青崎有吾さんの本を読んでみたいけれど、どれから手に取ればいいのか迷うことってありますよね。
特に「裏染天馬シリーズ」は、『体育館の殺人』『水族館の殺人』『図書館の殺人』など、タイトルに場所の名前が入っていて気になる一方で、読む順番を間違えたら楽しみにくいのかな、と少し不安になる方もいるかもしれません。
結論から言うと、裏染天馬シリーズは刊行順に読むのがおすすめです。
順番は、
- 『体育館の殺人』
- 『水族館の殺人』
- 『風ヶ丘五十円玉祭りの謎』
- 『図書館の殺人』
この流れで読めば、登場人物の関係やシリーズの空気に自然になじんでいけます。
また、青崎有吾さんの近年の大きな話題作として『地雷グリコ』があります。こちらは裏染天馬シリーズではありませんが、2026年6月16日に角川文庫版が発売され、青崎有吾さんの現在地を知る一冊としてとても入りやすくなりました。
この記事では、裏染天馬シリーズの読む順番と、それぞれの作品の魅力、さらに『地雷グリコ』文庫版やAudibleで聴ける作品についても、やさしく整理していきます。
青崎有吾さんとは?

青崎有吾さんは、1991年神奈川県生まれのミステリ作家です。明治大学在学中に『体育館の殺人』で第22回鮎川哲也賞を受賞し、デビューしました。
青崎有吾さんの作品は、論理の組み立てがとても気持ちいいんです。
「この手がかりは、どうつながるんだろう」
「なぜ、こんなことが起きたんだろう」
そう思いながら読み進めていくと、最後にすっと景色が変わる瞬間があります。
難しい本格ミステリというより、青春や会話の軽やかさもありながら、謎解きの芯はしっかりしている。
そんな読みやすさと緻密さが、青崎有吾作品の魅力だと思います。
代表作には、裏染天馬シリーズのほか、『アンデッドガール・マーダーファルス』シリーズ、『ノッキンオン・ロックドドア』シリーズ、『早朝始発の殺風景』、そして『地雷グリコ』などがあります。
裏染天馬シリーズとは?

裏染天馬シリーズは、青崎有吾さんのデビュー作『体育館の殺人』から始まる本格学園ミステリーです。
主人公は、風ヶ丘高校にいる少し変わった高校生探偵・裏染天馬。
アニメ好きで、かなり癖のある人物なのですが、謎を前にしたときの推理はとても鮮やかです。
このシリーズの魅力は、学園ものの軽やかさと、本格ミステリの論理が同時に楽しめるところにあります。
体育館、水族館、教室、学食、図書館。
日常に近い場所で起きる謎が、読んでいるうちにきちんと「推理の場」へ変わっていくんです。
東京創元社のシリーズページでは、裏染天馬シリーズとして4作品が紹介されています。第1作は『体育館の殺人』、第4弾は『図書館の殺人』です。
裏染天馬シリーズの読む順番は?

裏染天馬シリーズは、刊行順に読むのがおすすめです。
事件ごとには独立している部分もありますが、登場人物の関係やシリーズの空気を自然に味わうなら、最初から読む方が入りやすいと思います。
| 順番 | 作品名 | 文庫初版 | 読み方の目安 |
| 1 | 体育館の殺人 | 2015年3月13日 | まずはここから |
| 2 | 水族館の殺人 | 2016年7月29日 | 本格度と読みごたえが増す2作目 |
| 3 | 風ヶ丘五十円玉祭りの謎 | 2017年7月21日 | 連作短編集で少し軽やかに読める |
| 4 | 図書館の殺人 | 2018年9月14日 | シリーズ第4弾として読みたい一冊 |
上の文庫初版日は、東京創元社の裏染天馬シリーズページに掲載されている創元推理文庫版の情報をもとにしています。
もし「1冊だけ試したい」という場合でも、やはり最初は『体育館の殺人』がおすすめです。
裏染天馬という人物の雰囲気、風ヶ丘高校の空気、シリーズ全体の読み味が一番つかみやすいからです。
1. 体育館の殺人
『体育館の殺人』は、裏染天馬シリーズの第1作です。
雨の放課後、風ヶ丘高校の体育館で殺人事件が起こります。
現場の状況から、ある生徒に疑いが向けられてしまうのですが、その真相を解き明かすために、裏染天馬が動き出します。
この作品は、青崎有吾さんのデビュー作であり、第22回鮎川哲也賞を受賞した作品でもあります。東京創元社の紹介でも、デビュー長編として位置づけられています。
