「読書を始めたいけれど、何を読めばよいのか分からない」
「読みたい本が多すぎるため、どれにも手をつけられない」
「そもそも、本を読むことに本当に意味はあるのだろうか?」
そんな思いを抱いたことはありませんか?
それは、決して特別なことではありません。現代は情報や選択肢があふれており、読書ひとつをとっても「選ぶ」という行為が難しく感じられる時代です。
しかし、「いろんな本を読む」という体験は、自分自身を深く知るきっかけとなり、ときに人生にそっと光を灯してくれる、穏やかで意味のある時間でもあります。
本記事では、「読書にはどのような意義があるのか?」という素朴な疑問から、「どのような本を選べばよいのか分からない」という悩みへのヒント、さらには読書を習慣として取り入れるための工夫までを、やさしく丁寧にご紹介いたします。
すでに本が好きな方はもちろん、これから読書を始めたいと考えている方にとっても、「本を読むって、やっぱり素敵なことかもしれない」と思っていただけるきっかけとなれば幸いです。

この記事でわかること
- いろんな本を読む意味とは?ジャンル別に読むメリットをご紹介
- 読書で得られるものとは?集中力・思考力・心の整え方まで
- 読みたい本が多すぎる人へ。本選びで迷わないためのヒント
- 200ページの本は、どのくらいの時間で読める?
- 読書のハードルを下げるコツとは?無理なく続ける読書習慣
- 本が多すぎて選べないあなたに。おすすめの本ジャンルと選書例
いろんな本を読む意味とは?ジャンル別に読むメリットをご紹介

「いろんな本」と聞いて、どのようなものを思い浮かべるでしょうか。
ここでお伝えしたい「いろんな本」とは──ジャンルやテーマ、執筆された時代や著者の背景が異なる、多様な書籍のことを指しています。
たとえば──
- フィクション(小説、ファンタジー、ミステリーなど)
- ノンフィクション(エッセイ、自伝、ルポルタージュなど)
- 実用書(自己啓発、ビジネス書、健康に関する書籍など)
- 文学作品(古典、現代文学、海外文学など)
著者も、性別や年代、国籍など、多種多様な背景をもつ方々がいます。
こうした幅広い種類の本にふれることで、「こんな考え方があるのか」「この表現は心に響くな」と、思いがけない価値観や美しいことばの世界に出会うことができるのです。
本屋さんや図書館を訪れると、小説やエッセイ、ビジネス書、歴史書、自己啓発本、詩集など、実に多彩なジャンルの本が並んでいます。
「いろんな本を読むのは良いこと」と耳にすることはあっても、「本当に意味があるのだろうか?」と感じる方もいらっしゃるかもしれません。
けれど実際には、「いろんな本を読むこと」は、単に知識を増やすだけでなく、ご自身の視野や感性を豊かに広げてくれる、かけがえのない経験となり得るのです。
本を読むと視野が広がるとはどういうこと?その理由と心の広がりを解説
いろんな本を読むことで、自分とは異なる考え方や生き方、価値観にふれる機会が生まれます。
たとえば、登場人物の言葉がふと自分の悩みに寄り添ってくれたり、未知の文化に心を動かされたりすることもあるでしょう。
「こんな考え方もあるんだ」「この人、どこか自分に似ているかも」と感じる瞬間が増えると、これまで「こうでなくては」と思い込んでいた価値観に、少しずつ余白やゆとりが生まれてきます。
視野が広がるというのは、決して大げさなことではなく、自分の見えている世界が、静かに、そしてやわらかく広がっていくこと。
それは、他者との関係や日々の選択にも、優しさや柔軟さをもたらしてくれるのです。
自分らしい答えを見つけるには?本を通して心に触れる時間
いろんな本を読み進めるうちに、少しずつ「自分は何に心を動かされるのか」「何が好きなのか」が明確になっていきます。
