古本と古書の違いはなんでしょうか?
漢字の見た目はよく似ているから、どっちでもかまわないんじゃないの、と思いがちですが、実は全然違います。
意味と特徴を比較してみましたので、ご紹介します。
まず、結論から言うと、古本も古書もかつて誰かが購入して読まれたものであるから、新品ではなく中古の本になります。
古本は、中古ですが、書店で新品を購入できる本です。
古書は、書店(新品)では手に入れることができない本のことです。
「古本」「古書」って分けて考えないことが多いよね。
でも、結構、奥が深いかも!
どちらも時間が経過した本を指すけど、使われ方やニュアンスには微妙な違いがある気がするよ。
それこそ、知里ちゃんは古本屋さんなんだから、わかってるよね⁉
古本屋さんする前から「古本」と「古書」って違うんだろうなと薄々感じていたけど、そこらへんは見て見ぬふりしてきたというか、そのころは面倒だからあまり考えてなかった。
そういう時に限って、問題に直面するよね(笑)
古本とは
ちまたではもう定着した古い本の総称。案外、意味は知らないものです。
文字通りと言えばそれまでですが、意味に加えて特徴をお伝えします。
意味
古本は、新品ではなくなったが、使用に問題がない中古の本のことを指します。
書店や古本屋、ネット書店で購入することができます。
特徴
・ 価格が新品よりも安いことが多い。
・ 状態はさまざまで、多少の使用感がある。
・ 最近の出版物から数十年前のものまで幅広く含まれる。
・ 読むことに主眼を置いているため、特に収集価値に関しては考慮されないことが多い。
古書とは
古本と違う奥深い意味があり、古書と名づけられました。その奥深い意味をご紹介します。
意味
より歴史的、文化的、または学術的価値を持つ古い本のことを指します。
これには世間に流布することがまれで、珍重される書物や古文書、古地図、手稿なども含まれることがあります。
特徴
・ 収集価値が高く、アンティークとしての価値もしばしばある。
・ 歴史的な出来事や、著名な人物との関連性が価値を高める要因となることがある。
・ 専門的な古書店やオークションで取り扱われることが多い。
・ 保存状態が価値に大きく影響する。
古本と古書の違い
古本と古書の本来の違いを比較しました。
用途 | 価値 | 取扱い場所 | |
古本 | 読むため | 使用感から 価格が下がる | 古本屋 ネットショップ |
古書 | 収集や研究 | 古さと希少性から価値が上がる | 古書店 オークション |
まとめ
古本は気軽な感じで手に取れますが、古書となると恐れ多き感じもしますね。
それは自分が手に入れたい本の状態が古本であるか、古書であるか、ということになります。
安価に本を手に入れたいときや、 最新の本が少し安く手に入れば十分なときや、 コレクションや希少価値を重視しないときは古本を選びます。
逆に古書を選ぶときは、
特定のテーマや分野で価値のある本を求めるときや、コレクションや専門的な研究のために、希少価値のある本を探しているときなど。質の高い保存状態や希少性を重視する場合ということになります。
自分の目的や興味に応じて、本を選ぶことが大切ですね。