上橋菜穂子の新刊香君の文庫本化はいつ?文章力が魅力の代表作を読む順番もご紹介します。
上橋菜穂子さんの新刊『香君』の一部が文庫本化されましたね。
そして、上橋菜穂子さんならではの文章力が魅力の代表作についても、読む順番をご紹介します。
どの作品も上橋菜穂子さんの豊かな想像力と深い人間描写を楽しめます。
ぜひ、彼女の世界に浸ってみてください!
上橋菜穂子の新刊『香君』の文庫本化はいつ?
新刊の単行本『香君』(文藝春秋)は上下巻でしたが、文庫では全4巻となるそうです。
香君1 西から来た少女
アイシャは特別な嗅覚を持つ旧藩王の末裔で、命を狙われウマール帝国に逃げ込みます。そこで香りを通じて感情を理解する〈香君〉と出会い、謎のオアレ稲を解明。民衆を助けるために行動するのですが、政治的対立に巻き込まれて捕らえられてしまいます。
この物語はアイシャの冒険と成長を描いており、香りから感情を読み取るというユニークな設定が心に響きます。また、地理や風土が丁寧に描かれた世界観も非常に魅力的です。
香君2 西から来た少女
アイシャは〈香君〉と共にオアレ稲の謎に挑むが、それはウマール帝国への反逆行為となる。虫害が発生し、彼女たちは民を救うために行動を起こすのです。
植物と昆虫が運命を変える物語が展開し始めます。
上橋菜穂子の経歴
上橋菜穂子の受賞歴
上橋菜穂子さんはかなり沢山の賞を受賞されてきました。ここではすべてをお伝えできませんが、直近では以下の賞を受賞されています。
2004年 第42回野間児童文芸賞受賞『狐笛のかなた』
2014年 国際アンデルセン賞作家賞受賞
2015年 第12回本屋大賞受賞『鹿の王』、第4回日本医療小説大賞受賞『鹿の王』
2023年 『守り人シリーズ』第8回吉川英治文庫賞受賞
2024年 第72回菊池寛賞受
関連:>>上橋菜穂子さんの受賞された、菊池寛賞は日本の文化を豊かにする大切な賞として、多くの人に尊敬されています。
上橋菜穂子の文章力の魅力は?
上橋菜穂子さんの文章スタイルは、緻密な世界観と深い人間描写が魅力。
文化人類学の知識を活かし、異世界の社会や自然をリアルに描写しています。キャラクターの感情や成長を丁寧に描くことで、私たちは物語に深く没入できるんですよね。
これらの要素が組み合わさって、上橋菜穂子さんの作品は多くの読者に愛されています。
上橋菜穂子の文章力が魅力の代表作を読む順番
上橋菜穂子さんの代表作である『精霊の守り人』、『獣の奏者』、『鹿の王』の読む順番についてご紹介します。
精霊の守り人(守り人シリーズ)
女用心棒のバルサが、命を狙われる皇子チャグムを守りながら旅をする物語です。
異世界の文化や政治、宗教が詳細に描かれており、上橋さんの文章力が光る作品です。
このシリーズは刊行順に読むのが最もおすすめです。
以下の順番で読むと、物語の流れを自然に楽しめます
◆第8回吉川英治文庫賞受賞作品
◆第25回巖谷小波文芸賞受賞作品
①精霊の守り人
女用心棒バルサは、新ヨゴ皇国の二ノ妃から皇子チャグムを託され、精霊の卵を宿した彼を守るために刺客や魔物と戦い続ける中、建国神話や先住民の伝承が緻密に描かれた世界観が展開されます。
② 闇の守り人
女用心棒のバルサは、25年ぶりに故郷に戻り、養父ジグロの汚名を晴らす旅に出ます。
短槍の模様を頼りに雪山の洞窟を進む中で、故郷の暗い真実と向き合い、辛い境遇でも人との繋がりに希望を見出す冒険物語が繰り広げられます。
③夢の守り人
