読書感想文の書きやすい本をまとめてみました。
中学生の書きやすいおすすめの図書を3冊選びました。感想文のコピペはNGなのかどうかについてもご紹介します。参考になさってください。
なぜ読書感想文を書くの?
読書感想文は、本を読んで感じたことや考えたことを文章にまとめるものです。
これをすることでいろいろな力がつきます。
たとえば、自分の思っていることを分かりやすく伝える力がついたり、本の内容をしっかり理解する力がつきます。
また、本を読んで感じたことや考えたことをまとめるので、考える力が強くなります。
読書感想文を書くときに大切なこと
読書感想文を書くときには、いくつか大事なことがあります。
①本をしっかり読んで、本の内容をよく理解することが大事です。
②本を読んでどう感じたか、自分の言葉で書きます。たとえば、好きな場面や感動したところを詳しく書くようにしましょう。
③感じたことを具体的に書きます。例えば、「面白かった」だけではなく、「○○の場面が特に面白かった」というように書きます。
④本を読んで自分がどう思ったか、自分の考えも書きます。
感想文は何枚で何文字が目安?
中学生の読書感想文は、課題読書・自由読書ともに原稿用紙5枚以内(本文2,000字以内)になります。
注意したいのは、題名、氏名は文字数に含まれませんので気を付けてください。
中学生向けに適した本の選び方
自分の年齢に近い主人公が出てくる話や、成長をテーマにした本がいいです。
たとえば、学校生活の話や、悩みを乗り越える話などが適しているでしょう。
読書感想文の簡単に読めて書きやすい本3選
中学生向け簡単に読めて書きやすい本3冊のご紹介です。
物語だと感情移入しやすいので、読みやすく感じます。
また、読書嫌いな人でも内容が分かりやすい物語を選びましたので、楽しく読めると思います。
銀河鉄道の夜
簡単なあらすじと感想文に書きやすいポイントのご紹介です。
簡単なあらすじ
宮沢賢治の作品『銀河鉄道の夜』は、ジョバンニという少年が主人公です。
ジョバンニは、母親を助けるために働きながら学校に通っており、孤独な日々を過ごしています。
ある夜、彼は不思議な体験をします。ジョバンニは祭りの夜、丘の上で星空を見上げていると、突然銀河鉄道の列車に乗り込みます。その列車には、同級生のカンパネルラが乗っており、二人は銀河の中を旅します。銀河鉄道の旅では、美しい風景や不思議な出来事に遭遇し、様々な人々と出会います。
旅の終わりに近づくと、ジョバンニは現実に戻り、カンパネルラが川で溺れたことを知ります。
ジョバンニはカンパネルラとの友情や、自分の生き方について深く考えるようになります。
感想文に書きやすいポイント
1.ジョバンニの孤独と成長
ジョバンニは、母親の体調や友達が少ないことで孤独を感じています。
感想文では、この孤独が彼にどのような影響を与えているかを書きましょう。
また、銀河鉄道の旅を通じてジョバンニがどのように成長するかについて考えてみると良いでしょう。
2. 銀河鉄道の不思議な旅
銀河鉄道の旅の描写はとても幻想的で美しいです。
感想文では、この旅がどれだけ不思議で魅力的だったか、自分が一番印象に残った場面について書きましょう。
例えば、美しい風景や出会った人々、出来事などについて詳しく書くと良いです。
3. カンパネルラとの友情
ジョバンニとカンパネルラの友情は物語の重要なテーマです。
カンパネルラとの旅を通じて、ジョバンニが友情について何を学んだか、カンパネルラが川で溺れた悲しみを感想文に書くと良いです。
感想文では、自分はどのように感じたかを書きましょう。
『銀河鉄道の夜』は、幻想的な旅を通じて友情や人生について考えさせられる物語です。
感想文を書くときには、ジョバンニの成長や銀河鉄道の不思議な旅、カンパネルラとの友情について自分が感じたことを具体的に書くと良いでしょう。
車夫
簡単なあらすじと感想文に書きやすいポイントのご紹介です。
簡単なあらすじ
『車夫』は、貧しいながらも一生懸命に働く人力車夫の物語です。
物語の主人公は、日々の厳しい労働にもかかわらず、家族を支えるために奮闘しています。彼の誠実さや優しさ、そして周囲の人々との交流を通じて、彼の人間性が描かれています。
しかし、過酷な環境の中で生きるためには、多くの困難や葛藤が待ち受けており、それを乗り越える力強さも見どころです。