読みどころは、やはりロジックの気持ちよさです。
高校の体育館という、誰にとってもなんとなく想像できる場所。
その中で起こる密室めいた事件。
そして、一つずつ条件を整理していく推理。
「本格ミステリって、こんなふうに読めば楽しいんだ」と思わせてくれる入口になる一冊です。
『体育館の殺人』が合いそうな人
・裏染天馬シリーズを最初から読みたい人
・学園ミステリが好きな人
・本格ミステリ初心者でも読みやすい作品を探している人
・論理で謎がほどけていく感覚を味わいたい人
シリーズを読むなら、まずはこの一冊から。
紙の文庫でじっくり読むのもいいですし、Audibleで耳から入ってみるのも合うと思います。
2. 水族館の殺人
『水族館の殺人』は、裏染天馬シリーズの第2作です。
舞台は水族館。
風ヶ丘高校新聞部の面々が取材に訪れた先で、思いがけない事件に出会ってしまいます。
水族館という明るく少し非日常な場所が、事件の現場になる。
この取り合わせだけでも、もう少し気になりますよね。
第1作『体育館の殺人』で裏染天馬の推理に触れたあとに読むと、シリーズとしての面白さがぐっと広がります。東京創元社の紹介では、容疑者の多い事件に裏染天馬が挑む長編推理として紹介されています。
『水族館の殺人』は、前作よりも少しボリュームがあり、推理の読みごたえも増しています。
けれど、会話のテンポやキャラクターの軽やかさがあるので、重たくなりすぎません。
青崎有吾さんらしい緻密なのに読みやすいバランスが味わえます。
『水族館の殺人』が合いそうな人
・『体育館の殺人』が面白かった人
・容疑者が多い本格ミステリを読みたい人
・水族館という舞台設定に惹かれる人
・読みごたえのある学園ミステリが好きな人
『体育館の殺人』の次に読むと、裏染天馬シリーズの面白さがさらに見えてきます。
本格ミステリらしい読みごたえを求める方におすすめです。
3. 風ヶ丘五十円玉祭りの謎
『風ヶ丘五十円玉祭りの謎』は、裏染天馬シリーズの連作短編集です。
体育館や水族館のような大きな事件とは少し違い、こちらは日常の中の小さな謎が中心になります。
教室、学食、部活、夏祭り。
高校生活の中にあるささやかな違和感を、裏染天馬たちが読み解いていくんです。
東京創元社の紹介でも、学園生活の中にある不思議を描く連作短編集として掲載されています。
この作品は、長編を続けて読むのは少し疲れるというときにも手に取りやすい一冊です。
大きな事件の緊張感よりも、会話や空気を楽しみながら、すっと謎に入っていける。
シリーズの中では、少し肩の力を抜いて読める本だと思います。
『風ヶ丘五十円玉祭りの謎』が合いそうな人
・短編集から軽やかに読みたい人
・日常の謎が好きな人
・風ヶ丘高校の雰囲気をもっと味わいたい人
・長編の合間に少しずつ読みたい人
長編の緊張感から少し離れて、日常の小さな謎を楽しみたいときにぴったりです。
寝る前に一編ずつ読むのも合いそうですね。
4. 図書館の殺人
『図書館の殺人』は、裏染天馬シリーズの第4弾です。
図書館で大学生が殺害され、現場には複数の手がかりが残されます。
裏染天馬は、その謎に向き合っていくことになります。
東京創元社のシリーズページでは、『図書館の殺人』が裏染天馬シリーズ第4弾として紹介されています。
図書館という場所は、本好きにとって少し特別ですよね。
静かで、たくさんの言葉が並んでいて、人の気配があるのに、どこか閉じられた空間でもある。
そんな場所で事件が起きるからこそ、ミステリとしての緊張感も増していきます。
この作品は、シリーズを追ってきた読者にとって、裏染天馬の推理をまたじっくり味わえる一冊です。
できれば『体育館の殺人』から順番に読んで、最後にたどり着いてほしい作品だと思います。
『図書館の殺人』が合いそうな人
・裏染天馬シリーズを順番に読んできた人
・図書館が舞台のミステリが好きな人
・ダイイングメッセージやアリバイ崩しに惹かれる人
・本格ミステリの論理をじっくり味わいたい人
シリーズ第4弾なので、できれば前作までを読んでから手に取るのがおすすめです。
図書館という静かな場所に、論理の緊張感がよく似合います。
裏染天馬シリーズの最新刊は?