タンダは異界の“花”に囚われて人鬼となり、幼なじみを救うために命を賭けるバルサの姿が描かれています。
心の絆が“花”の魔力に打ち勝つのかが見どころで、放浪の歌い手ユグノの正体や、大呪術師トロガイの過去も明らかになり、夢と現実の狭間で夢を追う大切さが考えさせられる物語。
④ 虚空の旅人
新ヨゴ皇国の皇太子チャグムと星読博士シュガは、隣国サンガルの新王即位儀礼で不思議な少女〈ナユーグル・ライタの目〉と出会いまが、彼女は海底の民に魂を奪われ、生贄にされる運命なのですが、その背後には大きな陰謀が潜んでいるんです。
海の王国を舞台に、漂海民や国政を操る女性たちが織り成す壮大なドラマが展開されます。
⑤神の守り人(上・下)
こちらは上・下巻ありますので、併せて読んでみてくださいね。
◆第52回小学館児童出版文化賞受賞作品
神の守り人〈上〉来訪編
女用心棒のバルサは、人買いから幼い兄妹を救いますが、彼らには恐ろしい秘密が隠されています。
ロタ王国を揺るがす力を持つ少女アスラを巡り、呪術師たちが動き出す中、バルサはタンダを心配しつつアスラを守って逃げ続け、陰謀と裏切りの中で追跡者たちをかわしながら奮闘します。
神の守り人〈下〉帰還編
ロタ王国は南北の対立に苦しんでおり、対立する氏族をまとめるために強大な力を持つアスラが重要な存在となります。
異界の神やタルの民の秘密、王家と呪術師たちの古い盟約が絡み合う中、アスラは自分の力を恐れながら神に近づいていきます。バルサがアスラを救えるのかがカギになります。
⑥蒼路の旅人
成長したチャグム皇太子は、祖父を助けるために危険を承知で海に出ます。
タルシュ帝国の脅威やサンガル王国の苦闘が待ち受ける中、幼い頃にバルサに救われた命を賭けて大国に立ち向かうチャグムの冒険が始まる。
⑦天と地の守り人(第1部・第2部・第3部)
天と地の守り人は第1部~第3部の三部作になっています。
併せて読むと、より世界に溶け込めますよ。
天と地の守り人 第一部 ロタ王国編
バルサは、行方不明のチャグム皇子を探すため、わずかな手がかりを頼りに旅に出ます。
バルサはチャグムを見つけられるのかがカギとなります。
天と地の守り人 第二部 カンバル王国編
バルサとチャグムが再び旅を共にし、チャグムは困難を乗り越えて成長します。
バルサの故郷カンバルの自然や王国の陰謀、タンダが気づく異変など、彼らは迫り来る危機に立ち向かっていきます。
天と地の守り人 第三部 新ヨゴ皇国編
ロタとカンバルが動き出し、チャグムは父との対決に挑みます。
バルサはタンダを探し、天変地異の中で人々は生き延びようとする、最終章の始まりとなります。
⑧流れ行く者(守り人短編集)
父を亡くした少女バルサは、親友の娘としてジグロに託されます。
故郷を捨て逃げる中で様々な人々と出会い、成長していくバルサの十代の日々を描いた短編集。
⑨炎路を行く者(守り人作品集)
タルシュ帝国の密偵ヒュウゴの少年時代と、バルサが養父ジグロと旅をしながら成長する少女時代を描いた物語。
やがてチャグム皇子と出会う二人の十代の物語が収録されています。
⑩風と行く者(外伝)
バルサは薬草師のタンダと草市を訪れた際、20年前に旅した旅芸人サダン・タラムの一行と再会します。
彼らの若い女頭エオナが狙われていることを知り、バルサは再び護衛を引き受け、エオナを守るためロタ王国へ向かうのです。
獣の奏者(獣の奏者シリーズ)
少女エリンが獣医師として成長していく物語で、異世界の生態系や社会構造がリアルに描かれています。エリンの成長とともに物語が進むため、読者も一緒に成長を感じられるのが魅力です。
