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谷崎潤一郎賞2024の選考委員は誰?特徴や歴代受賞作品おすすめ7選

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谷崎潤一郎賞2024の選考委員は誰?特徴や歴代受賞作品おすすめ7選 文学賞
谷崎潤一郎賞2024の選考委員は誰?特徴や歴代受賞作品おすすめ7選
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谷崎潤一郎賞2024の選考委員は誰?特徴や歴代受賞作品おすすめ7選では、今年の谷崎潤一郎賞の選考委員が誰なのか、そのメンバーの紹介や賞の特徴についてわかりやすくお伝えしますね。

また、これまでに受賞した素敵な作品を7つをピックアップしてご紹介します。

文学に興味がある方も、そうでない方も楽しめるような、親しみやすい内容ですので、ぜひ読んでみてくださいね。

この記事でわかること!
  • 谷崎潤一郎賞とは?
  • 谷崎潤一郎賞2024年の選考委員と受賞作品
  • 谷崎潤一郎賞の特徴は?
  • 谷崎潤一郎の何がすごい?
  • 谷崎潤一郎賞歴代受賞作品おすすめ本7選
  • 谷崎潤一郎賞受賞作品を電子書籍Kindleでお得に読む方法
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谷崎潤一郎賞とは?

  • 谷崎潤一郎賞は、1965年に中央公論社が創業80周年を迎えたことを記念して作られた。
  • 谷崎は、美しい表現で新しい日本文学を作り出し、後の作品では日本の伝統的な美しさを深く追求した彼の幅広い業績をたたえるために、この賞が設立された。
  • もともとは1956年に始まった中央公論新人賞が元になっていますが、谷崎潤一郎賞は、その時代を象徴するような優れた小説や戯曲が対象となります。
  • 受賞作品は毎年1回、雑誌『中央公論』に掲載されて発表され、受賞者には時計と100万円が贈られる。

谷崎潤一郎賞2024の選考委員と受賞作品

受賞者は複数人の選考委員が話し合って決めます。受賞発表は毎年10月頃。

以下は代表的な選考委員を書き出しましたのでご紹介します。

2024年選考委員は第46回~変わらず、池澤夏樹、堀江敏幸、川上弘美、筒井康隆、桐野夏生の5名です。

以下、主な歴代選考委員です

◆第1回から第6回/三島由紀夫ほか

◆第8回から第13回・第17回から第27回/ 大江健三郎ほか

◆第13回から第19回/吉行淳之介ほか

◆第59回/池澤夏樹、堀江敏幸、川上弘美、筒井康隆、桐野夏生

\\2024年受賞作品です//

第60回/池澤夏樹、堀江敏幸、川上弘美、筒井康隆、桐野夏生

その結果、第60回の受賞作柴崎友香『続きと始まり』が選ばれました。

選評は、10月10日発売の『中央公論』11月号に掲載される予定です。

谷崎潤一郎賞の特徴は?

谷崎潤一郎の文章は、難しい漢字や美しい言葉だけでなく、日常的な言葉方言も上手に使っていますし、作品ごとに話し方を変えるのが得意です。

『痴人の愛』や『春琴抄』、『細雪』など、恋愛やその時代の風習をテーマにした作品がたくさんありますが、面白い内容美しい文章が見事に組み合わさった、純文学の名作として高く評価されています。

知里
知里

だから「文豪」とか「大谷崎」なんて呼ばれるのかな?

ヨメキチ
ヨメキチ

それならつじつまが合うね♪

関連:>>谷崎潤一郎は日本文学を代表する作家の一人ですが、作品数が多いため、どの順番で読むべきか悩みますよね。読む順番はコチラから!

谷崎潤一郎の何がすごい?

谷崎潤一郎は、美しい表現で知られる作家ですよね。

兵庫県に引っ越してからは、作風が変わり、古典的な日本語を用いて、もっと複雑で深い作品を執筆したことで有名です。

晩年の作品は『鍵』や『瘋癲老人日記』など、老いと性について率直に描いた本が多く注目されました。晩年においての谷崎潤一郎の作品には、いつも「エロティシズム」と呼ばれるテーマが描かれています。

関連:>>谷崎潤一郎はどんな人?谷崎潤一郎の家族や大切な人たちを知ると、彼の作品がもっと身近に感じられますね!