現時点で東京創元社の裏染天馬シリーズとして紹介されているのは、4作品です。
その中で最新にあたるのは、第4弾『図書館の殺人』です。
つまり、『地雷グリコ』は裏染天馬シリーズの最新刊ではありません。
ここは、検索している方が少し混乱しやすいところだと思います。
『地雷グリコ』は青崎有吾さんの話題作ですが、登場人物やシリーズは裏染天馬とは別です。
裏染天馬シリーズを読みたい方は、まず『体育館の殺人』から『図書館の殺人』までを順番に読む。
青崎有吾さんの新しい代表作を読みたい方は、『地雷グリコ』へ進む。
この分け方にすると、選びやすいと思います。
『地雷グリコ』文庫版の発売日はいつ?
『地雷グリコ』の角川文庫版は、2026年6月16日発売です。KADOKAWAの書誌情報では、文庫判448ページ、電子版も同日に発売と掲載されています。
『地雷グリコ』は、子どものころに遊んだようなゲームを、緻密な頭脳戦へ変えてしまう作品です。
階段を上る「グリコ」。
神経衰弱。
じゃんけん。
だるまさんがころんだ。
誰もが知っている遊びのルールが、青崎有吾さんの手にかかると、読み合いと駆け引きのミステリに変わっていくんです。
KADOKAWAの紹介では、『地雷グリコ』は第24回本格ミステリ大賞、第77回日本推理作家協会賞、第37回山本周五郎賞などを受賞した作品として紹介されています。
裏染天馬シリーズが「学園本格ミステリ」だとしたら、『地雷グリコ』は「ゲーム×頭脳戦×青春」の一冊です。
シリーズものではないので、青崎有吾さんを初めて読む方がここから入っても大丈夫です。
『地雷グリコ』が合いそうな人
・話題作から青崎有吾さんを読みたい人
・頭脳戦や心理戦が好きな人
・文庫化を待っていた人
・シリーズものではなく、単独作品から入りたい人
・Audibleでテンポよく聴きたい人
文庫版で手に取りやすくなったので、青崎有吾さんの現在の代表作として読むのにぴったりです。
まずはAmazonで試し読みやレビューを見て、頭脳戦の雰囲気をのぞいてみてくださいね。
青崎有吾さんの関連新刊|『ガス灯野良犬探偵団』もチェック
青崎有吾さんは、小説だけでなく漫画原作も手がけています。
『ガス灯野良犬探偵団』は、松原利光さんが漫画、青崎有吾さんが原作を担当する作品です。集英社の書誌情報では、第11巻が2026年6月18日に紙版・デジタル版で発売されています。
シャーロック・ホームズの世界観や探偵ものが好きな方には、こちらも気になるシリーズだと思います。
ただし、この記事ではまず小説としての青崎有吾さんを知りたい方へ向けて、裏染天馬シリーズと『地雷グリコ』を中心に紹介しています。
漫画原作の青崎有吾さんも気になる方は、こちらもあわせてチェックしてみてください。
青崎有吾さんの作品はKindleやAudibleで読める?