これは、人生を歩んでいくうえでの大きな財産となるでしょう。
読書を重ねることで、他人の意見に無意識に流されるのではなく、自分自身の感じたことや考えを尊重し、大切にする力が養われていきます。
また、膨大な情報のなかから「必要なもの」と「そうでないもの」を見分ける判断力や、想像力も自然と育まれていきます。
本のなかには、正解が一つとして提示されているわけではありません。
むしろ、「自分の中にある答え」を見つけるためのヒントが、静かにちりばめられているのです。
読書で得られるものとは?集中力・思考力・心の整え方まで
「読書は良いこと」とよく耳にしますが、具体的にはどのような変化があるのでしょうか。
実は、読書の習慣を持つことで、心にも身体にも少しずつ、穏やかな変化があらわれてきます。
毎日ほんの少しの時間でも読書を続けることで、脳は静かに、しかし着実に鍛えられていきます。
そして、気づかないうちに日々の感じ方や物事の受け取り方にも変化が生まれてくるのです。
本を読むことで得られる力とは?集中力・語彙力・思考力が自然に育つ理由

読書の時間は、スマートフォンやSNSのように絶えず情報が流れてくるものとは異なり、一つの物語やテーマにじっくりと向き合う、静かな時間です。
そのため、自然と集中力を養うことができます。
また、語彙や表現の幅が広がることで、自分の気持ちを言葉でより的確に伝えられるようになったり、他者の言葉をより深く理解できるようになったりと、対話力にも変化が現れてきます。
さらに、物語の展開や登場人物の行動をたどるなかで、「なぜこの人はこうしたのだろう?」と考える機会が増え、思考力や想像力も自然に磨かれていきます。
こうした力は、日常生活における判断や人との関わりにも役立つものです。
※なお、読書による効果の感じ方には個人差があります。すべての方に同じような変化が見られるとは限りませんので、ご自身のペースで、無理のない範囲で楽しんでみてください。
本を読む習慣が変える日常|小さな読書時間が心に与える変化

たとえば、1日15分だけでも、読書の時間を設けてみるとどうなるでしょう。
・頭の疲れがやわらぎ、気持ちがリフレッシュする
・言葉に対する感受性が少しずつ高まってくる
・アイデアやひらめきがふと浮かんでくる
このように、目には見えにくいけれど、じんわりと心が整う感覚を得られることがあります。
もちろん、こうした効果の現れ方には個人差がありますが、本とやさしく向き合う時間が、少しずつあなたの思考や感情に心地よい変化をもたらしてくれるはずです。
読書でストレス軽減?本を読むことが心の安らぎになる理由

読書が心にもたらす影響については、研究でも示されています。
イギリスのある調査では、「読書をわずか6分間行うだけでストレスが68%軽減された」という結果が報告されています。
これは、音楽を聴いたり、散歩をしたりするよりも高いものだったとも言われています。
読書は、心のなかに静けさをもたらしてくれる行為です。
ページを一枚ずつめくるゆったりとした時間は、忙しい日常の中にやさしい隙間をつくり、ほっと息をつける時間となります。
「読みたい本が多すぎる」と感じている方も、まずは「今の自分にとって心地よさそうだな」と思える一冊を手に取ってみてください。
きっとそのなかに、あなたの心にそっと寄り添ってくれる言葉との出会いが待っているはずです。
関連:>>「読みたい本が多すぎる」「どんな本を読めばいい?」と迷うあなたへ。心がしんどい時に役立つ、いろんなジャンルの本を読むヒントをご紹介します。
読みたい本が多すぎる人へ。本選びで迷わないためのヒント
「読みたい本が多すぎる、どれを手に取ればよいのか分からない」と感じたことはありませんか?
