「本を読むとストレスが減るって聞いたけれど、本当なの?」と思ったことはありませんか?
忙しい毎日のなかで、仕事や家事に追われ、気がつけば心がパンパン…なんてこともありますよね。そんなとき、本を開くと、ふっと心が軽くなるのを感じたこともあるはず。
実は、読書には科学的にもストレスを和らげる働きがあるんです。たとえ長時間読めなくても大丈夫。Kindleを活用してスキマ時間に読んだり、Audibleで耳から読書を楽しんだりすることで、手軽に読書を習慣にできます。
ちょっとした時間に読書を取り入れるだけで、心が穏やかになり、ストレスが軽くなるのを実感できます。

この記事でわかること
- 読書がストレス軽減に与える科学的根拠
- 電子書籍と紙の本、どちらがストレス解消に向いている?
- 読書と他のストレス解消法の比較
- ストレス解消におすすめの読書習慣とは?
読書がストレス軽減に与える科学的根拠
読書が本当にストレス解消に役立つのか、気になりますよね?
今回は、科学的な視点からそのメカニズムを詳しく見ていきましょう。
① 研究機関と対象者
この研究は、イギリスのサセックス大学の認知神経心理学研究チームが行いました。対象となったのは、普段からストレスを感じやすいと自覚している成人男女です。
忙しい日々のなかで、プレッシャーを感じながら生活している私たちと同じように、日常的にストレスを抱えている人々が参加しました。
② 研究の方法
被験者の方々には、読書や音楽鑑賞、散歩、ビデオゲームなど、さまざまなリラクゼーション活動を試してもらいました。
その間に、心拍数がどのように変化するのか、筋肉の緊張が和らぐのか、そしてストレスホルモン(コルチゾール)の分泌がどうなるのかを詳しく測定し、それぞれの活動が心に与える影響を調べたのです。
③ 研究結果
その結果、たった6分本を読むだけで、ストレスレベルが68%も軽減されることがわかったんです。
これは、音楽を聴く(61%)、散歩をする(42%)、ビデオゲームをする(21%)といった他のリラックス方法よりも、読書のほうがより深い落ち着きをもたらすことを示しています。本の世界に浸ることで、心が落ち着き、緊張がほぐれていくのを実感できるのかもしれませんね。

この研究結果を見ても、読書がストレス解消に役立つ方法だということがわかるよね。

本の世界に浸ることで、気持ちが落ち着いて、日々のプレッシャーから解放される時間が生まれるのは、やっぱり嬉しいものだよね。
電子書籍と紙の本、どちらがストレス解消に向いている?
読書には、電子書籍と紙の本の2種類がありますよね。
それぞれに特徴があって、読書の心地よさやリラックスできるポイントも違ってくるんです。ストレス解消の面でも、自分に合った方法を選ぶことが大切。
ここで、それぞれのメリットや向いているシーンを比べてみましょう。
① 電子書籍のメリット・デメリット

電子書籍は、スマホやタブレットさえあれば、いつでもどこでも読めるのが魅力です。
Kindleなら何冊でも持ち歩けるので、通勤時間やちょっとしたスキマ時間にも気軽に読書を楽しめますね。
ただ、画面の光で目が疲れやすいこともあるので、長時間読むときはナイトモードを使ったり、休憩を挟んだりするのがおすすめです。
② 紙の本のメリット・デメリット

紙の本は、ページをめくる感触やインクの香りを楽しめるのが魅力ですよね。本を手に取ると、なんだか気持ちが落ち着く…そんな経験をされた方も多いのではないでしょうか。五感を使ってじっくりと読めるので、リラックスしやすいと言われています。
ただ、持ち運びには少し不便なこともあるので、おうちでゆっくり楽しみたい方におすすめです。

どちらが合うかは、生活スタイルや好みによって変わってくるよね。
ストレスを和らげるためには、自分が一番落ち着ける環境で、好きな方法を選ぶのが大切なんです。

無理にどちらかにこだわらず、そのときの気分や状況に合わせて使い分けるのもいいよね。
読書と他のストレス解消法の比較
ストレスを和らげる方法は、読書だけではありませんよね。運動をしたり、音楽を聴いたり、瞑想を取り入れたりと、自分に合ったリラックス法を探している方も多いのではないでしょうか。
それぞれの特徴を比べながら、読書ならではの良さについて一緒に考えてみましょう。
① 運動との比較

運動は体を動かすことでストレスホルモンを減らし、気分をスッキリさせてくれますよね。特にジョギングやヨガなどの有酸素運動は、心身をリフレッシュするのに効果的です。でも、時間や場所が限られることもあり、忙しい日々の中で続けるのが難しいことも。
その点、読書なら好きな場所で手軽に楽しめて、体を休めながら心を落ち着けることができるのが魅力です。
② 音楽鑑賞との比較

