「古本と古書って、何が違うんだろう?」
古本屋さんを歩いていると、ふと気になることがありますよね。
どちらも誰かの手を経た本というイメージがありますが、実は**「ここからが古本、ここからが古書」と明確に分ける決まりがあるわけではありません。**
「日本の古本屋」でも、古本と古書の違いは曖昧で、必ずしもはっきり区別されているわけではないと説明されています。
この記事では、
- 古本とは何か
- 古書との違い
- 「古本」の読み方
- 古本屋と古書店の違い
- 新品の本とは何が違うのか
を、初めての方にもわかりやすく整理します。
言葉の違いがわかると、古本屋さんをのぞく時間もちょっと楽しくなるんですよね。
古本とは?一度人の手に渡った中古の本

古本は、「ふるほん」と読みます。
一般には、新刊書店などで販売されたあと、一度誰かの手に渡った中古の本を指すことが多い言葉です。
文庫、小説、実用書、コミック、写真集など、比較的新しい本も古本として扱われます。
ただし、「古本」には法律上の明確な定義があるわけではありません。
全国の古書店が参加する「日本の古本屋」でも、現在では「新刊書店で販売されたあと、人の手に渡った中古本」というイメージが強いと紹介されています。
ですので、
古本=古い年代の本
とは限らないんですね。
先月発売された本でも、一度購入されて古本屋へ持ち込まれれば「古本」として販売されることがあります。
古書とは?古く希少な本を指すことが多い

では、「古書」はどうでしょう。
古書は「こしょ」と読みます。
一般的には、
- 発行から長い時間が経っている本
- 絶版になった本
- 初版本
- 署名本
- 昔の専門書や研究書
- 和本や古典籍
- 資料として価値のある本
などを指すときによく使われます。
ただ、ここにも厳密な境界線はありません。
「古本は中古本、古書は希少価値のある古い本」と説明するとわかりやすいのですが、実際の古書店では両方をまとめて扱っていることも多くあります。
古本と古書の違いを表で比較

ざっくり整理すると、こんなイメージです。
| 古本 | 古書 | |
| 読み方 | ふるほん | こしょ |
| 主なイメージ | 一度人の手に渡った中古本 | 古さ・希少性・資料価値のある本 |
| 年代 | 新しい本も含む | 比較的古い本が多い |
| 価格 | 新品より安いことが多い | 希少性によって高価になることも |
| 例 | 文庫、小説、コミック、実用書など | 初版本、絶版本、和本、専門書、署名本など |
ただし、これはあくまで目安。
古本と古書には、はっきりとした境界がないことを覚えておけば十分です。
古本屋と古書店の違いは?

「古本屋」と「古書店」も、別のお店のように感じますよね。
でも、こちらも実際には大きな違いはありません。
「日本の古本屋」の用語集でも、古本屋と古書店の違いはあまりないと説明されています。
一般的な印象としては、
古本屋
→ 文庫、漫画、一般書など中古本を幅広く扱うお店
古書店
→ 古い本、絶版本、専門書、希少本なども扱う専門的なお店
という違いを感じることがあります。
ただ、お店によって扱う本はさまざまです。
「古書店」という名前でも新しい中古本を扱うことがありますし、「古本屋」で珍しい絶版本に出会うこともあります。
名前よりも、そのお店がどんな本を大切に扱っているかを見てみると楽しいですよ。
新品の本と古本は何が違う?

いちばんわかりやすい違いは、一度人の手に渡っているかどうかです。
新品の本は、基本的にはまだ読者の手に渡っていない本。
一方、古本には前の持ち主がいた時間があります。
そのため、
- 日焼け
- カバーのスレ
- シミ
- 折れ
- 書き込み
- におい
など、一冊ごとに状態が異なります。
でも、それは古本の弱点であると同時に、古本らしさでもあるんですよね。
昔の装丁。
もう新刊書店では見かけない本。
探していた絶版本。
そんな一冊に出会えることもあります。
新品と古本のどちらを選ぶか迷っている方はこちらで詳しく比較しています。
→ 本を買うなら新品か古本か?メリット・デメリットと後悔しない選び方
古本をネットで買うときは「状態」を確認しよう

ネットで古本を購入するときは、実際に手に取れないぶん、価格だけでなく状態説明を見ることが大切です。
古書店では「ヤケ」「シミ」「書込」「線引」「蔵印」など、状態を表すさまざまな言葉が使われています。
特に確認したいのは、
- 日焼け
- シミ
- におい
- 書き込み
- カバーの傷み
- 帯や付属品の有無
などです。
ネットで古本を買うときのチェックポイントはこちらで詳しくまとめています。
→ 古本をネットで買うときの注意点|状態・日焼け・においで後悔しない選び方
古本には「その一冊にしかない時間」がある

新しい本を開くときの、まっさらな気持ち。
それも好きです。
でも、古本のページをめくるときには、少し違う感覚があります。
やわらかくなった表紙。
少し色の変わったページ。
もう本屋では見つからない装丁。
それを見ると、「この本もどこかで誰かに読まれてきたんだな」と感じることがあるんですよね。
もちろん、書き込みや日焼けが苦手な方もいます。
無理に古本を好きになる必要はありません。
でも、「新品でなくてもいい」と思える本なら、古本という選択肢を加えてみると、本との出会いは少し広がります。
まとめ|古本と古書の違いは、ゆるやかに考えて大丈夫
古本とは、一般に一度誰かの手に渡った中古の本。
古書は、古さや希少性、資料的な価値を持つ本を指すことが多い言葉です。
ただし、両者には明確な境界線があるわけではありません。
「これは古本?古書?」
と迷ったら、まずはそれほど厳密に考えなくても大丈夫です。
大切なのは、目の前の一冊に、
「読んでみたいな」
と思えるかどうか。
誰かが読んだ本が、また次の誰かへ渡っていく。
そんな本の時間も、古本を楽しむひとつの魅力なのだと思います。

