島清恋愛文学賞(しませれんあいぶんがくしょう)は 恋愛文学の中でも特に優れた作品を称える賞です。
毎年、素晴らしい文学作品が受賞しています。
本記事では、島清恋愛文学賞の過去の受賞作品と受賞者、そして注目の受賞作品について詳しくご紹介します。
島清恋愛文学賞2024の作品と歴代受賞者一覧!金沢学院大学との関連や読み方も
島清恋愛文学賞は金沢学院大学が主催する文学賞です。
大学生が候補作の検討に携わっており、これは全国に例のない文学賞となっています。
設立の経緯
金沢市と石川県文学館によって1994年に設立されました。
この賞は、石川県出身の作家、島清(本名:島田清次郎)の名前にちなんで名付けられています。
大正時代に活躍した作家であり、その短くも激しい人生と文学作品が評価されて文学賞の名前になりました。
島田清次郎
- しまだ せいじろう
- 1899年(明治32年)2月26日~ 1930年(昭和5年)4月29日
- 代表作『地上』
『地上』は「青空文庫」(無料)で読むことができます!!
恋愛文学は人間の感情や関係性を深く掘り下げるジャンルなので、時代や文化を超えて多くの人々の共感を呼びます。
過去の受賞作品と作家
歴代の受賞者と作品の一覧です。
- 第30回 上田岳弘 『最愛の』/一穂ミチ 『光のとこにいてね』
- 第29回 吉田修一 『ミス・サンシャイン』
- 第28回 吉川トリコ 『余命一年、男をかう』
- 第27回 山本文緒 『自転しながら公転する』
- 第26回 綿矢りさ 『生のみ生のままで』
- 第25回 三浦しをん 『ののはな通信』
- 第24回 朝倉宏景 『風が吹いたり、花が散ったり』
- 第23回 乙川優三郎 『ロゴスの市』/山崎ナオコーラ 『美しい距離』
- 第22回 吉村萬壱 『臣女』
- 第21回 島本理生 『Red』
- 第20回 林 真理子 『アスクレピオスの愛人』/千早 茜 『あとかた』
- 第19回 桜木紫乃 『ラブレス』
- 第18回 あさのあつこ 『たまゆら』
- 第17回 桐野夏生 『ナニカアル』
- 第16回 村山由佳 『ダブル・ファンタジー』
- 第15回 阿川佐和子 『婚約のあとで』
- 第14回 江國香織 『がらくた』
- 第13回 石田衣良 『眠れぬ真珠』
- 第12回 小手鞠るい 『欲しいのは、あなただけ』
- 第11回 井上荒野 『潤一』
- 第10回 谷村志穂 『海猫』
- 第9回 岩井志麻子 『自由戀愛』
- 第8回 藤堂志津子 『ソング・オブ・サンデー』
- 第7回 阿久 悠 『詩小説』
- 第6回 藤田宜永 『求愛』
- 第5回 小池真理子 『欲望』
- 第4回 野沢 尚 『恋愛時代』
- 第3回 坂東眞砂子 『桜雨』
- 第2回 山本道子 『瑠璃唐草』
- 第1回 高樹のぶ子 『蔦燃』
2024年受賞作品
同時受賞の2作品をご紹介します。
上田岳弘『最愛の』
芥川賞作家の描く恋愛文学はお堅いのかなと思いましたが、しかし、人生唯一の愛が忘れられずにいる。
主人公の男性が忘れられない彼女への想いを自分だけの文章に綴っていくという物語。
深いです。
一穂ミチ『光のとこにいてね』
貧しい家庭と裕福な家庭でそれぞれ生きてきた女性同士。お互いの家を行ったり来たりして遊んでいた幼いころから四半世紀にわたる心の触れ合いを描いています。
まとめ
恋愛小説を読みたいと思ったときに、かならず島清恋愛文学賞受賞作品から選びます。
これまでの人生で、ほぼ読んできました。
金沢学院大学の学生が候補作の検討に携わっているからなのか、とても読みやすく、読後、恋愛した!って思わずにはいられません。
恋愛の苦しみ、悲しみ、喜び、全てが詰まった文学作品です。
島清恋愛文学賞をきっかけに、読んでみたい恋愛小説を読んでみてください。
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