谷崎潤一郎賞歴代受賞作品おすすめ本7選

谷崎潤一郎賞歴代受賞作品の中から特におすすめの7冊を選び、それぞれの作品の簡単なあらすじと魅力を紹介します。

水車小屋のネネ  津村記久子

この物語は、話すことができるネネという鳥がいる蕎麦店の水車小屋が舞台となっています。物語の主人公は、18歳の理佐と8歳の妹の律。

理佐は大学の入学金を母親の恋人に使われてしまい、一人で生きていく決意をします。

律は、その恋人からの嫌がらせを避けるため、姉と一緒に新しい町に引っ越してきました。

この小説は、二人の姉妹が新しい町で過ごす40年間を10年ごとに描いており、温かく優しい交流が詰まった物語です。

圧巻の482ページを読み終えたときには、心が温まり、幸せな気持ちで胸がいっぱいになる作品でした。この本は、「本の雑誌」が選ぶ2023年上半期のベスト第1位にも選ばれています。希望と再生をテーマにした感動的な物語を、ぜひ、読んでみてください!

体中が幸せになる一冊

◆第59回(2023年)谷崎潤一郎賞受賞作品

ミトンとふびん  吉本ばなな

外山くんとゆき世は、それぞれ事情を抱えながら、母親たちの反対を押し切って結婚しました。新婚旅行で訪れたヘルシンキでは、レストランのクロークで働く男性や、知らない老夫婦が言葉を通して、温かくふたりを包み込んでくれます(「ミトンとふびん」)。

この作品には、金沢や八丈島、台北、ローマなど、旅先の街角で、悲しみが小さな幸せに変わる瞬間が描かれています。大きな事件は起こりませんが、日常の中にある大切な一瞬が、美しい空気感とともに鮮やかに切り取られています。

旅先の冷たい空気や湿度まで感じられる、非常に優れた小説です。

何度も読み返したくなる!

◆第58回(2022年)谷崎潤一郎賞受賞作品

告 白 町田康

この本は、教義的な話は一切なく、人間の迷いや葛藤を丁寧に描いているのが印象的です。読んでいて心に響く部分が多く、まさに読みごたえがある作品です。

物語は、1893年(明治26年)に大阪府の金剛山麓の村で実際に起こった殺人事件をもとに、その犯人である城戸熊太郎の思考の流れを少年時代から追って描いています。

本文842ページの大作ですが、最初から最後まで引き込まれるような力強い筆致で書かれていて、一気に読ませる力を持っています。

この作品は、主人公・城戸熊太郎がなぜそのような行動に至ったのか、その背景や心情が丁寧に描かれており、とても深い内容です。読んでいると、彼の葛藤や迷いに共感しながら、物語の世界に引き込まれていきます。

彼に会って本当の胸の内を聞いてあげたくなるかも知れません。

自然と主人公に寄り添いたくなるせつなさがある

◆第41回(2005年)谷崎潤一郎賞受賞作品

センセイの鞄  川上弘美

センセイとわたしは、駅前の居酒屋で十数年ぶりに再会しました。高校時代の恩師、松本春綱先生。少し照れながらも、「ツキコさん」と名前を呼んでくれたセンセイに、わたしも自然と笑みがこぼれました。

それから、ふたりは一緒に酒を飲み、肴をつまみながら、憎まれ口をたたき合うようになりました。キノコ狩りや花見、そして列車と船を乗り継いで島へ出かけることもありました。その島で、センセイは小さな墓地にわたしを案内してくれました。

センセイは30歳以上も年上で、わたしはもうすぐ40歳。そんなふたりが、切ない気持ちを胸に抱きながらも、ゆっくりとした時間を過ごしていく。悲しいけれど、温かさも感じられる恋模様が描かれています。

最後にセンセイがどうなるのかはわかっていたけれど、それでもやっぱり寂しいなと思う部分がありました。

センセイは先生であろうとする姿に着目です

◆第37回(2001年)谷崎潤一郎賞受賞作品

火の山―山猿記  津島佑子

この物語は、富士山に寄り添いながら生きた有森家の歴史を描いた長編小説です。富士山は「火の山」とも呼ばれ、その壮大さが有森家の女性たちの強さを象徴しています。

物語では、四人の姉妹、照子、笛子、杏子、桜子がそれぞれ異なる性格でありながら、家族を守るために力強く生きていきます。笛子は家に残り職業婦人として家を支え、桜子は戦時中の混乱期に家族を支える役割を果たします。