書店や図書館、あるいはネット書店を訪れるたびに、魅力的な本が数多く並び、目移りしてしまう。そんな経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
けれども、迷ってしまうのは、決して悪いことではありません。それは、あなたが本と真剣に向き合おうとしている証です。
ここでは、そんなときに役立つ「迷わないための本の選び方のヒント」を、目的や気分に合わせてご紹介いたします。
読みたい本が多すぎて迷うときの対処法|目的別・気分別に本を選ぶコツ

まずは、「なぜ今、本を読みたいのか?」という気持ちに、少しだけ目を向けてみましょう。
目的を意識することで、自然と選ぶべき一冊が見えてくることがあります。
たとえば──
- 癒されたいとき:心温まる小説やエッセイ
- 新しい知識を得たいとき:実用書や自己啓発書
- 笑いたい・気分転換をしたいとき:軽やかなエンタメ小説やコミックエッセイ
このように、気分や目的に合わせてジャンルを絞ってみると、「今日はこの本を読もう」と決めやすくなります。
たとえば、やさしさに触れたいときは有川浩さんの小説、前向きな気持ちになりたいときには本田健さんの自己啓発書、日常に笑顔を添えたいときには益田ミリさんのコミックエッセイを。
また、歴史に興味がある方には、司馬遼太郎さんの作品もおすすめです。
さらに、読書初心者の方には、短編集やエッセイのようにスキマ時間でも読みやすい形式の本から始めてみると、無理なく読書の楽しさを実感できるできます。
ページ数が少なくても、心に残る言葉や気づきに出会えることは、決して少なくありません。
どんな本を読めばいいか分からないときは?レビュー・ブログを活用しよう

「どうしても選べない」「本選びで失敗したくない」と感じたときには、信頼できる書評サイトや読書ブログの力を借りてみましょう。実際に読んだ方の感想には、思わぬ発見があることも多いのです。
たとえば──
- 読書メーター:多くの読者のリアルな感想が投稿されており、作品の雰囲気や読みやすさが伝わりやすいのが特徴です。
- ほんのひきだし:書店員さんによるおすすめや、話題作のランキングが豊富に紹介されており、今の人気本を知るのに役立ちます。
- 松風知里のブログ:読書初心者の方にもやさしく寄り添いながら、目的別におすすめの本をご紹介しています。
このようなサイトやブログには、書店のあらすじからは見えにくい「読者目線のリアルな声」が多く寄せられており、読書の満足度を高めるための参考になるでしょう。
また、「読みたい本が多すぎる」と感じたときには、ランキング形式の特集記事や「〇〇なときに読みたい本〇選」といったまとめ記事を活用することで、情報が整理され、選びやすくなります。
実は、自分にぴったりの一冊は、「人を通じて」見つかることも多いのです。
おすすめ:>>いろんな本を読むことで自分を変えるきっかけに。「どんな本を読めばいい?」と迷う大人に贈るおすすめ小説ガイドです。
200ページの本は、どのくらいの時間で読める?
「読みたい本が多すぎる」と感じているときほど、「この本、本当に読み切れるかな?」と不安になることもあるかもしれません。特に200ページを超える本となると、何となくハードルが高く感じられる方も多いのではないでしょうか。
ですが、実際のところ200ページ程度の本であれば、意外と無理なく読み進められるものなのです。
一般的な目安は「2〜4時間程度」
読書のスピードには個人差があり、また本の内容や文体によっても読むペースは変わりまが、一般的には200ページの本はおよそ2〜4時間ほどで読了する方が多いとされています。あくまで一つの目安として、参考にしていただければと思います。
たとえば──
- 1日30分の読書で、約1週間で1冊読み終える
- 通勤時間やお昼休みなどのスキマ時間に少しずつ読み進める
- 1日1章ずつ読むペースで、じっくりと楽しむ
といったように、自分のスタイルに合わせて無理なく読書を取り入れることができます。
テンポよく読みたい方には、会話が多く読みやすい作品──たとえば東野圭吾さんや有川浩さんのような作風がおすすめです。
一方で、村上春樹さんや司馬遼太郎さんのような、テーマ性の強い文学作品や専門的なノンフィクションを読む場合は、200ページであってももう少し時間がかかるかもしれません。
大切なのは、「速く読むこと」ではなく、「自分のペースで読むこと」です。
時間がなくても本を読む方法|電子書籍・オーディオブックのすすめ
まとまった読書時間が取りにくい方には、電子書籍や音声読書といったツールの活用も有効です。
- Kindle:スマートフォンやタブレットで読めるため、移動中や待ち時間にも便利
- Audible:プロのナレーターによる朗読を“ながら聴き”できるので、料理や家事の合間にも読書が可能
最近では、小説やエッセイの音声版も多く登場しており、聴くだけで物語の世界に自然と引き込まれる感覚を味わえるのも魅力です。
読書のスタイルは、紙の本・電子書籍・音声読書と多様に広がっています。
ご自身の生活リズムや気分に合わせて、無理のない“ちょうどよい読書”を見つけてみてくださいね。
日本人として読んでおきたい名作文学とその魅力
いろんな本を読むことが大切とよく言われますが、そのなかで「日本人として、これは読んでおいた方がよいのでは」と感じたことはありませんか?
