「あれ、町田康さん、ずいぶんスリムになった?」──そんな声があがるたび、私もドキッとするんですよね。けれど、体質でも病気でもなく、彼が選んだのは “お酒をやめる” という大胆な一歩だったんです。
町田康さんは2015年の年末、30年以上続けていた毎日の晩酌をきっぱりストップ しました。
どうして? と尋ねられると、町田康さんはこう答えています。
「理由ははっきりしないけれど、考えが死んでしまった からなんです」と。
つまり、飲み続けることで思考が曇り、心がすり減っていた…そんな感覚が決定打になったんですね。
その結果どうなったのかというと、約8kgの体重がスルスルっと落ちたんです。
摂取カロリーが減ったことに加え、睡眠の質や生活リズムも整ったからこそ、身体が正直に応えてくれたんでしょうね。
町田康『しらふで生きる』でわかる断酒のリアル
「しらふで生きるのは、こんなにも不安で、そして自由だ。」
その言葉どおりの揺れる心を、町田康さんはエッセイ『しらふで生きる 大酒飲みの決断』に包み隠さず綴っているんです。
しらふで立ち止まったとき、見えてきたもの
年末年始のごちそう、旅先の夜景、締切後の“ご褒美の一杯”──そんな“飲まずにいられない”シチュエーションで、町田康さんは何を思い、どんなふうに耐えたのか。
読み進めるたび、私たちも一緒にハラハラしてしまうんです。
断酒の理由と、痩せたヒミツ
- 断酒した理由…「思考が停止していたから」。お酒が“頭のスイッチ”を奪っていた、と語ります。
- 痩せた理由…飲酒によるカロリーがゼロになり、生活リズムが整った結果、約8kg減。身体も心も軽くなるなんて、ちょっと羨ましいくらいです。
- 得られたもの…川のせせらぎ、風に揺れる草花 –小さな“良い音”に気づける喜びを手に入れたんですって。
こんなあなたに本書をおすすめ
- 断酒・減酒を考えているけれど、一歩が怖い
- アルコールとの付き合い方に悩んでいる
- “普通の幸せ”ってなんだろう、と立ち止まりたくなる
- 自分の弱さと向き合う勇気がほしい
🌼読書セラピーの観点でも◎
依存を手放すプロセスを疑似体験できるので、心の整理にもぴったりなんですよね。
📘 [Kindle版はこちら]
Audible版は現在配信されていませんが、音声読書にご興味のある方には、
👉 Amazonオーディブル完全マニュアル【2025年版】|無料体験期間・メリット・解約手順
こちらもぜひ参考にしてみてくださいね。
Kindle Unlimitedでの読書もおすすめです。登録や解約が不安な方は、
👉 Amazon Kindle Unlimitedの使い方・料金・解約方法を徹底解説!初心者向けガイドをチェックしてみてください。
安心して読書の世界に飛び込めますよ。
プロフィール&経歴:パンクから文学教授へ

音楽ファンには“町田町蔵”、文学ファンには“芥川賞作家・町田康”。
二つの顔を持つ町田康さんの歩みを、簡単に振り返ってみます。
- 出身高校:大阪府立今宮高校です。ここでパンク魂に火がついたそう。
- バンドデビュー:1977年にバンドを結成し、1981年には「INU」でメジャーデビュー。
- 文壇デビュー:1996年の『くっすん大黒』が衝撃の第一歩。
- 芥川賞受賞:2000年『きれぎれ』で第123回芥川賞受賞。
- 現在の肩書き:2023年からは武蔵野大学文学部教授として教壇に立ち、若い世代へ“言葉の火花”を伝えているんです。
プライベートQ&A【よく検索される気になるポイント】
「奥さまってどんな方?」「今どこに住んでるの?」そんな素朴な疑問に、やわらかくお答えしますね。
よくある疑問 | 回答 |
妻は誰? | 経営者として活躍する 敦子さん。 犬猫が好きで、温かい家庭を築いているそうです。 |
子供は? | お子さんに関する情報は非公開。 でも、犬猫たちと賑やかに暮らしている様子が伝わってきます。 |
住まいは? | 静岡県熱海市 と 東京都 を行き来する二拠点ライフ。 海と都会、どちらも味わえるなんて素敵ですよね。 |
身長は? | 公表はありませんが、テレビなどから 170cm前後 と言われています。 |
町田康をもっと味わう3冊
痩せた経緯を知ったら、町田康さんの“言葉の魔法”をもっと浴びたくなるんですよね。
そこで、初めての方にもおすすめの3冊を選んでみました。
しらふで生きる 大酒飲みの決断
「しらふで生きるのは、こんなにも不安で、そして自由だ。」──30年の晩酌を断った町田康さんは、酒で“考えが死んでいた”と気づき、約8キロも軽くなった心身で新しい日常を歩み始めます。
断酒で深く眠れ、草花の揺れさえ愛おしく感じるほど感覚が研ぎ澄まされる……そんな“普通の幸せ”が、この一冊にぎゅっと詰まっているんです。
お酒との距離に迷うあなた、まずページを開き、しらふで広がる自由な景色をのぞいてみませんか?
きっと、澄んだ朝の頭で自分の本当の声に耳を澄ませたくなるはずです。
きれぎれ
「自分のダメさも、どこか愛おしい」──そんなふうに感じたことはありますか?
町田康さんの『きれぎれ』は、第123回芥川賞を受賞した純文学作品。
夢見がちで怠惰、酒好きな主人公の“きれぎれ”な独白が、まるで自分の頭の中をのぞいているような不思議な心地よさをもたらしてくれます。
支離滅裂なのにどこかユーモラスで、読み進めるほどに「ダメな自分」も肯定されたような気持ちになるんです。
日常に疲れた日には、この一冊を。
読んでいくうちに、あなた自身の中の「きれぎれ」な感情にも、ふっとやさしくなれるかもしれません。
告白
「自分の思いが、誰にも伝わらない」──そんなもどかしさを抱えたこと、ありませんか?
町田康さんの『告白』は、そんな“言葉にならない心”を抱えた主人公・熊太郎の物語。
河内音頭をモチーフにした独特のリズムで展開するこの長編は、まさに町田ワールド全開。
破天荒だけど鋭くて、どこかユーモラスな語りに、気づけば深く引き込まれてしまいます。
人とのすれ違い、自分の弱さや滑稽さに向き合うことは、時に苦しいけれど、この作品はその先に“そのままの自分でもいい”と思える光をそっと灯してくれるんです。
読後にはきっと、自分自身を少し優しい目で見つめられるようになりますよ。
どうか、あなたの「ほんとうの気持ち」を探す旅に出てみてくださいね。
まとめ|“しらふ”だからこそ見える景色
町田康さんが選んだのは、お酒を手放して思考を取り戻す道でした。
その決意は、体重の減少以上に、日常を“新しい目”で眺める力を授けてくれたんです。
「お酒をやめたい、でも怖い…」 そんな風に立ち止まっているあなたへ。
まずはこの一冊を開いて、“しらふで立つ自分”をそっと想像してみませんか?