一方で、男性たちの弱さも際立ちます。笛子の夫である杉冬吾は、問題から逃げるために酒に溺れ、愛情すらも維持できません。家族を守るべき勇太郎も、女性たちの助けがなければ何もできません。この物語のクライマックスは、桜子の出産シーンです。彼女はどんな危険があっても命がけで子供を産む覚悟を持ち、これこそが女性の強さの象徴とされています。

この物語を通じて、戦中戦後の困難な時代に家族のために奮闘する女性たちの姿に深い感動を覚えました。特に桜子には、幸せになってほしかったと強く感じました。

\読んでみたい方はコチラからどうぞ/

◆第34回(1998年)谷崎潤一郎賞受賞作品

上巻の紙の本が少なくなっているようです。電子書籍の方が手に入りやすいですね。

寂兮寥兮(かたちもなく) 大庭みな子

幼なじみの万有子と泊は、子どもの頃からの関係が微妙に続いていましたが、二人とも配偶者の裏切りを経験します。これをきっかけに、彼らの関係はさらに複雑になり、三世代にわたる人間模様が描かれます。

過去と現在、夢と現実が交錯し、愛や性の境界が曖昧になっていく様子が浮かび上がります。

この作品では、老子の思想に影響を受け、人生や性の謎に迫っています。老子の言葉には「天地が生まれる前、混沌とした何かが存在していた」という内容がありますが、この小説でも、形のないものにこそ真実があるのではないかと問いかけています。

人間同士の関係も、どこか虚しさを抱えながら続いていくのだと示唆する、奥深い物語です。

ずっと大切にしたい一冊です

◆第18回(1982年)谷崎潤一郎賞受賞作品

万延元年のフットボール  大江健三郎

僕は、友人の死に導かれ、夜明けの穴で膝を抱えていました。地獄を抱えた鷹四は安保闘争で深く傷つき、菜採子は障害を持つ子どもを産んだばかり。それぞれが苦しみを抱えながらも、四国の谷間の村へと旅立ちました。

そこでは、万延元年の村で起きた一揆がまるで繰り返されるかのように、神話の森で暴動が起こります。幕末から現代へとつながる民衆の心が鮮やかに描かれ、戦後世代の切実な体験と願いが結びついていきます。この長編は、歴史と現代をつなぐ非常に新しい視点を持った作品です。

また、大江健三郎のノーベル文学賞受賞の理由に、本作『万延元年のフットボール』が挙げられています。

\記憶に残る一冊を読んでみてください/

◆第3回(1967年)谷崎潤一郎賞受賞作品:歴代最年少

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まとめ

谷崎潤一郎賞2024の選考委員は誰?特徴や歴代受賞作品おすすめ7選について、以下の5つの事柄をご紹介しました。

  • 谷崎潤一郎賞とは?
  • 谷崎潤一郎賞2024年の選考委員と受賞作品
  • 谷崎潤一郎賞の特徴は?
  • 谷崎潤一郎の何がすごい?
  • 谷崎潤一郎賞歴代受賞作品おすすめ本7選
  • 谷崎潤一郎賞受賞作品を電子書籍Kindleでお得に読む方法

谷崎潤一郎賞は、日本の有名な作家、谷崎潤一郎にちなんで作られた賞です。

谷崎潤一郎は、美しい言葉で新しい日本の文学を作り出し、日本の伝統的な美しさも深く表現しました。その業績によりこの賞は、彼のように素晴らしい作品を作った作家をたたえるために作られたのです。

毎年、この賞は素晴らしい小説や戯曲が選ばれ、結果は雑誌『中央公論』で発表されています。この記事で紹介した受賞作品をぜひ読んでいただき、谷崎潤一郎賞の魅力を感じてみてくださいね。

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このブログを書いている人

松風知里

★大阪在住

★本好きのアラフィフ主婦

★2024/4よりブログをスタート

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★趣味:読書、たまに小説の執筆&地元誌に川柳投稿、お風呂掃除、積読本を眺めること、プロ野球観戦

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