直木賞の候補に名前があがったことで、青柳碧人さんに注目が集まっていますね。
でも、「青柳碧人って、どんな小説家なんだろう?」「どの作品から読めばいいのかな…?」と、ちょっと迷ってしまう方もいらっしゃるかもしれません。
この記事では、青柳碧人さんの歩みや代表作、そして話題の直木賞候補作『乱歩と千畝』について、わかりやすく、やさしくご紹介していきますね。
本が好きな方も、これから読みはじめる方にも、ぴったりな一冊がきっと見つかるはずです。
青柳碧人はどんな小説家?ユニークな経歴と作風とは

青柳碧人(あおやぎ・あいと)さんは、読者の知的好奇心をくすぐる作風で、多くの方に親しまれている小説家です。
1980年生まれ、千葉県千葉市のご出身。
早稲田大学教育学部で学び、大学ではクイズ研究会に所属されていたそうですよ。
そのあと、学習塾で教材づくりなどに関わるお仕事をされながら、執筆活動を続けてこられました。
青柳碧人さんのデビュー作は2009年の『浜村渚の計算ノート』。
中学生から「数学なんて、何の意味があるの?」と尋ねられたのがきっかけで、物語という形で答えようと生まれた作品なんです。
シリーズは60万部を超えるヒットになり、たくさんの方の心をつかみました。
その後も、青柳碧人さんは昔話や童話をミステリーに仕立てたユニークな作品を次々と発表。
軽やかなのに、ふっと深い問いを投げかけてくれる──そんな作風が、青柳碧人さんならではの魅力なんです。
青柳碧人の代表作まとめ|初心者におすすめの5冊
青柳碧人さんの作品は、とにかくバリエーション豊か。
でも、はじめて読む方には「どれから読もうかな」と迷ってしまうかもしれません。
ここでは、とくにおすすめしたい5冊をご紹介しますね。
どの作品も、青柳碧人さんの小説家としての個性がたっぷり詰まっていますよ。
『浜村渚の計算ノート』シリーズ
数学って、なんだか難しそう…そう感じていた方にこそ読んでみてほしいのが『浜村渚の計算ノート』シリーズなんです。
数学が大好きな中学生・渚ちゃんが、数学トリックを駆使して事件を解き明かしていくという、ちょっとユニークなお話なんですよね。
数学×ミステリーという新鮮な組み合わせで、中学生にも読めるやさしさがありながら、しっかり面白いんです。
読み進めるうちに、「数学って意外とおもしろいかも」なんて思えてきたり、数字の世界がふっと身近になる瞬間があるんです。
数学が苦手でも、ミステリーが好きならおすすめです。きっと楽しめますよ!
まずは一冊、渚ちゃんと一緒に“謎”を解いてみませんか?
『むかしむかしあるところに、死体がありました。』
「懐かしいのに新しい!」──そんな驚きがぎゅっと詰まったのが、青柳碧人さんの『むかしむかしあるところに、死体がありました。』なんです。
童話の世界に“死体”が出てくるなんて!? と思いつつ、読みはじめたら止まらなくて…本屋大賞にもノミネートされた、青柳碧人さんらしいユーモアと意外性に満ちた、おすすめのの一冊です。
1話完結の短編集だから、ミステリーがはじめての方にもぴったり。
おなじみの昔話がまさかの殺人事件に変わる驚きと、「そうだったのか!」とスカッとする読後感は、大人だからこそ味わえる楽しさかもしれません。
まずは1話。名探偵気分で、そっとページをめくってみませんか?
『赤ずきん、旅の途中で死体と出会う。』
「童話の世界で、謎解きのワクワクをもう一度」──そんな気持ちでページをめくったら、すぐに物語に引き込まれてしまいました。
青柳碧人さんの『赤ずきん、旅の途中で死体と出会う。』は、誰もが知っている童話をベースにしたおすすめの連作短編集。
クッキーとワインを手に旅に出た赤ずきんが、シンデレラや眠り姫たちと出会いながら、次々と事件に巻き込まれていくんです。
こちらも童話ベースのミステリーで、Netflixで映画化もされるほど人気の作品なんですよ。
物語は1話完結型で、むずかしい専門用語もなく、ミステリーがはじめての方にもやさしく寄り添ってくれます。
あの童話に、こんな“裏側”があったなんて──。
そんな驚きと発見が、きっとあなたの想像力をそっと刺激してくれるはず。
童話の世界で、あなたも名探偵気分を味わってみませんか?
