「文学賞って難しそう…」と感じていませんか?
谷崎潤一郎賞、と聞くと「純文学で敷居が高そう」「自分には縁がない世界かも…」と思ってしまう方も多いんですよね。
実は私自身もそうでした。
でも、ふと手に取った受賞作をKindleで読んでみたら──思っていたよりもずっと身近で、心に温かく残る物語だったんです。
この記事では、2025年の最新受賞作や選考委員、歴代のおすすめ作品をご紹介します。
さらに、Kindle Unlimited や Audibleで気軽に楽しむ方法も合わせてまとめました。
「ちょっと読んでみようかな」と思えるきっかけになれば嬉しいです。
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谷崎潤一郎賞2025年・第61回の受賞作と選考委員
今年も多くの注目作が候補に挙がるなか、ついに受賞作が決まりました。
ここでは最新の結果とともに、選考を担った作家たちについてもご紹介します。
文学賞の背景を知ることで、作品をより深く味わえるようになりますよ。
第61回谷崎潤一郎賞の受賞作受賞作
2025年8月29日、第61回谷崎潤一郎賞の選考会が行われ、木村紅美さんの『熊はどこにいるの』(河出書房新社刊)が栄えある受賞作に選ばれました。
本作は、震災から7年後の“M市”を舞台に、身元不明の幼児をめぐって交錯する4人の女性の人生を描いた長編小説です。
暴力から逃れた女性、津波で希望を失った人々、災害をきっかけに移住した人々──それぞれの背景を持つ登場人物の姿が、鋭く鮮烈に描き出されています。
批評家からも高い評価を受け、「止まらない余震のような小説」(斎藤真理子氏)、「これほどの強度の小説は滅多にない」(古川日出男氏)と絶賛の声が寄せられています。
谷崎潤一郎賞2025年選考委員
2025年の選考を務めたのは、以下の5名の作家たちです。
- 池澤夏樹
- 堀江敏幸
- 川上弘美
- 筒井康隆
- 桐野夏生
10年以上メンバーが変わらず続いており、「谷崎賞=信頼できる文学賞」という安心感があるんですよね。
谷崎潤一郎賞ってどんな賞?
谷崎潤一郎賞は、1965年に創設された日本を代表する文学賞のひとつです。
美しい日本語・深い人間描写・革新性と時代性を兼ね備えた小説や戯曲に贈られ、時代を代表する作家たちが選ばれてきました。
歴代の選考委員には、三島由紀夫・大江健三郎・吉行淳之介といった、日本文学を語るうえで欠かせない名前が並んでいます。
👉 谷崎賞をもっと深く理解するには、やはり谷崎潤一郎自身の作品を知ることが一番の近道です。代表作や時代ごとの作風を年表でまとめた【完全ガイド】もあわせてどうぞ。
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谷崎潤一郎賞歴代受賞作品おすすめ5選
「どの作品から読めばいいの?」という方のために、心に残るおすすめの5作品をご紹介します。
水車小屋のネネ/津村記久子
人との距離に迷ったとき、心がほっと寄り添う物語に出会いたくなりませんか。
山あいの蕎麦屋で暮らす姉妹と、言葉を話すヨウムのネネ。
静かな水音と蕎麦を打つ音のなかで描かれる日々は、傷ついた心に少しずつ居場所を与えてくれるんです。
「家族だから支え合える」とは限らないけれど、ほんの小さな優しさが人を救うこともある。
そんな気づきを残してくれます。
家族や人間関係に疲れたときにおすすめの一冊。
第59回谷崎潤一郎賞を受賞した作品でもあります。
よかったら、そっとページを開いてみてくださいね。
▶津村記久子さんをもっと知りたい方はこちらの記事もご覧くださいね➡ 津村記久子の引っ越し先は兵庫県?結婚相手や紅茶好きな理由も
ミトンとふびん/吉本ばなな
失った大切な人を思い出す夜、ふと心が冷えることはありませんか。
ヘルシンキや金沢、台北など旅先で描かれる小さな日常のかけらが、まるで柔らかな毛糸のように心を包み込んでくれる物語です。
人と人がさりげなく触れ合うことで生まれる「弱い相互作用」。
その優しさが、喪失感をそっと癒してくれるんです。
悲しみに沈むとき、静かに背中を押してくれる本を探している方に。
第58回谷崎潤一郎賞を受賞した温かな一冊です。
気が向いたときに、静かに旅の扉を開いてみませんか。
告白/町田康
どうして人は絶望に向かってしまうのだろう──そんな問いを抱いたことはありませんか。
明治の河内地方で実際に起きた事件をもとに描かれる物語は、暗いはずなのにどこか滑稽で、言葉のリズムに思わず引き込まれます。
絶望とユーモア、その間を揺れる人間の姿は、読む人に「自分ならどう生きる?」と問いを返してくれるんです。
孤独に押しつぶされそうなとき、自分の弱さと向き合いたいときにおすすめ。
第41回谷崎潤一郎賞を受賞した長編小説です。
よかったら、一度その声に耳を傾けてみてくださいね。
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センセイの鞄/川上弘美
ふいに訪れる恋や、静かに積み重なる日常のぬくもりに触れたくなることはありませんか。
居酒屋で再会したツキコさんと三十歳年上のセンセイ。
花見や小旅行を重ねながら育まれる関係は、淡くも温かな光を放っています。
誰かと一緒に過ごすことの幸せを、肩の力を抜いて思い出させてくれる物語なんです。
「年齢や立場に縛られず、人と寄り添うことの美しさ」を知りたい方にぴったり。
第37回谷崎潤一郎賞を受賞した作品です。
気持ちが疲れたとき、そっとページを開いてみてくださいね。
万延元年のフットボール/大江健三郎
歴史は繰り返す──そう聞くと重たく感じますが、この物語に触れると不思議と自分ごととして響いてくるんです。
四国の山間部を舞台に、1960年代の若者たちが百姓一揆の記憶と重なり合っていく。
時代を超えて鳴り響く民衆の声が、ページをめくるたびに胸を震わせます。
社会の動きに翻弄されながらも、人は何を受け継ぎ、どう生きていくのか──そんな問いを残してくれる本です。
現代を生きる意味を問い直したい方におすすめ。
第3回谷崎潤一郎賞を受賞した、大江健三郎の代表作です。
よかったら、今のあなたの目で確かめてみてくださいね。
Kindle UnlimitedやAudibleで気軽に楽しむ方法
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まとめ|「ちょっと読んでみようかな」の一歩を
2025年の谷崎潤一郎賞は、木村紅美『熊はどこにいるの』が受賞しました。
歴代作からは『水車小屋のネネ』や『センセイの鞄』など、今でも色あせない名作が並んでいます。
「文学賞は難しい」と思っていた私でも、作品を手にしたことで世界が広がりました。
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