逢坂冬馬さんをご存じでしょうか。
直木賞候補に名を連ねた新進気鋭の作家で、高校時代の読書体験やロシア文学者の姉・奈倉有里さんとの“文学キョーダイ”エピソードが、とても魅力的なんですよね。
この記事では、
- 高校・大学時代の原点
- 姉との深い絆と対談本『文学キョーダイ!!』
- 直木賞候補作『ブレイクショットの軌跡』を含む代表作ガイド
- 逢坂冬馬作品が心に届く3つの理由
- 逢坂冬馬作品をKindle/Audibleで今すぐ読んだり聴いたりする方法
これらを5分で読めるボリュームにまとめました。読み終えるころには、「次はどの作品から手に取ろうかな?」とワクワクしているはずです。
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👉 第173回 芥川賞・直木賞の候補作まとめ|2025年上半期のノミネート作品を徹底紹介!
逢坂冬馬とは?プロフィールと高校時代の読書遍歴
逢坂冬馬さんは1985年、埼玉県所沢市の生まれ。
明治学院大学国際学部を卒業後、現在は人事労務の仕事をしながら執筆を続けておられます。
学生時代は横浜で過ごされたそうで、高校では“映画少年”だったんです。
でも、戦争映画を深く掘り下げるうちにドストエフスキーやトルストイへと手を伸ばし、「物語の力」に目覚めたんですよね。
きっかけは、高校1年生のときに目にしたアメリカ同時多発テロ。
その衝撃が「国際社会」や「歴史」への関心を強く呼び起こしたそうです。
当時はノンフィクションを中心に読み漁り、将来は研究者を目指していたというエピソードも印象的です。
この高校生のときの体験が、逢坂冬馬さんの作品に通底する“個と歴史の交差点”というテーマに結びついているのかもしれませんね。
ちなみに、逢坂冬馬さんの出身高校については公表されていませんでした。
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姉・奈倉有里との“文学キョーダイ”対談が語るもの
お姉さんの奈倉有里さんは、ロシア文学研究者として活躍されています。
2022年にはご自身の著書『夕暮れに夜明けの歌を』で紫式部文学賞を受賞されるなど、文学の世界でも高い評価を受けているんですよ。
そんなお二人が共著で出版されたのが、対談本『文学キョーダイ!!』。
子ども時代の読書体験から、創作への向き合い方、そして“家族”としての距離感までが、飾らない言葉で語られています。
ページをめくるたびに、言葉を通じてつながる姉弟の姿が浮かび上がってきて、とても心に残るんです。
そして、お父さまは歴史学者です。
まさに“言葉と思想に囲まれた家庭”で育ったことが、逢坂冬馬さんの作品に流れる深いまなざしや、歴史への鋭い感受性につながっているのかもしれませんね
奈倉有里(なぐら・ゆり)さん(1982年生)はロシア国立ゴーリキー文学大学を日本人で初めて卒業したロシア文学研究者。東京大学で博士号を取得し、複数大学で教鞭を執る。著書『アレクサンドル・ブローク』でサントリー学芸賞、『夕暮れに夜明けの歌を』で紫式部文学賞を受賞。翻訳・研究活動も精力的に行う。
直木賞候補作&代表作
ここではデビュー作から最新刊まで、逢坂作品の見どころと読む順番をぎゅっとご紹介しますね。
同志少女よ、敵を撃て
逢坂冬馬さんの衝撃のデビュー作
少女たちの強さと揺らぎ、その両方が静かに胸に迫る物語──それが本屋大賞を受賞した『同志少女よ、敵を撃て』です。
舞台は第二次世界大戦下のソ連。
母を失った少女セラフィマが、仲間とともに女性だけの狙撃兵部隊として過酷な訓練に挑みます。
彼女たちが命のやりとりの中で育んでいく絆や葛藤が、読む人の心にそっと火を灯すんです。
「人はなぜ戦うのか」「ほんとうの敵とは何か」──そんな問いを自分自身にも向けながら、読後にはきっと、赦しと希望の余韻が残るはずです。
ブレイクショットの軌跡
最新刊にして直木賞候補作品
「底が抜けた社会の地獄で、あなたの夢は何ですか?」──この言葉にドキリとした方へ。
逢坂冬馬さんの新刊『ブレイクショットの軌跡』は、ひとつのSUVをめぐって交差する8人の人生を描いた、連作短編集です。
現代社会の孤独、分断、葛藤を、緻密な構成と多層的な視点で浮かび上がらせ、第173回直木賞候補にも選ばれました。
どんな状況でも、人は“選ぶ”ことができる。
読み終えたあと、そんな希望が心に残るんです。
もし今、「自分の人生や社会とのつながり」に迷っているなら──どうか、この本を手に取ってみてくださいね。
ページの向こうで、あなたの心に寄り添う光がそっと灯るはずです。
🏆 ほかの候補作もチェックしたい方へ
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逢坂冬馬作品が刺さる3つの理由
実際に読んでみて感じた“心に残るポイント”を3つに絞ってお伝えしますね。
歴史とフィクションの絶妙な融合
逢坂冬馬さんの作品は、史実をただ背景として使うのではなく、その中に生きる人々の揺れる感情や選択を細やかに描き出してくれます。
第二次世界大戦のソ連や現代の格差社会といった重たいテーマも、フィクションだからこそ私たちの身近に引き寄せてくれるんです。
登場人物を深く掘る複数視点の構成
登場人物の背景や心の動きを、複数の視点から描いていくスタイルが印象的です。
たとえば新刊『ブレイクショットの軌跡』では、同じ車をめぐる人々の人生が交差することで、それぞれの価値観や痛みが立体的に浮かび上がってくるんです。
逢坂冬馬さんは、一人称では見えない“他者のまなざし”が、作品の深さをぐっと引き上げています。
読後に芽生える“赦し”と“希望”
たとえば新刊『ブレイクショットの軌跡』では、過去に傷を抱えた登場人物たちが、次第に他者と向き合い、自分自身を少しずつ受け入れていく姿が描かれます。
読後には「人って、やり直せるんだ」と、そっと背中を押してくれるような気持ちになるんです。
悲しみの中にも、希望の芽がある──そんな感覚が心に残るんですよね。
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逢坂冬馬作品をKindle/Audibleで賢く楽しむ活用術
忙しいときでも読書の時間をつくれる、お得で手軽な方法をまとめました。
Kindle Unlimited でまとめ読み
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まとめ|今日から始める逢坂冬馬読書
逢坂冬馬さんの高校時代の原点、姉との対話、そして直木賞候補作まで──気になるポイントをぎゅっとまとめました。
あとは、あなたのペースでページを開くだけ。
Kindleで一冊ダウンロードするのもよし、Audibleで“耳読書”に挑戦するのもよし。
紙の本の質感を味わうのも素敵ですよね。
今日の一冊が、あなたの心をそっと照らしますように。
過去の受賞作を振り返りたい方は、
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