読書が苦手…そう感じている方にこそ届けたいんです。
「活字が頭に入ってこない」「何度も同じところを読んでしまう」──そんな経験、ありますよね。
けれど、実は“読書の楽しさ”って、もっと気楽で、もっと自由でもいいんです。
この記事では、肩の力を抜いて読めるやさしい本を6冊ご紹介します。
難しい言葉や重たいテーマはなし。ちょっと気になるときに開ける、そんな一冊にきっと出会えますよ。
読書が苦手でも大丈夫。気負わず、やさしく始めてみませんか?
忙しさの中で、ふと「本でも読んでみようかな」と思う瞬間ってありますよね。
でも同時に、「読書ってちょっとハードル高いかも…」と感じてしまうこともあるんです。
ページを開いてみたけれど、なんだか集中できなかったり、言葉が難しかったり……そんな経験、ありませんか?
でも、大丈夫なんです。
読書って、かならずしも“しっかり読まなきゃ”と思わなくてもいいんですよね。
今回は、「読書は苦手だけど、何か読んでみたい」──そんなあなたに向けて、気軽に手に取れる6冊をご紹介します。
読みやすさを大切に選びましたので、この記事を読めば「これなら読めそう」「これからの読書時間が楽しみになるかも」という一冊にきっと出会えますよ。
なぜ読書が苦手なのか?その気持ちにそっと寄り添います
「本を読もうと思っても、集中が続かない」「途中で飽きちゃう」「難しそうで手が出ない」──読書が苦手な理由は人それぞれ。
でも、そのどれもが“読めないあなたのせい”ではないんです。
最近はスマホや動画など、手軽で刺激の強い情報が多くて、ゆっくり文字を追うこと自体が減っていますよね。
だから、読書に慣れていないのは自然なことなんです。
それに、「ちゃんと読まなきゃ」と思うほどプレッシャーがかかってしまう。
だからこそ、気楽に読める本からはじめてみるのが大切なんです。
読書は“整える”時間──細かいことを気にせず、心をゆるめて
本を読むことって、情報を得るだけじゃなくて、“自分を整える時間”にもなるんです。
「本を読むと、なぜ心が落ち着くのか」──そんな読書とストレス解消の関係を、もう少し深く知りたい方は、こちらの記事も参考になります。
▶読書がストレス解消につながるのはなぜ?読書習慣のメカニズムを検証
また、「読んでみたいけど、どこから始めたらいいかわからない」「紙の本はハードルが高い」という方には、KindleやAudibleを使った読書もおすすめです。
▶Amazon Kindle Unlimitedの使い方・料金・解約方法を徹底解説!初心者向けガイド
▶Amazonオーディブル完全マニュアル【2025年版】|無料体験期間・メリット・解約手順
ちょっと疲れている時や、気分がもやもやしている時。
そんな時に、ふと開いた本の言葉が、心をゆるめてくれることってあるんですよね。
しかも、いまはKindleやAudibleを使えば、スマホひとつで読んだり聴いたりできるから、本当に気軽。画面を開くだけで、やさしい物語にふれることができるんです。
それではさっそく、「細かいことを気にせずに読める」おすすめの本をご紹介しますね。
読書が苦手でも読みやすい本6選
読書のハードルをぐっと下げてくれる、やさしくて読みやすい本を集めました。
どれも短編や軽やかな語り口の作品ばかり。
気分や生活スタイルに合わせて、あなたにぴったりの1冊が見つかりますように。
コンビニ人間/村田沙耶香
コンビニのレジに並ぶ夕暮れ時、どこか自分が“この世界にうまくなじめていない”ような、そんな感覚を抱えたことはありませんか?