こちらも刊行順に読むのが良いでしょう。
◆マイケル・L・プリンツ賞銀賞受賞作品(アメリカ)
①獣の奏者 I 闘蛇編
リョザ神王国の少女エリンは、母が闘蛇を死なせた罪で処刑され、幸せな日々が一変するのですが、エリンは蜂飼いのジョウンに助けられ、獣の医術師を目指します。
② 獣の奏者 II 王獣編
エリンはカザルム学舎で獣医術を学びながら、傷ついた王獣の子リランと出会うのですが、人に馴れないはずの王獣と心を通わせたエリンは、やがて王国の運命を左右する戦いに巻き込まれていきます。
③獣の奏者 III 探求編
母となったエリンは、闘蛇の大量死の原因を調査する中で、母の死に関わる禁忌の真相に迫ります。
夫と息子の未来のため、エリンは歴史の真実を求めて旅に出ていきます。
④獣の奏者 IV 完結編
エリンは、闘蛇と王獣の謎を解くため、真王の命令で王獣を増やして部隊を編成。
過去の封印を解く中で、伝説の大災厄が再び訪れる予感に直面します。
鹿の王 (鹿の王シリーズ)
医療をテーマにしたファンタジーで、謎の病が流行する中で生き残ったヴァンと天才医師ホッサルの物語。現実の医療問題を反映した深いテーマが特徴で、コロナ禍で読まれた方も多いと思います。
これらの作品は、上橋菜穂子さんの豊かな想像力と高い文章力を堪能できるものばかり。
このシリーズも刊行順に読むのがベストです。
◆2015年本屋大賞受賞作品
◆第4回日本医療小説大賞受賞作品
① 鹿の王(上)生き残った者
ヴァンは強大な帝国から故郷を守るために戦士団<独角>の頭を務めていましたが、岩塩鉱に囚われます。ある夜、犬たちが襲い、謎の病が発生する中、ヴァンはその隙に幼い少女を救います。
(角川文庫1巻・2巻)
②鹿の王(下)還って行く者
ユナを追うヴァンと、移住民の謎の病の治療法を探す医術師ホッサル。二人は愛する人々とこの地を守るため、それぞれの道を選びます。
(角川文庫3巻・4巻)
③ 鹿の王 水底の橋
人の命を守るため、政治と戦う決意をしたホッサル。黒狼熱の危機が去った東乎瑠帝国では次期皇帝争いが勃発します。
ホッサルは祭司医・真那の招きで恋人ミラルと共に清心教医術の発祥地・安房那領へ向かいますが、そこで驚くべき歴史を知ることになり、次期皇帝争いに巻き込まれていきます。
これらの順番で読むことで、各シリーズの世界観やキャラクターの成長を一層楽しむことができます。
どのシリーズから始めるか迷ったら、まずは「精霊の守り人」から始めるのがおすすめです!
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まとめ
上橋菜穂子の新刊香君の文庫本化はいつ?文章力が魅力の代表作を読む順番もご紹介について、以下の5つの事柄をご紹介しました。
- 上橋菜穂子の新刊『香君』の文庫本化の情報
- 上橋菜穂子の経歴と受賞歴
- 上橋菜穂子の文章力の魅力は?
- 上橋菜穂子の代表作を読む順番
- 上橋菜穂子を電子書籍Kindleでお得に読む方法
上橋菜穂子さんの魅力は、緻密な世界観と深い人間描写にあります。
上橋菜穂子さんの作品は、異世界の文化や社会をリアルに描くのが魅力で、多くの読者に愛されています。特に「精霊の守り人」、「獣の奏者」、「鹿の王」は、幅広い層に支持され、ドラマやアニメ化もされています。
どの作品も、私たちをその世界に引き込む力があります。ぜひ一度、上橋菜穂子さんの作品を手に取ってみてください!