感想文に書きやすいポイント
1.主人公の性格と行動
誠実で一生懸命な主人公の姿勢について書くとよいでしょう。
具体的に、どのような場面で彼がどれだけ努力しているかを挙げて、それに対する自分の感想を書きます。
2.家族愛や絆
主人公が家族を支えるためにどれだけ頑張っているか、家族への思いについて考えます。
自分の家族との関係と比較して感じたことを書いてみるのもよいです。
3. 社会の厳しさと希望
貧しさや厳しい労働環境について考えることができます。
その中で希望を持ち続ける主人公の姿から、どのように困難を乗り越えるかについて書きます。
4.他の登場人物との関係
主人公と周囲の人々との交流がどのように描かれているかを書きます。
他の登場人物が主人公に与える影響や支え合う様子について、自分がどう感じたかを書くとよいです。
5. 自分の感想と教訓
この物語を読んで自分が学んだことや感じたことをまとめます。
「困難な状況でも諦めずに努力することの大切さ」や「人間関係の大切さ」について考えたことを書きます。
星の王子様
簡単なあらすじと感想文に書きやすいポイントのご紹介です。
簡単なあらすじ
『星の王子さま』は、飛行士である主人公がサハラ砂漠に不時着し、小さな王子さまと出会う物語です。
王子さまは自分の星からやってきたと言い、いろいろな星を旅してきた経験を語ります。その中で、さまざまな奇妙な大人たちや、美しいバラとの関係についての話が出てきます。
王子さまの純粋な心と視点を通じて、友情や愛、人生の大切なことについて考えさせられる内容です。
感想文に書きやすいポイント
1.お気に入りのエピソードについて書く
たとえば、「王子さまとバラのエピソードが心に残った」と書き、その理由や感じたことを詳しく説明します。
「王子さまがバラを大切に思う気持ちに感動しました。自分も大切にしているものをもっと大事にしたいと思いました。」
2. 登場人物の印象について書く
王子さまや飛行士、大人たちのキャラクターについて、自分がどう思ったかを書きます。
「王子さまの純粋な心に惹かれました。特に、飛行士との友情が深まる場面が好きです。」
3. テーマについて書く
物語のテーマである「大切なものは目に見えない」というメッセージについて、自分の考えを書く。
「この本を読んで、大切なものは見えないことに気づきました。友情や愛情は目に見えないけれど、とても大切なものだと思います。」
4.自分の経験と結びつける
物語の内容を自分の経験に結びつけて書きます。
たとえば、自分が大切にしているものや、誰かとの特別な関係について書く。
「私も小さいころから大切にしているぬいぐるみがあります。王子さまがバラを大事にする気持ちがよくわかります。」
読書感想文の中学生向けコピペはNG?
本来、他人の文章をそのまま使うのはNGです。
学校が読書感想文の宿題を出すのは、生徒に「考えをまとめる力」をつけてもらいたいからです。自分で書かないと、その力がつきません。他人の文章を無断で使うと法律違反になることもありますし、学校では盗作やコピペをチェックしているので、罰を受けることがあります。
仮に全部丸々コピーすると学校にバレてしまい、困るのは自分です。賞を取って掲載された場合、すぐにコピペだと分かります。
なので、参考にする文章には自分らしさを加えましょう。先生は生徒の日ごろの行動をよく見ているので、誰がどんな書き方をするか理解しています。参考文を読んで「ここは共感できるけど、自分ならこう書くな」とか「自分らしくないからこう書いた方がいいな」と思ったら、その通りに書き直してください。
読書感想文は、自分が感じたことを書くものです。他人の感じた言葉ではなく、自分の感じた言葉で書くことが大切です。
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まとめ
読書感想文を書くときは、時間をかけて丁寧に書くことが大切です。
読書感想文を書くことで、思考力や表現力が向上し、自分の意見を整理して他人に伝える力が強くなります。
また、日常的に本を読む習慣を持つことで、豊かな人生を送ることができるようになるんです。
読書を通じて、様々な知識や感動を得られるので、積極的に本を読むことを心がけたいですよね。