に上京したことは報じられています。

大学は慶應義塾大学文学部を卒業。その後、慶應義塾大学大学院社会学研究科心理学専攻を修了しています。

2022年に「家庭用安心坑夫」で作家デビューし、2026年7月には「ゾンビ回収婦」で第175回芥川賞を受賞しました。

現実と幻想の境目が、いつの間にか少しずつ揺らいでいく。そんな独特の世界を描く作家さんなんですよね。

この記事では、小砂川チトさんの出身高校や大学、経歴、第175回芥川賞受賞作「ゾンビ回収婦」、文庫版『家庭用安心坑夫/猿の戴冠式』までまとめてご紹介します。

これから作品を読んでみたい方は、最初の一冊を選ぶ参考にもしてみてくださいね。

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小砂川チトの出身高校はどこ?

小砂川チトさんの出身高校については、学校名までは公表されていません。

確認できるのは、中学校まで岩手県盛岡市で過ごし、高校進学を機に上京したことです。

そのため、「○○高校出身」と学校名を断定することはできません。

作家さんの出身校は気になるところですが、公表されていない情報を推測で埋めるより、確認できるところまでをお伝えするほうが安心ですよね。

盛岡で過ごした子ども時代と、高校進学をきっかけに東京へ移った経験。

環境が大きく変わったその時間が作品にどうつながっているのか、そんなことを思いながら小説を読んでみるのも面白いかもしれません。

小砂川チトの出身大学は慶應義塾大学

小砂川チトさんの出身大学は、慶應義塾大学文学部です。

卒業後は、慶應義塾大学大学院社会学研究科へ進み、心理学専攻を修了しています。

文学部で学んだあと、大学院では心理学へ。

この経歴を知ると、小砂川さんの作品に繰り返し現れる、人の心や記憶、身体、自己認識の揺らぎにも、少し興味がわいてきます。

もちろん、学歴だけで作品を説明することはできません。

けれど、

「自分は何者なのか」

「今見えている現実は、本当に確かなものなのか」

そんな問いを、説明ではなく物語の感覚としてこちらへ渡してくるところが、小砂川チトさんの小説のおもしろさなんですよね。

小砂川チトのプロフィールと経歴

プロフィールを簡単に整理すると、次のようになります。

項目内容
名前小砂川チト
読み方こさがわ・ちと
生年1990年
出身岩手県盛岡市
大学慶應義塾大学文学部卒業
大学院慶應義塾大学大学院社会学研究科心理学専攻修了
デビュー2022年「家庭用安心坑夫」
主な受賞第65回群像新人文学賞、第175回芥川龍之介賞
芥川賞候補第167回「家庭用安心坑夫」、第170回「猿の戴冠式」

小砂川チトさんは、2022年に「家庭用安心坑夫」で第65回群像新人文学賞を受賞し、デビューしました。

同作は第167回芥川賞候補に選ばれ、続く「猿の戴冠式」も第170回芥川賞候補に。

「猿の戴冠式」は、その後、第37回三島由紀夫賞、第46回野間文芸新人賞の候補にもなりました。

そして2026年、3度目の芥川賞候補となった「ゾンビ回収婦」で、第175回芥川龍之介賞を受賞しています。

デビューから作品を重ねるごとに、小砂川チトさん独自の世界が少しずつ広がってきたことがわかります。

『ゾンビ回収婦』は第175回芥川賞受賞作

小砂川チトさんの「ゾンビ回収婦」は、『群像』2026年5月号に掲載され、2026年7月15日に第175回芥川龍之介賞を受賞しました。

単行本は講談社から2026年7月9日に発売されています。

「ゾンビ回収婦」。

タイトルだけでも、少し立ち止まりたくなりますよね。

物語では、AIに仕事を奪われ、夫とともに職を失った女性の前に、ゾンビが存在するもうひとつの現実が現れます。そこで彼女は、ホテルの掃除婦として殺されたゾンビを回収する役割を担っていきます。