赤ずきんと一緒に、謎解きの旅に出かけてみてくださいね。
『名探偵の生まれる夜 大正謎百景』
偉人たちもまた、悩み、迷い、ときには事件に巻き込まれていた──そんな“もうひとつの物語”に触れられるのが、青柳碧人さんの『名探偵の生まれる夜 大正謎百景』なんです。
舞台は大正時代の日本。
与謝野晶子や芥川龍之介など、実在の偉人たちが名探偵となって謎を追います。
一話完結の短編集なので、読書に慣れていない方でも安心して読み進められますよ。
大正ロマンと謎解きが好きな方には特におすすめ。
しっとりとした雰囲気の中で、心がじんわり温まる物語が待っています。
歴史の裏側にそっと想いを寄せながら、ぜひ手に取ってみてくださいね。
あなたの心にも、ふんわりとした余韻が残るはずです。
『猫河原家の人びと』シリーズ
「家族って、やっぱり面倒。でも、どこか温かい」──そんな思いにふっと寄り添ってくれるのが、青柳碧人さんの『猫河原家の人びと』シリーズです。
全員が名探偵という風変わりな一家と、普通の女子大生の主人公。
夕食前の家族会議では、迷推理が飛び交い、猫の視点で描かれる物語がユーモラスに展開していきます。
短編連作なのでミステリー初心者さんにもぴったり。
難しいトリックはなく、会話のやりとりから家族の絆や個性がじわっと伝わってくるんです。
ユーモアとあたたかさが絶妙で、読んでいるうちに心がふわっとほぐれていく──そんな優しい時間を届けてくれるおすすめの作品です。
肩の力を抜いて、猫河原家の不思議な家族会議をのぞいてみませんか?
💭『猫河原家の人びと』読む順番
①猫河原家の人びと―一家全員、名探偵―
②猫河原家の人びと―探偵一家、ハワイ謎解きリゾート―
③猫河原家の人びと―花嫁は名探偵―
直木賞候補作『乱歩と千畝─RAMPOとSEMPO─』とは?注目の理由を解説
2025年の第173回直木賞にノミネートされた『乱歩と千畝─RAMPOとSEMPO─』。
この作品には、作家・青柳碧人さんの新たな魅力がたくさん詰まっているんです。
人生の交差点で出会った二人の“友情”と“使命”が、そっと心を揺らす──それが『乱歩と千畝─RAMPOとSEMPO─』という物語なんです。
江戸川乱歩と杉原千畝という、実在のふたりがもし出会っていたら?
そんな大胆な仮想から始まるこの作品は、時代と立場を越えてつながる人の絆を、あたたかく描いています。
直木賞候補にも選ばれたのは、歴史とフィクションを巧みに織り交ぜた構成力と、人の心の深い部分に触れる描写が高く評価されたから。
自分らしく生きたいと願うすべての方に、そっと差し出したい、おすすめの一冊です。
もし今、人生に迷いがあるなら、この物語があなたの可能性にやさしく光をあててくれるかもしれません。
「青柳碧人って、こんな一面もあるんだ」と驚かされた方も多かったのではないでしょうか。
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第173回 芥川賞・直木賞の候補作まとめ|2025年上半期のノミネート作品を徹底紹介!
まとめ|青柳碧人の作品を読むなら今がおすすめ
青柳碧人さんは、楽しく読みながら、自然と心が耕されていくような──そんな本を届けてくれる小説家です。
いま話題の『乱歩と千畝』はもちろん、代表作の『赤ずきん、旅の途中で死体と出会う。』やシリーズにもそれぞれの味わいがあって、どこから読んでも楽しめると思いますので、おすすめです。
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