たしかに、日本文学には、日本の文化や価値観を知るための多くの手がかりが詰まっています。
時代を超えて読み継がれてきた名作の中には、現代を生きる私たちの心にも静かに寄り添ってくれるような言葉や情景が数多く描かれています。
どんな本を読めばいいか迷ったら|一度は読みたい日本の名作文学
ここでご紹介する日本文学の名作は、以下のような視点から選んだ作品です。
- 現代にも通じるテーマを扱っていること(人間関係、孤独、自己の在り方など)
- 日本人特有の情感が丁寧に表現されていること(四季のうつろい、家族への想い、日常の中の静かな心)
- 文学的な価値や歴史的背景が深く、多くの人々に読み継がれてきたこと
たとえば、次のような作品は、ぜひ一度は手に取っていただきたい日本文学の代表作です。
こころ/夏目漱石
読みたい本が多すぎる、どんな本を読めばいいのか分からないと迷うとき、まず手に取ってほしいのが夏目漱石の『こころ』です。人間の孤独や葛藤を深く描いた本作は、いろんな本を読む中でも特に心に残る一冊。
時代の移り変わりや人との関わりの中で揺れる心の機微が丁寧に綴られ、読むたびに新たな気づきがあります。
読書を通じて自分と向き合いたい方に、ぜひおすすめしたい日本文学の名作です。
夏目漱石(本名:金之助)さん(1867–1916)は、東京大学英文科を首席で卒業後、教職を経てイギリス留学。帰国後「吾輩は猫である」で作家デビューし、「坊ちゃん」「こころ」など名作を残した近代日本を代表する国民的作家です。
人間失格/太宰治
読みたい本が多すぎる、どんな本を読めばよいのか分からないと感じたとき、いろんな本を読む中で一度は触れておきたい作品があります。
それが、太宰治『人間失格』です。
本作は、自分を偽りながら生きる主人公・葉蔵の視点を通して、人間の弱さや孤独、そして生きづらさを鋭く、そして繊細に描き出しています。太宰治自身の経験が反映された自伝的要素も含まれ、読む人の心に深く訴えかけてきます。
「人間とは何か」「社会とどう向き合えばよいのか」といった普遍的な問いに、静かに向き合える一冊です。
自身の内面と向き合いたいときに、ぜひ手に取っていただきたい名作です。
太宰治(本名・津島修治)は1909年青森県生まれの小説家。東京帝大中退後、無頼派として活躍し『斜陽』『人間失格』などを発表。波乱の人生を送り、1948年に心中により38歳で死去。昭和を代表する文豪です。
おすすめ:>>いろんな本を読む中で、どんな本を読めばいいか迷う方へ。“読みたい本が多すぎる”あなたに贈る、太宰治の初心者向けおすすめ5選をご紹介!
雪国/川端康成
「読みたい本が多すぎる」「どんな本を読めばよいのか迷ってしまう」──そんなとき、いろんな本を読む中で一度は手に取っていただきたいのが、川端康成『雪国』です。
本作は、雪深い温泉町を舞台に、東京から訪れた知識人と、芸者・駒子との心の通い合いとすれ違いを、美しく繊細な日本語で描いた名作です。簡潔で詩のような文体は、読者に情景と感情の余韻を静かに残します。
愛や孤独、人生の儚さといった普遍的なテーマを通じて、人間の心の奥深さに触れられるこの作品は、ノーベル文学賞を受賞した川端康成の代表作としても高く評価されています。
日本文化や文学の美しさにふれたい方に、ぜひおすすめしたい一冊です。
川端康成は、大阪生まれの小説家で、孤児として育ちながら文学の道へ進みました。『雪国』『古都』などで日本の美を表現し、1968年に日本人初のノーベル文学賞を受賞。1972年、自ら生涯を閉じました。
おすすめ:>>川端康成を読むなら?初心者向けにどんな本を読めばいいか、おすすめ5選でご紹介します。
ノルウェイの森/村上春樹
いろんな本を読む中で一度は触れておきたい現代文学の名作が、村上春樹『ノルウェイの森』です。
1960年代の日本を舞台に、主人公ワタナベの青春と恋愛、そして喪失の記憶が静かに描かれます。
愛や孤独、生と死といった普遍的なテーマを繊細に掘り下げた本作は、多くの読者の心に深く残る一冊です。
独特の文体と雰囲気に包まれながら、人生について静かに考える時間を与えてくれるでしょう。
村上春樹は1949年京都生まれ。幼少期を兵庫県西宮市と芦屋市で過ごす。早稲田大学で演劇を学び、ジャズ喫茶経営を経て作家に。1979年『風の歌を聴け』でデビューし、『ノルウェイの森』などで国際的に高評価。翻訳も手がけ、ノーベル賞候補の常連です。