一見すると、とても奇抜な設定です。

でもその奥には、働くこと、自分に与えられた役割、誰かから評価されること、そして現実だと思っている世界の確かさが静かに揺れています。

AIや仮想世界という少し未来的な題材なのに、そこに流れている不安は、今の私たちの暮らしからそれほど遠くないのかもしれません。

第175回芥川賞受賞作から小砂川チトさんを知った方なら、まずこの一冊から入ってみるのも自然です。

第175回芥川賞のほかの候補作や直木賞受賞作も見てみたい方は、「第175回芥川賞・直木賞の受賞作品・候補一覧」の記事でまとめています。

文庫『家庭用安心坑夫/猿の戴冠式』は初めて読む方にもおすすめ

2026年6月12日には、講談社文庫から『家庭用安心坑夫/猿の戴冠式』が発売されました。

第167回芥川賞候補となった「家庭用安心坑夫」と、第170回芥川賞候補となった「猿の戴冠式」の2作品を、一冊で読むことができます。

これから小砂川チトさんを読んでみたい方には、かなり入りやすい一冊だと思います。

同じ作家の初期2作品を続けて読むと、似ているところだけでなく、作品ごとに少しずつ変化していく世界の見え方も感じられるんですよね。

「最新の芥川賞受賞作から読むか、それともデビュー作から読むか」。

迷ったときには、こちらの文庫を入口にするのもいいと思います。

『家庭用安心坑夫』の読みどころ

「家庭用安心坑夫」は、小砂川チトさんのデビュー作です。

夫との平穏な生活にどこか不安を抱えている専業主婦・小波。

ある日、日本橋三越の柱に、幼い頃に実家の洋服箪笥へ貼ったはずのシールを見つけたところから、日常の輪郭が少しずつ崩れていきます。

家族の記憶。

安心して暮らしているはずの部屋。

幼い頃から自分の中に残っているもの。

そうしたものが、現実なのか幻想なのか簡単には分けられない形で入り混じっていくんです。

「家庭用」「安心」「坑夫」という題名も不思議ですよね。

安心したい気持ちと、深い場所へ潜っていく怖さが、同じ言葉の中に置かれているようにも感じます。

家族や記憶をめぐる小説が好きな方、現実が少しずつ揺らいでいくような作品を読んでみたい方に合う一冊です。

『猿の戴冠式』の読みどころ

「猿の戴冠式」は、第170回芥川賞候補となった作品です。さらに第37回三島由紀夫賞、第46回野間文芸新人賞の候補にも選ばれました。

物語には、女性と、言葉を学習したボノボが登場します。

人間であること。

身体を持つこと。

言葉を持つこと。

そして、自分が何者として見られているのか。

そうした境界が、物語の中で少しずつ揺らいでいきます。

すべてを一度できれいに理解するというより、読み終えたあとに「さっきの感覚は何だったんだろう」と振り返りたくなる作品かもしれません。

現代文学らしい、少し不思議でざわざわする読書をしてみたい方におすすめです。

「猿の戴冠式」にはAudible版もあり、2025年2月から配信されています。

文章のリズムや違和感を、声から受け取ってみるのもまた違った読書になりそうです。

小砂川チト作品はどれから読む?

現在の主な作品から選ぶなら、読みたい気分に合わせるのがいちばんです。

読みたい気分おすすめ
芥川賞受賞作から読みたい『ゾンビ回収婦』
初期作品をまとめて読みたい『家庭用安心坑夫/猿の戴冠式』
デビュー作からたどりたい「家庭用安心坑夫」
言葉や身体について考えたい「猿の戴冠式」
耳から作品に入りたいAudible版「猿の戴冠式」

小砂川チトさんの作品は、わかりやすい答えを渡してくれる小説とは少し違います。

むしろ読んでいる間に、自分が立っている場所が少しだけ不確かになる。

その感覚を味わうこと自体が、この作家を読むおもしろさなのかもしれません。

KindleやAudibleで小砂川チト作品を読むには

紙の本でじっくり読むのもいいですし、電子書籍が用意されている作品ならKindleで読み始める方法もあります。

『ゾンビ回収婦』には電子版もあります。紙版は2026年7月9日、電子版は7月8日に発売されました。

また、「猿の戴冠式」にはAudible版も用意されています。

ただし、Kindle UnlimitedやAudibleの聴き放題対象作品は時期によって変わります。

購入や登録の前に、現在の対象状況を確認してみてくださいね。

Kindle Unlimitedを初めて使う方は、「Amazon Kindle Unlimitedとは?料金・解約・使い方を初心者向けに解説」も参考にしてみてください。

耳から小説を楽しみたい方は、「Amazonオーディブルとは?料金・無料体験・使い方・解約まで総まとめ」で使い方をまとめています。

第175回芥川賞の候補作もあわせて読みたい方へ

「ゾンビ回収婦」が選ばれた第175回芥川賞には、鈴木涼美さん「悪い血」、仁科斂さん「丹心」、村司侑さん「ソリティアおじさんがいた頃」、八木詠美さん「アンチ・グッドモーニング」も候補に選ばれました。

受賞作を読んだあとに候補作へ戻ってみると、「この回には、こんな作品も並んでいたんだ」と文学賞をもう少し広く楽しめます。

第175回芥川賞・直木賞の受賞作と候補作は、別の記事でまとめています。
芥川賞・直木賞2026上半期【第175回】受賞作・候補作一覧|小砂川チト・朝倉かすみ

まとめ|小砂川チトの高校は非公表、大学は慶應義塾大学

小砂川チトさんの出身高校については、現在確認できる公開情報では学校名まで明らかになっていません。

中学校まで岩手県盛岡市で過ごし、高校進学を機に上京しています。

大学は慶應義塾大学文学部を卒業し、その後、慶應義塾大学大学院社会学研究科心理学専攻を修了しました。

2022年に「家庭用安心坑夫」でデビューし、「家庭用安心坑夫」「猿の戴冠式」と2度の芥川賞候補を経て、2026年、「ゾンビ回収婦」で第175回芥川賞を受賞しています。

これから作品を読むなら、芥川賞受賞作『ゾンビ回収婦』から入るのもいいですし、初期2作品を収録した文庫『家庭用安心坑夫/猿の戴冠式』からたどるのもいいと思います。

少し不穏で、簡単には説明できない。

でも読み終えたあとにも、どこかに作品の気配が残っている。

そんな小砂川チトさんの世界が気になったら、まずは一冊、そっと開いてみてくださいね。

◆今日の一冊が、あなたの心に少しでも響いていたら嬉しいです。
もっと心に寄り添う本を探してみたくなったら――➡「柚香の森」で探す

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このブログを書いている人

 

本と心をつなぐ、言葉の案内人

松風知里(まつかぜ ちり)

読書ブログ『本と歩む日々』を運営。
読書の悩みや心のモヤモヤに、やさしく寄り添う記事を書いています。

日本読書療法学会 会員。
古本のオンライン書店を営みながら、小説・詩・エッセイも少しずつ書いています。

★X(Twitter)でもブログ情報を発信中@chiri_matsukaze

 

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