子どものために良い本を読ませたいと思いながらも、どの作品を選べばいいのか迷ってしまうこと、ありますよね。
大人になった今、あらためて児童文学を手に取ってみたいけれど「名作ってどれ?」と足踏みしてしまう方も多いんです。
実は児童文学は、子どもだけでなく、大人の心もやさしく揺さぶってくれるんですよね。
この記事では、大人も子どもも一緒に楽しめる「不朽の名作」10選をご紹介します。
読みやすいのに心に残る一冊に出会えるヒントがきっと見つかるはずです。
児童文学とは?なぜ名作を読むことが大切なのか

児童文学とは、子どもを対象に書かれた物語ですが、その魅力は決して「子ども向け」にとどまらないんです。
友情や勇気、別れや成長──人生に大切なテーマをやさしく、でも深く描いてくれます。
また、名作と呼ばれる作品は時代を超えて読み継がれており、大人が読んでも“忘れていた感情”を呼び覚ます力を持っています。
親子で読むことで「同じ物語をどう感じたか」を話せるのも魅力なんですよね。
児童文学の最高峰の賞と日本三大児童文学とは?

児童文学を語るうえで知っておきたい豆知識を少し。
児童文学の最高峰の賞といえば、世界的には「国際アンデルセン賞」。 “児童文学のノーベル賞”とも呼ばれ、世界中の作家や画家にとって憧れの賞です。
日本三大児童文学は、新美南吉『ごんぎつね』、浜田廣介『泣いた赤おに』、そして小川未明の作品群。
いずれも日本の心を映す名作として、世代を超えて愛され続けています。
こうした背景を知ると、「名作を読む意味」がぐっと身近に感じられますよね。
読書の力で心を支えるということ

忙しい日々の中で、親も子どもも心がちょっと疲れるときがあります。
そんなとき、物語に寄り添ってもらえると、不思議と気持ちが軽くなるんです。
たとえば、Audible(オーディブル)で耳から物語を聞けば、親子で寝る前に一緒に楽しむこともできます。
Kindleなら、外出先でもすぐに名作を開けるから「読みたい」と思った瞬間を逃さないんですよね。
児童文学の不朽の名作おすすめ10選
ここからは、大人も子どもも楽しめる不朽の名作を10冊ご紹介します。
どの作品も時代を超えて読み継がれてきた、心に残る物語ばかりです。
親子で一緒に読んでも、大人がひとりで読んでも、新しい発見があるはずですよ。
赤毛のアン(あかげのあん)/モンゴメリ
想像力が豊かな子にぴったりの物語です。
明るくて想像力豊かなアンが、カナダのプリンスエドワード島で織りなす物語は、時を超えて愛されてきました。
日々の小さな出来事を「特別な瞬間」に変えるアンの眼差しが、不朽の名作と呼ばれる理由なんですよね。
読めば「日常の中にこんなに輝きがあったんだ」と心が温かくなります。
前向きに生きたい方、子どもと一緒に名作を味わいたい方にぴったり。
まずは一度、アンの世界をのぞいてみませんか?
ルーシー・モード・モンゴメリは1874年カナダ生まれ。教師を経て執筆活動を始め、1908年『赤毛のアン』で世界的な成功を収めた小説家。
小公女(しょうこうじょ)/バーネット
困難に立ち向かう勇気を学びたい人へ。
寄宿学校で突然境遇が一変するセーラが、困難の中でも誇り高く、やさしさを失わずに生きる姿は、世代を超えて読み継がれる理由そのものです。
だからこそ不朽の名作と呼ばれているんですよね。
読めば、苦しい時でも心の豊かさを失わない大切さに気づかされます。
逆境に立ち向かいたい方や、子どもに強さとやさしさを感じてほしい方におすすめ。
セーラの物語を、どうぞ心で受け取ってみませんか?