これらの作品は、いわゆる「読みやすさ」ではなく、読了後にじんわりと心に残るような余韻や深い味わいをもたらしてくれる本です。
日本人としての感性や価値観にそっとふれる体験になるかもしれません。
古典が苦手でも大丈夫|現代語訳や朗読で読みやすい名作を楽しもう
「難しそう」「古い言葉が苦手」と感じている方でも、安心してください。
現在では、現代語訳版や、耳で楽しめるAudibleなどの朗読版も数多く提供されています。
また、太宰治や夏目漱石といった文豪の多くの作品は、青空文庫で無料公開されており、
Kindleなどで気軽にダウンロードして読むことも可能です。
「読みたい本が多すぎる」と迷ったときこそ、こうした“日本人としての原点”に立ち返ってみることで、読書の世界がぐっと深まり、より豊かな視点を持つきっかけになることでしょう。
青空文庫:>>Kindle無料アプリでいろんな名作を手軽に読書!本を読む習慣がもっと身近になる使い方と青空文庫の楽しみ方をご紹介します。
読書のハードルを下げるコツとは?無理なく続ける読書習慣
「読書が心や体に良いことはわかっている。でも時間が取れない」「集中力が続かなくて、最後まで読み切れない」――
このようなお声は、実際によく耳にします。
確かに、日々の忙しい暮らしのなかで、読書の時間を確保するのは簡単なことではありません。
しかし現在は、便利なツールやサービスを上手に活用することで、読書のハードルを大きく下げることが可能です。私自身も日々取り入れているおすすめの方法をご紹介いたします。
なお、電子書籍や音声読書といったデジタル読書には、便利さと同時に注意すべき点も存在します。たとえば、スマートフォンやタブレットを使った読書は、ブルーライトによって睡眠に影響を及ぼす可能性があると指摘されていたり、紙の本に比べて集中しにくいと感じる方もいらっしゃいます。
こうしたそれぞれの特性を理解したうえで、ご自身の生活リズムや読書スタイルに合った方法を選んでいくことが大切です。
読みたい本が多すぎる人へ|Kindleで手軽に読書を始めよう

「読みたい本が多すぎる」「何を読めばよいのか分からない」
そんな方にぜひ試していただきたいのが、Kindleなどの電子書籍サービスです。
- 複数の本をスマートフォン1台にまとめて持ち運べる
- 気になった本をその場で購入・試し読みできる
- 読み放題サービス(Kindle Unlimited)を利用すれば、幅広いジャンルを気軽に試せる
特に、「紙の本でなければ読みにくい」と思っていた方も、電子書籍を使ってみると「意外と読みやすい」と感じることが多いようです。
ベッドの中でリラックスしながら読書を楽しめるのも、電子書籍ならではの魅力のひとつです。
「読書の時間がなかなか取れない」という方も、通勤や休憩時間などのすき間時間を活用して、自然と読書を日常に取り入れられるようになるでしょう。
Kindle:>>「読みたい本が多すぎる」「どんな本を読めばいい?」と迷う方へ。Kindle Unlimitedでいろんな本を読む方法と始め方をやさしく解説します。
関連:>>Kindle Unlimitedでいろんな本を読む前にチェック!口コミやメリット・デメリット、実際使って感じたリアルな感想をまとめました。
目が疲れても本を読む方法|Audibleで耳から楽しむ読書スタイル

目を使わず、耳で楽しむ読書──それが**Audible(オーディブル)**です。
読のプロが物語を語ってくれるので、まるでラジオドラマを聴いているかのような臨場感が味わえます。
たとえば…
- 通勤や通学中にイヤホンで
- 家事をしながらBGMのように
- 就寝前のリラックスタイムに
「活字を読むのが苦手」「目が疲れやすい」という方にも、無理なく物語の世界にふれられる方法としておすすめです。
現在はキャンペーンも提供されていますので、気になっている本があるけれど、なかなか読む機会がないという方は、まず1冊“聴いて”みることから始めてみてはいかがでしょうか。
Audible:>>本を読むのが苦手でも大丈夫!Audibleならいろんな本を耳で楽しめて、「どんな本を読めば…」と悩む前に、新しい読書体験が始まります。

電子書籍でも、音声読書でも。
大切なのは、ご自身に合ったスタイルで、本と心地よくつながることです!

