坂崎かおるさんの作品には、何気ない日常の中にひそむ深い感情が描かれていて、心にじんわりと染み込んできますよね。
特に『海岸通り』は、彼女ならではの独特な視点と描写で、どこか懐かしく、でも新しい感覚を与えてくれる作品です。
坂崎さんは、そうした作品を通して、私たちの中に眠っている思いを呼び覚ます力があるんだなと感じます。
受賞歴も多く、これまでの歩みが素晴らしいので、彼女の作品に触れることで新たな発見があるかもしれませんよ。
彼女の世界に、少しでも足を踏み入れてみたくなりませんか?

ジャンル関係なく多方面の分野を書かれていますね。
舞台となる土地も日本にとどまらない。
どこから発想を得ているのか知りたくなります。

気分で一冊ずつ読んでみたいよね
坂崎かおるのプロフィール
坂崎かおるの過去作品と受賞歴
これまでの受賞した作品や単行本化している本をいくつかご紹介します。
リモート
※「リモート」は、2024年に河出書房新社から刊行された短編集『嘘つき姫』に再録されています。
サトルという中学生は、事故で体が動かせなくなり、リモートで授業を受けるために「ロボット」を使っているんです。その姿は、どこか昔のロボットを思い出すような不思議な感じがあります。でも、サトルは周りの友達や自分のことをしっかりと考え、特にカオリのことをとても大切に思っているのが伝わってくるんです。
カオリがからかわれると、サトルは怒り、彼女を守ろうとする。その姿がとても印象的で、心にずっと残ります。
そして、実はサトルはすでに亡くなっていて、父親が「ロボット」を操作していたことが明らかになるんです。
この物語を通じて、サトルとの友情や、自分とは何かというアイデンティティについて深く考えさせられるんですよね。
人とのつながりや、大切な人を守ろうとする思いに、温かさを感じずにはいられません。
私は、こうした心に響くテーマを大切にしている方なので、この本に触れることで、きっとみなさんも多くのことを感じ取れるんじゃないかと思います。
2020年第1回かぐやSFコンテスト審査員特別賞受賞
電信柱より
ちょっと変わった恋のお話を聞いてみませんか?
坂崎かおるさんの『電信柱より』は、一風変わった恋愛小説なんです。
主人公のリサは、なんと電信柱に恋をしてしまうんですよ。普通の恋愛とはまったく違うこの不思議な恋を通じて、愛とは何か、人間の感情とはどういうものなのか、深く考えさせられます。
物語が進むにつれて、リサが感じる愛の本質が少しずつ見えてくるのが魅力的です。
坂崎かおるさんの作品には、どこか温かさがあり、読んでいると心がほっとします。
坂崎かおるさんが描く感情の動きや言葉の使い方には、共感を呼び起こす力があるんですね。この作品も、読後に「愛って何だろう?」と考えたくなる、そんな感覚を与えてくれますよ。
初めて読む方には、きっと新しい発見があるはずです。
2021年第3回百合文芸小説コンテストSFマガジン賞受賞
あたう
2022年第28回三田文学新人賞佳作受賞
嘘つき姫
『嘘つき姫』は、坂崎かおるさんの手による魅力的な短編集!
特に「嘘つき姫」は、1940年のパリを舞台に、戦争と嘘を通して姉妹の絆を描くお話で、心に残ります。どの物語も、嘘と真実、そして人間の感情の複雑さを優しく、そして深く掘り下げているんですよね。
個人的に、この本を読んでみると、普段考えないような「嘘」の意味を再考するきっかけになりましたし、視点が広がる気がしましたよ。
坂崎かおるさんの描く世界観には、心が少し温かくなるような不思議な力があるようにも思います。
もし、あなたが少し違った視点から物語を楽しみたいなと思っているなら、『嘘つき姫』はきっと面白く読めると思います。何
気ない日常の中にも、こんなに深い物語が隠れているんだな、と思わせてくれる素敵な本です。
2022年第4回百合文芸小説コンテスト大賞受賞
僕のタイプライター
『僕のタイプライター』は、坂崎かおるさんが描く幻想的で不思議な物語。
チャイニーズタイプライターという珍しい題材を通じて、現実と幻想が交錯する世界に私たちを引き込みます。
主人公が遭遇する謎めいた出来事に、思わず心が惹かれ、ズンズン物語の中に入っていきます。
坂崎かおるさんの筆致はとても繊細で、タイプライターに込められた歴史や文化が、まるで目の前で広がるように感じられるんですよね。
この物語を読むと、普段見過ごしてしまいがちな細やかな感情や背景に気づけるようになるかもしれません。
短編の中に込められた深い余韻を味わいながら、心に残る一冊になること間違いなしです。
もし幻想的で少しミステリアスな作品を求めているなら、ぜひ手に取ってみてください。坂崎かおるさんの世界観が、あなたの心に新しい扉を開いてくれるはずです。
◆2023年第1回幻想と怪奇ショートショートコンテスト優秀作受賞
渦とコリオリ
2023年第6回阿波しらさぎ文学賞受賞(後に受賞辞退されています)
『徳島新聞』2023年8月26日掲載
いぬ
幻想短篇アンソロジー『水都眩光』に収録されています。
『いぬ』は、幻想的で心温まる短編小説です。
物語の中で、母親が架空の犬を飼い始めるという不思議な出来事から、現実とファンタジーが微妙に交じり合っていきます。
あり得ないような出来事が、どこかリアルに感じられて、不思議な感覚に包まれるのが魅力です。
この本を読むと、日常の中に潜むちょっとした不思議や美しさに気づけるようになると思います。
坂崎かおるさんの繊細で温かい文体に触れることで、現実と幻想の境目がいかに曖昧で、そこにどんな豊かな世界が広がっているのかを感じられます。
「架空の犬」という存在に心を惹かれながら、あなたもぜひこの物語に寄り添ってみてください。きっと日々の中で、少しだけ視点が変わるような気がしますよ。
ベルを鳴らして
『ベルを鳴らして』は、坂崎かおるさんが描く、感情の波と歴史的背景が交差する深い物語です。
舞台は、第二次世界大戦前後の日本。
物語の主人公・シュウコは、邦文タイプライター学校に通う女性で、戦争を経て人生が大きく変わっていきます。シュウコと中国人教師とのやりとりが、物語に深い感動と謎をもたらしているんです。
この作品を読むと、歴史の中に生きた人々の思いを感じることができ、感情表現の豊かさや人間関係の難しさについても深く考えさせられます。戦争という大きな出来事の中での小さな人間ドラマに、心が震えますよ。
坂崎かおるさんの細やかな描写や独特な視点に触れたとき、私は改めて「言葉の力」を感じました。きっと皆さんもシュウコの苦悩や葛藤を共感しながら、自分自身を見つめ直すきっかけを得られるはず。
もしまだ読んでいなければ、ぜひこの作品に触れてみてくださいね。
2024年日本推理作家協会賞短編部門受賞/『小説現代』2023年7月号
海岸通り
『海岸通り』は、坂崎かおるさんが描く穏やかな日常の中に、静かに、しかし深い人間模様が息づく作品なんです。
主人公のクズミは、海辺の老人ホーム「雲母園」で派遣清掃員として働きながら、ウガンダ出身の新人マリアや、個性豊かな入居者たちと交流していきます。彼女たちとの関わりから、少しずつ浮かび上がる社会問題や人間関係の複雑さが、心に響くのです。
読んでいると、ふと日常の中に隠れた美しさや、面白さを再発見することもできますよ。
坂崎かおるさんの優れた観察眼と、詩的な表現があらゆる瞬間に深みを与えてくれているんですよね。社会の裏側に触れつつも、どこかほっとするような温かさが漂うこの作品。きっと心に残る何かを感じることだと思います。
もし、あなたが日常の中に潜む小さな感動や発見を求めているなら、この本はピッタリです。坂崎さんが紡ぎ出す言葉の数々に、きっと、心を動かされますよ。
2024年 第171回芥川龍之介賞候補 /『文學界』2024年2月号掲載
関連:>>坂崎 かおるさんノミネート!第171回芥川賞・直木賞候補作品
関連:>>芥川賞と直木賞はどっがすごいでしょうか?そもそもの違いと両方ノミネートできるのか、ということについても調査しました。
坂崎かおるを電子書籍Kindleでお得に読む方法