フランシス・ホジソン・バーネットは、1849年イギリス生まれ、幼少期に米国へ移住。児童文学『小公女』や『小公子』、『秘密の花園』で知られる作家。
若草物語(わかくさものがたり)/オルコット
姉妹や家族との関わりを考えたい方に。
南北戦争下で暮らすマーチ家の四姉妹が、日々の喜びや葛藤を分かち合いながら成長していく物語。
夢や恋、家族の絆が丁寧に描かれ、時を越えて愛され続ける理由がここにあります。
読めば「小さな幸せを大切にする力」や「自分らしく生きる勇気」を受け取れるはず。
家族で読んでも、大人が自分の歩みをふり返っても響く名作です。
あなたも四姉妹の物語をのぞいて、心に残る一場面を見つけてみませんか?
ルイーザ・メイ・オルコット(1832-1888)はアメリカ出身の作家。南北戦争への従軍経験を経て執筆し、自身の姉妹をモデルにした『若草物語』で名声を得ました。
ピーター・パン/バリー
子どもの心を忘れたくない大人におすすめ。
大人になることを拒み、永遠の子どもとして生きるピーター・パン。
夢と冒険に満ちたネバーランドの物語は、時代を超えて心をつかんできました。
「童心を忘れないこと」こそが不朽の名作と呼ばれる理由なんですよね。
読めば、忘れかけていた自由な心や想像力がよみがえります。
子どもの頃の気持ちを思い出したい大人に、また純粋な冒険を楽しみたい子どもにぴったり。
ピーターやウェンディと一緒に空へ飛び立ってみませんか?
ジェームズ・マシュー・バリー(1860-1937)はスコットランド出身の作家・劇作家で、『ピーター・パン』の作者として知られる。児童文学やファンタジー作品で名を馳せた。
オズの魔法使い(おずのまほうつかい)/ボーム
仲間と一緒に夢中になりたい人に。
竜巻に巻き込まれた少女ドロシーが、不思議な仲間たちとエメラルドの都を目指す旅物語。
勇気や知恵、愛情を求める仲間たちの姿は、誰もが自分を重ねられるからこそ、不朽の名作と呼ばれてきました。
読めば「本当に大切なものはすでに自分の中にある」と気づかされます。
夢を追いかけたい方、子どもと一緒に冒険心を育みたい方にぴったり。
ドロシーと仲間たちの旅に、あなたもそっと寄り添ってみませんか?
ライマン・フランク・ボーム(1856-1919)はアメリカの児童文学作家。父の裕福な環境で育ち、新聞記者やセールスマン、演劇興行など多彩な職を経験。44歳で『オスの魔法使い』を出版し、児童文学の大ヒット作に選ばれた。続きも多数執筆した。晩年は経済的苦境に陥りながらも創作を続けた。1919年に没した。
秘密の花園(ひみつのはなぞの)/バーネット
心を閉ざしているときに読んでほしい一冊。
孤独な少女メアリーが、閉ざされた屋敷で秘密の庭を見つけ、仲間とともに心を取り戻していく物語。
荒れた庭がよみがえるように、人の心も変わっていく姿が描かれているからこそ、不朽の名作と呼ばれてきました。
読めば「人は環境や出会いでこんなにも変われる」と実感でき、希望が芽吹くような気持ちになります。
自分を見つめ直したい方や、心に元気を取り戻したい子どもにおすすめ。
扉を開けて、その庭に入ってみませんか?
ごんぎつね/新美南吉
短くても深く考えさせられる物語です。
「なぜごんはこんな行動をしたのだろう?」と、子どもと一緒に話せるきっかけに。
いたずら好きの小ぎつね・ごんが、誤解の中で人間に寄り添おうとする姿を描いた切ない物語。
短いながらも心に深く残り、日本の児童文学を代表する不朽の名作とされています。
読めば「相手の気持ちを理解することの難しさ」と「思いを伝える大切さ」に胸を打たれるはずです。
やさしさや後悔について考えたい大人にも、命や人との関わりを学ぶ子どもにもおすすめ。
ごんの物語を通して、心に静かな余韻を抱いてみませんか?