日々の暮らしの中で、無理なく読書の時間を楽しんでみてね。
おすすめ:>>いろんな本を読むならどのKindle電子書籍リーダーが最適?人気モデルや選び方をやさしく解説!
本が多すぎて選べないあなたに。おすすめの本ジャンルと選書例
「いろんな本を読んでみると良い」とよく言われますが、いざ本を選ぼうとすると、迷ってしまうこともありますよね。
「読みたい本が多すぎて、選びきれず疲れてしまった」──そんな経験をお持ちの方も、きっと少なくないのではないでしょうか。
そんなときは、どうかご自身にプレッシャーをかけすぎず、「今の自分に合いそう」「ちょっと気になる」と感じたものから、無理なく始めてみてください。
ここでは、読書を習慣にしやすいジャンルと、私・松風知里がやさしくおすすめしたい書籍をご紹介いたします。
また、ブログ『本と歩む日々。読む・書く・つなぐ物語』では、気分や状況に合わせた本の選び方も多数掲載していますので、読書に迷ったときのヒントとして、ぜひご活用ください。
どんな本を読めばいい?読書初心者におすすめの短編集とエッセイ
読書にあまり慣れていない方にとっては、まず「読み切る」という小さな成功体験がとても大切です。
そのため、1話ごとに完結している短編集やエッセイは、気軽に手に取りやすく、おすすめのジャンルです。まとまった読書時間が取りづらい方でも、無理なく読み進めることができます。
以下に、読者のタイプ別におすすめのジャンルと書籍をいくつかご紹介します。
20代女性におすすめのエッセイ
まにまに/西加奈子
『まにまに』は、西加奈子さんによるエッセイ集で、日々の悩みや不安にやさしく寄り添う言葉が詰まった一冊です。
「読みたい本が多すぎる」「どんな本を読めばよいか分からない」と感じている方にも、無理なく読み進められる構成が魅力です。
本書は、日常の出来事や感情を題材にした短いエッセイが集められており、いろんな 人生の一場面に共感しながら読むことができます。
読書に慣れていない方でも、「本を読む」心地よさを感じられる、やさしく背中を押してくれるような作品です。
西加奈子さんはイラン生まれの小説家。カイロや大阪で育ち、2004年『あおい』でデビュー。『サラバ!』で直木賞受賞。闘病体験を綴った『くもをさがす』など話題作多数。1児の母として執筆を続けている。
30代以上の男女におすすめの短編集
きらきらひかる/江國香織
『きらきらひかる』は、江國香織さんによる長編小説で、夫婦、友情、そして恋愛の枠を超えた人間関係の在り方を繊細に描いた一冊です。
アルコール依存症の妻・笑子と、同性愛者である夫・睦月、さらに睦月の恋人・紺との静かな三角関係を通じて、「愛とは何か」「幸せとはどうあるべきか」を読者に問いかけてきます。
登場人物たちの葛藤や思いやりは、現実にある複雑な人間関係を静かに映し出し、読む人の心に深い余韻を残します。
文庫サイズでページ数も多すぎず、読みたい本が多すぎる、どんな本を読めばいいか迷うという方にも、いろんな愛のかたちを知る入口としておすすめできる作品です。
やわらかな文体で構成されており、本を読む習慣が久しぶりという方にも無理なく読み進められる一冊です。
江國香織さんは詩・童話・小説・翻訳・エッセイと多彩に活躍する作家。『きらきらひかる』『号泣する準備はできていた』などで受賞多数。独自の文体で文学界に確かな存在感を放っています。
ビジネスパーソンにおすすめの自己啓発書
小さな習慣/スティーヴン・ガイズ
読みたい本が多すぎる、どんな本を読めば日々が変わるのか──そんな思いをお持ちの方に、スティーヴン・ガイズの『小さな習慣』をご紹介します。
本書は、“1日1回の腕立て伏せ”のような、極めて小さな行動を日々に取り入れることで、大きな変化を生み出す方法をわかりやすく解説した一冊です。意志の力に頼らず、継続できる習慣をつくるための実践的なヒントが詰まっています。