音楽を聴くのも気分転換になりますよね。お気に入りの曲を聴くと、一瞬で気分が明るくなったり、落ち着いたりすることもあります。ただ、音楽は受動的な楽しみ方が中心ですが、読書は言葉を一つひとつ追いながら物語に没入できるので、より深いリラックスにつながるんです。
特に、心を揺さぶられるストーリーに出会うと、自分の気持ちを整理しやすくなったり、そっと背中を押してもらえたりすることもありますよね。
③ 瞑想との比較

瞑想は「何も考えず、心を落ち着ける」ことを目的としたリラックス法で、ストレスの軽減や集中力の向上に役立ちます。ただ、静かに座って無になるのが苦手な方もいるかもしれませんね。その点、読書は物語や知識に没頭することで、自然とストレスから解放される時間を作ることができます。
特に、じっくりと読める本を選べば、瞑想と同じように心が落ち着く効果を得られるかもしれません。
どの方法も、それぞれの良さがありますが、読書は「場所を選ばずに楽しめる」「物語に入り込むことで深いリラックスが得られる」といった点で、ストレス解消にぴったりの方法の一つです。
自分に合ったスタイルを見つけて、無理なくストレスを和らげていきましょうね。
ストレス解消におすすめの読書習慣とは?
ストレス解消するのにおすすめの読書習慣をご紹介しますね。
① 1日10分でもOK!気軽に読書を取り入れるコツ
- 寝る前にベッドの中で少し読む
- カフェでコーヒーを飲みながら本を開く
- スマホを見る時間を減らして読書タイムを作る
② KindleやAudibleを活用するメリット
- スマホでいつでもどこでも読書ができる
- 耳から聴く読書なら、忙しくても取り入れやすい
忙しくても「ながら読書」なら、無理なく習慣にできますね。
ただし、寝る前の読書は、内容によっては脳が覚醒してしまい、睡眠の質を下げることも。リラックスできる本を選ぶのがポイントです。
また、電子書籍を長時間使うとブルーライトの影響で目が疲れたり、眠りが浅くなることもあるので、ナイトモードを活用したり、適度に休憩を入れるのがおすすめです。
関連:>>読書習慣を身につけたい方へ!読書がストレス解消につながる理由と、自然と本を手に取りたくなるコツを紹介します。
ストレス解消におすすめの本5選
ストレス解消におすすめの本を5冊ご紹介します。
心を落ち着かせたり、気分をリフレッシュしたりするのにぴったりな作品を、ジャンルごとに選びました。
自分に合った一冊を見つける参考にしてみてくださいね。
① 心を落ち着かせるヒーリング系エッセイ
幸せについて/谷川俊太郎
リラックスしたいときや、心を穏やかにしたいときにおすすめなのがヒーリング系エッセイ。谷川俊太郎さんの詩人としての感性が光る一冊は、シンプルで優しい言葉が心にスーッと染み込みます。
過去や未来ではなく、「今・ここ」にある幸せを大切にする気持ちを育ててくれるので、落ち着いた気分になりたいときにぴったりなんです。
谷川俊太郎さん(1931-2024(享年92歳))は、日本を代表する詩人・翻訳家・絵本作家。1952年に詩集『二十億光年の孤独』でデビューし、戦後日本の詩壇を牽引。絵本『スイミー』(翻訳)や「鉄腕アトム」の歌詞など幅広い分野で活躍し、国内外で高く評価された。
関連:>>【読書で心を癒す】読書がストレス解消につながる谷川俊太郎の詩集5選!短くても心に響く詩が、忙しい日々の中で気軽に楽しめます。読書習慣に取り入れて、詩の世界を感じてみませんか?
② 気分転換にぴったりの小説
思わず考えちゃう/ヨシタケシンスケ
気分を切り替えたいときや、ちょっと笑いたいときにおすすめなのがこのジャンル。
ヨシタケシンスケさんのエッセイ風の作品は、日常のちょっとしたモヤモヤをユーモアたっぷりに描いていて、クスッと笑えることも。
遊び心あふれるイラストと文章が気分を軽くしてくれ、共感しながらクスッと笑えるので、ストレスが溜まったときの気分転換に最適です。
ヨシタケシンスケさん(1973年生)は、日本の絵本作家・イラストレーター。筑波大学大学院修了後、クリエイティブユニットで活動し、2013年に『りんごかもしれない』で絵本作家デビュー。発想絵本シリーズで人気を博し、MOE絵本屋さん大賞を7度受賞。累計発行部数600万部超、海外翻訳も多数。日常をユーモラスに描く独自の作風が魅力で、2児の父としての経験も作品に反映している。
関連:>>読書がストレス解消につながると話題のヨシタケシンスケさんの絵本。大人の心を癒す魅力や、読書習慣に取り入れる方法を紹介します!
③ 自己肯定感を高める自己啓発本
自己肯定感の教科書/中島輝
「もっと自信を持ちたい」「自分を好きになりたい」と感じている方におすすめなのが、自己肯定感を高める本。
中島輝さんのこの一冊は、具体的な方法をわかりやすく紹介しており、無理に自分だけで頑張るのではなく、他者との関わりのなかで自然と自己肯定感を育てていく大切さを学べるんですよね。
自分を受け入れるためのヒントを得たいときに手に取ってみてください。
中島輝(なかしまてる)さんは、心理カウンセラーとして活躍し、自己肯定感の専門家として知られています。幼少期の喪失体験や引きこもり、自殺未遂を経て独学で心理学を学び克服。アドラー心理学やNLPを修得し、独自のセラピーを開発。臨床経験は6,000名以上、研修・講座も多数開催。著書『負の感情を捨てる方法』などが話題に。現在は「自己肯定感アカデミー」代表として、企業経営者やアスリートのメンタル支援を行っています。
④ ストレス対策に役立つ心理学の本
無(最高の状態)/鈴木祐
ストレスの仕組みを知り、根本から対策を考えたい方には心理学の本が役立ちます。
鈴木祐さんのこの本は、マインドフルネスや瞑想を通じて、不安や心配から解放される方法を解説。科学的な視点も取り入れながら、初心者にも実践しやすい内容になっているので、「理論も知りつつ、実践的な対策を学びたい」という方におすすめです。
鈴木祐(すずき ゆう)さん(1976年生まれ)は、日本のサイエンスライター・作家。慶應義塾大学卒業後、編集者を経て、健康・心理・科学分野の情報を発信。ブログ「パレオな男」は月間250万PVを誇り、著書『最高の体調』など多数執筆。科学的アプローチで健康や生産性向上を研究・発信し、講演やカウンセリングも行う。
⑤ オーディオブックで聴けるおすすめ作品
そして、バトンは渡された/瀬尾まいこ
何度も名字が変わりながらも、大切に育てられた少女の成長を描く感動の物語です。
血のつながりだけが家族ではなく、深い愛情の中で人は支え合いながら生きていくのだと実感させてくれる物語。温かく前向きな言葉の数々が、読んでいるうちに心をほぐし、優しい気持ちにしてくれますよ。
日々のストレスで疲れた心を癒し、穏やかな気持ちを取り戻したいときにおすすめの一冊です。この作品は、オーディオブックで聴くことで、忙しい日々の中でもリラックスしながらストレスを解消できます。特に、プロのナレーターによる朗読は物語に没入しやすく、自然と心が落ち着いていく感覚を味わえます。
瀬尾まいこさんは1974年生まれの小説家。中学校教師として働きながら執筆を始め、2002年『卵の緒』でデビュー。『幸福な食卓』で吉川英治文学新人賞、『そして、バトンは渡された』で本屋大賞を受賞。温かく心に響く作風が魅力です。