新美南吉(にいみなんきち、1913年〜1943年)は愛知県半田市出身の児童文学作家。東京外国語学校英語部を卒業し、代表作に「ごんぎつね」がある。幼少期に母を亡くし、健康に恵まれず29歳で結核により他界。
泣いた赤おに(ないたあかおに)/浜田廣介
友情のかたちを考えたい親子におすすめ。
やさしさと友情の物語。
大人になるほど涙が深く沁みる一冊です。
人間と仲良くしたい赤おにのために、親友の青おには自ら身を引いて道を開く──友情と犠牲を描いた感動の物語です。
短くても胸を打つ深さがあり、不朽の名作として語り継がれてきました。
読めば「ほんとうのやさしさとは何か」「友のためにできることは何か」に気づかされ、涙とともに心が洗われます。
友情を大切にしたい子どもや、大人の心にも響く一冊。
赤おにと青おにの想いを、静かに受け止めてみませんか?
浜田廣介(1893年〜1973年)は山形県出身の童話作家。早稲田大学英文科卒業後、児童文学に専念し、『泣いた赤おに』などを執筆。
小川未明童話集(おがわみめいどうわしゅう)/小川未明
幻想的な世界観を味わいたい人へ。
「日本のアンデルセン」と呼ばれる小川未明。
幻想的でどこか切ない作品は、大人にこそおすすめ。
「赤いろうそくと人魚」など数々の作品を収めた小川未明童話集は、“日本のアンデルセン”と呼ばれる未明の世界に触れられる一冊です。
どこか哀しく幻想的な物語が多く、人間の弱さや希望を映すからこそ、不朽の名作として読み継がれてきました。
読めば「生きるとは何か」「ほんとうの幸せとは」と、静かに考えさせられます。
想像力を深めたい大人にも、豊かな感性を育みたい子どもにもおすすめ。
未明の物語に、そっと心をゆだねてみませんか?
小川未明(1882-1961)は新潟県生まれの小説家・児童文学者。本名は健作。早稲田大学英文科卒業後、浪漫主義作家として活躍し、1910年に日本初の創作童話集『赤い船』を出版。1926年には童話作家専念を宣言し、代表作に「赤い蝋燭と人魚」などがある。1951年には日本芸術院賞を受賞し、児童文学の発展に貢献した。
モモ/ミヒャエル・エンデ
時間の使い方に悩んでいる大人に響く物語。
「時間の大切さ」を子どもにも大人にも教えてくれる、現代に欠かせない不朽の名作です。
時間を盗む“灰色の男たち”に立ち向かう少女モモの物語は、現代社会にも通じるテーマを投げかけています。
ゆったりと人の話を聞く力、失われていく大切な時間──それを描くからこそ、不朽の名作と呼ばれてきました。
読めば「本当に大切な時間はどこにあるのか」を気づかされ、立ち止まって生き方を見つめ直せます。
忙しい大人にも、子どもにもおすすめ。
モモと一緒に、時間の意味をもう一度考えてみませんか?
👉 Audibleで耳から聴くと、モモの静かなまなざしがいっそう迫ってきます。
ミヒャエル・エンデは1929年ドイツのガルミッシュ生まれ。 演劇活動を経て1960年に児童文学作家としてデビューし、『ジム・ボタン』『モモ』『はてしない物語』などを著す。年に『モモ』でドイツ児童文学賞を受賞し、世界的に評価された。日本との関わりも深く、1989年に来日翻訳者と結婚。1995年に胃がんで逝った。作品は世代を超えて愛されている。
🌈児童文学を読み終えたら、次はどんな本に進めばいいのでしょうか。
中学生や高校生、大人になってから出会う名作もまた違った感動があります。
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体験談と使い方の紹介

私自身、忙しくて本を開けないとき、Audibleで『モモ』を聞きながら夕食を作ったことがあります。
「読書ってページを開くことだけじゃない、耳でも心に届くんだ」と実感しました。
Kindleなら、夜の寝る前に子どもと一緒に『赤毛のアン』を読んだり、外出先で隙間時間に続きを開いたり──。
無料体験を使えば「まずは一冊だけ試してみる」という入り口も気軽に作れるんです。
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まとめ
児童文学の名作は、親子の時間をやさしく彩ってくれる宝物のような存在です。
「今のあなたにぴったりな一冊」を、ぜひこの中から選んでみませんか?
まずはKindleやAudibleの無料体験で、名作の世界をそっと開いてみてくださいね。
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