そんなあなたにそっと寄り添ってくれるのが、村田沙耶香さんの『コンビニ人間』です。
舞台は、毎日が同じように流れていくコンビニ。
けれどその中で、静かに、自分の「ふつう」と向き合い続ける主人公の姿に、不思議と心が澄んでいくような読後感があります。
文章はとても平易で読みやすく、読書が苦手な方でも、気づけばページをめくってしまうんですよね。
自分らしく生きるってなんだろう。
そう問いかけながらも、読んだあとには肩の力がすっと抜けて、なんだか呼吸がしやすくなるんです。
「まわりにうまく合わせられない…」そんな悩みを抱えるあなたに、そっと手渡したい一冊。
2016年には芥川賞も受賞したこの物語、よかったら、静かな夜にそっとページを開いてみてくださいね。
村田沙耶香さん(1979年生・千葉県出身)は、『コンビニ人間』で芥川賞を受賞した小説家。大学時代に始めたコンビニ勤務が創作の原点となり、「普通」や社会通念に切り込む独自の作風で注目を集める。代表作に『殺人出産』『消滅世界』など。
ボッコちゃん/星新一
眠れない夜に、ふと誰かとおしゃべりしたくなるときって、ありませんか?
でも言葉が見つからない──そんなときにおすすめしたいのが、星新一さんの『ボッコちゃん』です。
この一冊には、数ページで完結する不思議なお話がいっぱい詰まっていて、まるで小さなキャンディをひとつずつ味わうような読書時間になるんです。
気になるタイトルのものから読めるので、読書が苦手な方でも安心。
通勤の合間や、寝る前のひとときに、そっと心を整えてくれますよ。
何気ない日常のすき間に忍び込むような物語たちは、どこかクスッと笑えて、でも読み終えたあとに「わたしって、意外と疲れてたのかも」なんて、自分に気づくことも。
気持ちがふわっとゆるむ時間がほしい方に。
よかったら、そっとページを開いてみてくださいね。
星新一さん(1926–1997)は、日本を代表するSF作家で、「ショートショートの神様」として知られています。東京大学で発酵生産学を学び、父の急逝を機に星製薬社長となるも後に作家へ転身。代表作は『ボッコちゃん』『妄想銀行』など。生涯に1,000編超を執筆し、幅広い世代に愛読されています。
夜は短し歩けよ乙女/森見登美彦
春でも夏でもない、ちょっと不思議な季節に心がざわついたとき──現実から少し離れて、物語の中を散歩してみたくなることって、ありませんか?
森見登美彦さんの『夜は短し歩けよ乙女』は、そんな気分にやさしく寄り添ってくれる一冊なんです。
舞台は京都。
赤い電車が走る夜の街で、“先輩”と“黒髪の乙女”が交わる、奇想天外でちょっぴりロマンチックな物語。
軽やかな文体とリズムのある会話で、読書が苦手な方でもスルスルと物語の中に入り込めます。
クスッと笑って、ちょっと胸がきゅんとして──読み終えるころには、心の緊張がふわっとほどけているんです。
「毎日頑張りすぎてるな」「なんだか世界が重たいな」そんなあなたに、ぜひ手に取ってみてほしい本。
本屋大賞も受賞したこの物語。
よかったら、そっとページを開いてみてくださいね。京都の夜が、あなたを待っていますよ。
森見登美彦(もりみ とみひこ)さんは1979年奈良県生駒市生まれの小説家。京都大学農学部・同大学院修了。大学4年で書いた『太陽の塔』が日本ファンタジーノベル大賞を受賞しデビュー。『夜は短し歩けよ乙女』で山本周五郎賞、『ペンギン・ハイウェイ』で日本SF大賞を受賞。京都を舞台にした独自の文体とユーモアで人気を集める作家です。
カンガルー日和/村上春樹
ふと疲れた日の午後、静かな風に揺れるカーテンを見ながら、「何も考えずに、やさしい物語に触れたいな…」と思ったことはありませんか?