kindle無料アプリをダウンロードして、もっとお得に読書してみませんか?
kindle無料アプリで、青空文庫も読めて、なおかつ新刊本なども無料で読みたいですよね。そんなときに便利なのがKindle Unlimitedです。
Kindle(電子書籍・キンドル本)を Unlimited(無制限)に読むことができます!
今なら30日間の無料体験も可能!重たい本に悩まされず、身軽で快適な読書ライフを体験してみませんか?
この機会に、好きな本を好きな場所で楽しむ新しいスタイルをぜひお試しください。
Kindle電子書籍は「本を買う」「本を借りる」両方のメリットを最大限に活用できることが魅力です。
>>電子書籍Kindle Unlimitedの口コミ・メリット・デメリットのご紹介
❝超お得な聴き・読み放題プラン❞
◆12万冊以上の小説やビジネス書、洋書などが聴き放題 ⇒ Audible
◆200万冊以上の洋書やビジネス書、小説などが読み放題 ⇒ Kindle Unlimited
※今なら30日間無料体験できます!
おすすめ:Kindle無料アプリのダウンロードで更に無料の「青空文庫」を読もう!>>
まとめ
坂崎かおるの海岸通りなど過去作品と受賞歴! wiki的プロフィールについて、以下の3つの事柄をご紹介しました。
- 坂崎かおるのプロフィール
- 坂崎かおるの過去作品と受賞歴
- 坂崎かおるを電子書籍Kindleでお得に読む方法
坂崎かおるさんの作品はどれも含みを持たせた終わり方が絶品なのです。まだ読んだことのない方はこの機会に気になる本を読んで見てはいかがでしょうか。
知らなかった世界を覗くことができるかもしれませんよ。