青崎有吾さんの作品は、紙の本だけでなく、Kindle版やAudible版が用意されているものもあります。
Audibleでは、裏染天馬シリーズの『体育館の殺人』『水族館の殺人』『風ヶ丘五十円玉祭りの謎』などが配信されており、いずれも青崎有吾さんの作品として掲載されています。
また、『地雷グリコ』のAudible版も配信されており、Audible公式ページでは著者・青崎有吾さん、ナレーター・乃依実咲さんとして紹介されています。
本格ミステリは、手がかりを確認しながら読むなら紙やKindleが向いています。
一方で、会話のテンポや物語の勢いを楽しみたいときは、Audibleで聴くのも合うんですよね。
特に『地雷グリコ』のようなゲーム性のある作品は、耳で聴くと勝負の場面にぐっと入りやすいかもしれません。
Audibleをまだ使ったことがない方は、料金や無料体験の仕組みを先に知っておくと安心です。
Amazonオーディブルとは?料金・無料体験・使い方・解約まで総まとめ
家事や通勤中に聴く読書を取り入れたい方には、こちらも参考になります。
Audibleの賢い使い方|通勤・通学・家事で楽しむながら聴き読書
紙の本と電子書籍で迷う方は、こちらの記事もどうぞ。
電子書籍と紙の本どっちがいい?記憶・集中力・メリット比較
※Kindle UnlimitedやAudible聴き放題の対象作品は、時期によって変わることがあります。気になる作品は、Amazonの商品ページで最新の表示を確認してみてくださいね。
どれから読む?青崎有吾さんのおすすめ入口
最後に、読む順番をもう一度整理しておきます。
| 読みたい気分 | おすすめ作品 |
| 裏染天馬シリーズを最初から読みたい | 『体育館の殺人』 |
| しっかり本格ミステリを楽しみたい | 『水族館の殺人』 |
| 短編集で軽やかに読みたい | 『風ヶ丘五十円玉祭りの謎』 |
| シリーズ最新作まで追いたい | 『図書館の殺人』 |
| 話題作・文庫新刊から読みたい | 『地雷グリコ』 |
| 漫画原作も読みたい | 『ガス灯野良犬探偵団』 |
初めて読むなら、裏染天馬シリーズは『体育館の殺人』から。
青崎有吾さんの今の代表作を知りたいなら、『地雷グリコ』から。
この二つの入口を押さえておくと、迷いにくいと思います。
よくある質問
ここでは、青崎有吾さんの裏染天馬シリーズや『地雷グリコ』について、検索されやすい疑問を整理しました。
初めて読む方が迷いやすいところを、確認しておきますね。
裏染天馬シリーズはどの順番で読めばいいですか?
おすすめは刊行順です。
『体育館の殺人』→『水族館の殺人』→『風ヶ丘五十円玉祭りの謎』→『図書館の殺人』の順番で読むと、登場人物やシリーズの雰囲気を自然に追えます。東京創元社のシリーズページでも、この4作品が裏染天馬シリーズとして紹介されています。
裏染天馬シリーズの最新刊はどれですか?
現在、東京創元社の裏染天馬シリーズとして紹介されている4作品の中では、『図書館の殺人』が第4弾です。
『地雷グリコ』は裏染天馬シリーズですか?
いいえ、『地雷グリコ』は裏染天馬シリーズではありません。青崎有吾さんの別作品です。シリーズを知らなくても読めるので、単独作品として手に取りやすい一冊です。
『地雷グリコ』文庫版の発売日はいつですか?
『地雷グリコ』角川文庫版は、2026年6月16日発売です。KADOKAWAの書誌情報では、電子版も同日に発売されています。
青崎有吾さんを初めて読むならどれがおすすめですか?
本格学園ミステリを読みたいなら『体育館の殺人』、話題作から入りたいなら『地雷グリコ』がおすすめです。どちらも青崎有吾さんらしい論理の面白さを味わえます。
まとめ
青崎有吾さんの裏染天馬シリーズは、刊行順に読むのがおすすめです。
- 『体育館の殺人』
- 『水族館の殺人』
- 『風ヶ丘五十円玉祭りの謎』
- 『図書館の殺人』
この順番で読めば、裏染天馬という少し癖のある高校生探偵と、風ヶ丘高校の空気に少しずつなじんでいけます。
そして、青崎有吾さんの近年の話題作を読みたい方には、『地雷グリコ』もおすすめです。
こちらは裏染天馬シリーズではありませんが、文庫版が2026年6月16日に発売され、初めての方にも手に取りやすくなりました。
本格ミステリは、謎を解くためだけの読書ではないんですよね。
ひとつの手がかりに立ち止まる時間。
登場人物の言葉を疑ってみる時間。
最後に「ああ、そういうことだったんだ」と静かにほどける瞬間。
青崎有吾さんの作品には、そんな読書の楽しさがあります。
まずは気になる一冊からで大丈夫です。
紙の本でじっくり読むのも、Kindleで気軽に読み始めるのも、Audibleで耳から謎解きに入るのもいいと思います。
あなたの読書時間に、気持ちよくほどける一つの謎が届きますように。