そんな時におすすめしたいのが、村上春樹さんの短編集『カンガルー日和』です。
日常の、ほんの小さな違和感や不思議さを描いた物語が、まるで風のように静かに心に届いてきます。
コーヒーを片手に10分ほどで読める短編ばかりなので、読書がちょっと苦手…という方にもぴったりなんです。
読んだあとに心がほぐれて、「なんだか、今日はこのままでいいかも」と思える。
そんなやさしい読後感が待っています。忙しい日々のなかで、深呼吸のようなひとときを求めているあなたに──
よかったら、そっとページを開いてみてくださいね。
村上春樹さんは1949年京都生まれ。早稲田大学在学中に結婚し、ジャズ喫茶を経営後、29歳で作家デビュー。『風の歌を聴け』で群像新人文学賞を受賞し、『ノルウェイの森』で国民的作家に。英米文学の翻訳や随筆も多数手がけ、海外でも高い評価を得ており、ノーベル賞候補としても注目されています。
クリスマス・キャロル/チャールズ・ディケンズ
寒い冬の夜、なんだか気持ちが沈みがちで、ひとり静かに過ごしたい──そんな時に、そっと寄り添ってくれるのが『クリスマス・キャロル』なんです。
古いロンドンの街並み、きらめく雪、時計の音が響くなか、頑なだった老人スクルージの心が少しずつほどけていく──まるで、自分の中の冷たさまで溶けていくような感覚に包まれます。
文章はとてもやさしくて、物語のリズムも軽やか。
読書が苦手な方でも、映画のように情景が浮かんで、すっと物語に入っていけるんです。
読み終えたときには、「やり直せる」という希望が、そっと心に灯ります。
人とのつながりがあたたかく感じられるようになるんですよね。
人づきあいに疲れたとき、自分を見つめなおしたいときに──よかったら、そっとページを開いてみてくださいね。
(世界中で長く愛され続けている名作です)
チャールズ・ディケンズ(1812–1870)は、ヴィクトリア朝イギリスを代表する作家です。少年時代に父の破産で工場労働を経験し、その体験が作品に反映されました。記者を経て『ピクウィック・ペーパーズ』で作家デビュー。『オリバー・ツイスト』『クリスマス・キャロル』など、社会の不平等や貧困を描いた名作を多数残しました。
博士の愛した数式/小川洋子
肌寒い日、ふと誰かのぬくもりが恋しくなることってありませんか。
そんなとき、そっと手に取ってほしいのが『博士の愛した数式』。
記憶が80分しかもたない博士と、家政婦、そしてその子どもの3人が紡ぐ、やさしく静かな日々の物語です。
数学がテーマなのに、難しさはまったくなくて──むしろ数字が、こんなにもあたたかく感じられるなんて…と驚くんです。
読書が苦手な方にもおすすめですよ。
言葉はやわらかく、描写も繊細で、すっと心に染み込んできます。
読後には、ふだん見過ごしていた日常が、ほんの少し愛おしく思えるかもしれません。
本屋大賞や読売文学賞を受賞したこの作品は、ストレスで疲れた心にも、そっと寄り添ってくれるはずです。
よかったら、ページをひらいて、博士のやさしい世界にふれてみてくださいね。
小川洋子さん(1962年岡山県生まれ)は、静謐な作風で知られる日本の小説家。早稲田大学卒業後に執筆を開始し、1988年『揚羽蝶が壊れる時』でデビュー。1991年『妊娠カレンダー』で芥川賞、2004年『博士の愛した数式』で読売文学賞・本屋大賞を受賞。日本芸術院会員としても活躍中。
読書初心者でも読み進められた体験談|私が「読める本」から始めた理由
実は私も、長い文章を読むのがしんどく感じる時期があったんです。そんなとき、1話ずつ読める短編集や、会話の多い小説、そしてエッセイに出会って、「あ、これなら大丈夫かも」と思えたんですよね。
Kindleなら、気になったらその場ですぐ試し読みもできるし、Audibleなら家事や移動の合間に“聴く読書”ができます。特にAudibleは、ナレーターさんの声が心地よくて、耳から入る言葉にじんわり癒されるんです。
まとめ|読書が苦手でも、あなたにぴったりの一冊はきっとあります
読書が苦手だと思っていたとしても、大切なのは“あなたに合った本”に出会うことなんですよね。
難しい本じゃなくていいし、途中でやめてもいい。ちょっと気になったところから開いてもいい。
読書って、もっと自由で、もっとやさしくていいんです。
さあ、今のあなたの気分に合う一冊からはじめてみませんか?
まずはKindleやAudibleの無料体験から気軽にのぞいてみてくださいね。
▶今すぐKindleで読んでみる
▶Audibleで耳から読書を試してみる
あなたの“読書のはじまり”が、やさしく、たのしいものでありますように。
──松風知里