いろんな 自己啓発書を読んできたけれど続かなかった…という方にも最適です。200ページ未満で構成も平易なため、読書に不慣れな方でも無理なく読み切ることができるでしょう。日常を少しずつ変えたい方に、ぜひおすすめしたい実用書です。
スティーヴン・ガイズは、自己成長戦略の研究者・作家で、「小さな習慣」理論の提唱者です。自身の経験をもとに2013年に著書を出版し、世界中に影響を与えました。
お仕事に疲れた方への癒しの一冊
『すーちゃん』シリーズ/益田ミリ
『すーちゃん』シリーズは、どんな本を読めば癒されるのかと迷う方におすすめしたいコミックエッセイです。
本作は、30代後半から40代を迎える独身女性・すーちゃんの日常を描いたもので、仕事や人間関係、将来への不安といった、いろんな世代が共感できるテーマがやさしい筆致で綴られています。
4コマ形式のため読みやすく、1話ごとに完結しているため、読書に不慣れな方でも無理なく読み切ることができます。登場人物たちの素直な気持ちが、読者自身の心にもそっと寄り添い、「本を読む」ことのやさしさを実感させてくれる一冊です。
益田ミリさんは1969年大阪生まれのイラストレーター・漫画家・エッセイスト。26歳で上京し、2001年に「OLはえらい」でデビュー。「すーちゃん」シリーズなど、日常を描いた作品で多くの支持を集めています。

多忙な毎日の中で、静かな癒しの時間を求めている方に、ぜひ手に取っていただきたい作品です。
構えすぎず、まずは“気軽に楽しめる1冊”との出会いを大切にしてみてくださいね。
いろんなジャンルの本を読むと、自分に合った一冊が見つかる理由
「どの本を読めば、自分に合っているのか分からない」と感じたときは、さまざまなジャンルにふれてみることも一つの方法です。
たとえば──
- 人間ドラマにふれたいときには【国内小説】
例:辻村深月『かがみの孤城』 - 自分を変えたいと感じたら【自己啓発・ビジネス書】
例:山口周『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?』 - 笑って癒されたいときには【コミックエッセイ】
例:益田ミリ『すーちゃん』シリーズ - 視野を広げたいときには【ノンフィクションや海外文学】
例:オードリー・タン『オードリー・タン 自由への手紙』
カズオ・イシグロ『わたしを離さないで』
このように、ジャンルを少しずつ変えながら読んでいくことで、
「こういう世界観が好き」「この作家の文章は読みやすい」といった、自分にとって心地よい読書スタイルが見えてくるはずです。
読書に“正解”はありません。
「なんとなく読んでみたい」と思えた、その気持ちを大切にしてみてください。
まとめ
いろんな本を読む意味とは?どんな本を読めばいい?と迷ったときの選び方ガイドについて、以下の6つの事柄をご紹介しました。
- いろんな本を読む意味とは?ジャンル別に読むメリットをご紹介
- 読書で得られるものとは?集中力・思考力・心の整え方まで
- 読みたい本が多すぎる人へ。本選びで迷わないためのヒント
- 200ページの本は、どのくらいの時間で読める?
- 読書のハードルを下げるコツとは?無理なく続ける読書習慣
- 本が多すぎて選べないあなたに。おすすめの本ジャンルと選書例
読書は、自分自身と静かに向き合うやさしい時間です。
さまざまな本にふれることで、見える世界が広がり、心も穏やかに整っていきます。
本を読むという行為は、自分を大切にすることでもあります。
あなたにとって、今の気持ちに寄り添う1冊と出会えますように。
そしてその本が、これからの毎日をやさしく照らしてくれる存在となりますように──