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芦沢央『嘘と隣人』とはどんな小説?直木賞候補作とおすすめ作品も

読書の悩み
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こんにちは、松風知里です。

今回は、第173回直木賞の候補作に選ばれた芦沢央さんの新刊『嘘と隣人』について、読者の皆さんと一緒にじっくりとご紹介していきますね。

この作品を通して描かれるのは、人と人とのほんのわずかなズレ
そして、そのズレから生まれる“”が、やがて心の奥に静かに波紋を広げていく──そんな繊細で深い物語なんです。

この記事では、あらすじはもちろん、「なぜ直木賞に選ばれたのか?」という視点や、芦沢央さんの作品ならではの魅力についてもやさしく解説していきます。

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芦沢央『嘘と隣人』はどんな物語?

あなたのすぐ隣にも、知らずに潜んでいるかもしれません──小さな違和感、そして静かな悪意。

『嘘と隣人』は、定年退職した元刑事・平良が主人公の連作短編集。
舞台は、どこにでもある住宅街や職場、家庭──つまり、私たちの日常そのものなんです。

登場人物たちは、一見“普通”の関係を装いながらも、どこかに違和感を抱えています。
その小さな綻びが、やがて“嘘”となって、信頼や距離感に静かな亀裂を生んでいく……。

静かに進行していく心理戦。
マタハラや冤罪、SNSでの誹謗中傷といった現代の問題もリアルに描かれ、どのエピソードも「もしかしたら自分にも起こるかもしれない」と、胸の奥をそっと揺らすんですよね。

「正しさ」って、なんだろう?
読後にそんな問いがふっと心に残るのも、この作品の魅力です。

まずは、冒頭の一編から。
あなたの感覚に、きっと静かに何かが触れてくるはずです。

\\その嘘は、隣にある//


『嘘と隣人』はなぜ直木賞候補に選ばれたの?

ただのミステリーでは終わらせない。

人間の“内側”に切り込む、芦沢央さんの作品らしい奥行きが光っています。

『嘘と隣人』が直木賞候補に選ばれた理由──それは、ミステリーやサスペンスという枠を超えて、人間関係のリアルなひずみを深く描いている点にあります。

誰もがどこかで抱えたことがある「小さな嘘」。
それが家族や隣人との間で積み重なったとき、どうなるのか。

本作はその“ありふれたズレ”に焦点を当て、感情や関係性の断絶と再生を繊細に描いています。

ストーリーの構成力も高く、緻密に張り巡らされた伏線と、その回収の見事さに、読後思わずため息がもれてしまうかもしれません。

🏆 あわせて読みたい:
第173回 芥川賞・直木賞の候補作まとめ|2025年上半期のノミネート作品を徹底紹介! ▶

芦沢央のおすすめ作品

“人の心の奥にある揺らぎ”を描く作品が多い芦沢央さん。おすすめ作品も、そんな静かな衝撃が印象的なものばかりです。

今だけのあの子

「女友達って、本当は誰なんだろう?」そんなふうに感じたこと、ありませんか?

芦沢央さんの『今だけのあの子』は、女性同士の友情にひそむ嫉妬や不安、優しさを描いた連作短編集です。

大学時代の親友から届かない結婚式の招待状、ママ友との微妙な距離、嘘から始まった友情の行方──どの物語も、あなたの記憶の片隅にふれてくるようなリアルさがあるんです。

関係に悩んだり、自分の気持ちが分からなくなるとき、この本はそっと心に光を当ててくれます。

きっと、自分自身や大切な人との向き合い方が少し変わってくるはず。

あなたの心にも、きっと響く一冊。どうか、そっと手に取ってみてくださいね。

\\静かに怖い女の真実//

夜の道標

あなたは、誰かにとっての“道標”になれると思いますか?

『夜の道標』は、ある殺人事件をめぐるミステリーでありながら、登場人物たちの心の揺れや孤独、そして「誰かを守りたい」という想いが深く描かれた一冊なんです。

迷いながらも人とつながろうとする姿に、きっとあなたも心を重ねるはず。

自分の弱さや傷を抱えながら、それでも誰かの希望になろうとする──そんな生き方がここにあります。

この物語を読み終えたとき、きっとそっと、自分自身の中にも小さな光が灯ると思うんです。

どうか、あなたの手でこの物語を開いてみてくださいね。

\\救いと罪が交差する物語//

許されようとは思いません

誰の心にもある「許せない自分」と向き合う5つの物語──。

芦沢央さんの代表作『許されようとは思いません』は、家族の葛藤や心のひずみをリアルに描いた短編集です。

愛がすれ違う瞬間」や「善意が悪意に変わる境界」を、静かな筆致で見つめます。

読後にふっと気づくんです。
「自分だけが苦しいんじゃない」と。

きっと、心の整理や人間関係を見直すきっかけになりますよ。

あなたもこの本で、自分の中の“許せない気持ち”とそっと向き合ってみませんか?

\\静かに刺さる、家族の闇//

芦沢央という人物像も知りたい方へ

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芦沢央は結婚してる?プロフィール・経歴と代表作まとめ ▶

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芥川賞と直木賞の違いはなに?どっちがすごい?両方ノミネートはできるかも調査 ▶

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まとめ|“嘘”と“やさしさ”の境界線にあるもの

『嘘と隣人』を読み終えたとき、ふと自分自身のことを振り返りたくなるかもしれません。

わたしたちは、誰かとの関係を守るために、どこかで小さな嘘をついていないでしょうか。

でもその嘘が、相手のためだったのか、自分を守るためだったのか……。

静かな物語の中に、そんな問いが隠れているのが、この作品の一番の魅力なのかもしれませんね。

ぜひ、芦沢央さんの世界にふれてみてください。
あなたの心にも、何か優しく響くものがあるはずです。

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このブログを書いている人

松風知里

 

本と心をつなぐ、言葉の案内人

松風知里

★大阪在住の読書ブロガー・まつかぜちりです

★年間100冊以上の読書と、年間3〜5本の執筆をライフワークにしています

Kindleで小説・読書術の本を出版しています

★読書によって感じたこと、心に残る言葉を丁寧に綴っています

★「読む・書く・つなぐ」をテーマに、やさしく心に届く読書体験をお届け中です

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