どの作品も、忙しい日々のなかで心を整えるのに役立つ一冊。
気分や目的に合わせて、自分に合った本を選んで、読書を通じてリラックスする時間を作ってみてね!
関連:>>「読書がストレス解消につながる」おすすめのジャンル5選を紹介。心がしんどいときに寄り添う本を選び、読書習慣で気持ちを軽くしませんか?
Kindle:>>電子書籍で読書習慣を始めたい方へ!Kindle Unlimitedの登録・解約方法をわかりやすく解説し、読書がストレス解消につながる魅力もご紹介します。
Audible:>>Audibleなら、耳で楽しむ読書習慣が身につく!忙しくても読書がストレス解消につながる朗読サービスで、通勤や家事の時間を有効活用しませんか?
まとめ
読書がストレス解消につながるのはなぜ?読書習慣のメカニズムを検証について、以下の5つの事柄をご紹介しました。
- 読書がストレス軽減に与える科学的根拠
- 電子書籍と紙の本、どちらがストレス解消に向いている?
- 読書と他のストレス解消法の比較
- ストレス解消におすすめの読書習慣とは?
読書は、手軽にできるストレス解消法です。1日数分、本を開くだけでも気持ちが穏やかになり、日々のストレスがふっと軽くなります。
「最近、疲れているな…」と思ったら、まずは好きな本を手に取ってみませんか?
紙の本でも、KindleやAudibleでもOK。自分に合った方法で読書を楽しむことで、心がスッと軽くなり、毎日がもっと心地よく感じられるはずです。