こんにちは。松風知里です。
「芥川賞」「直木賞」──このふたつの文学賞の名を聞いたことがある方は多いですよね。
その創設に深く関わった人物こそ、菊池寛(きくち かん)なんです。
彼は一見“堅実な文学者”という印象がありますが、実はギャンブル好きで、豪快な一面を持っていた人でもあります。
それでいて、友情や家族への愛情も深く、作家としても経営者としても一流でした。
この記事では、そんな菊池寛のギャンブルの名言・芥川龍之介との友情・息子や子孫の活動までをやさしく解説します。
さらに、作品を気軽に読めるKindle UnlimitedやAudibleの活用法も紹介しますので、よければ最後までお付き合いくださいね。
菊池寛とは?どんな人物だったのか
菊池寛(1888–1948)は、小説家・劇作家・ジャーナリスト・そして文藝春秋社の創設者。
菊池寛の功績を一言で言うなら、「日本の文学と出版の形を変えた人」なんですよね。
- 1923年 「文藝春秋」創刊
- 1935年 「芥川賞」「直木賞」設立
- 1948年 功績をたたえ「菊池寛賞」創設
こうした活動の裏には、芥川龍之介との出会いが大きく影響しています。
>>芥川賞と直木賞の違いとは?両方ノミネートはできるの?やさしく解説します
この二つの賞がどのように生まれたのかを知ると、菊池寛の信念がより深く見えてくるんです。
菊池寛の生い立ちと学生時代

香川県高松市で生まれた菊池寛は、7人兄弟の四男。
貧しい家庭環境の中で、本に救われながら成長しました。
教科書を買えずに友人から借りて書き写すほどの努力家で、幸田露伴や泉鏡花に影響を受けたといいます。
進学後も何度も退学を繰り返しながら、最終的に京都帝国大学文学部で上田敏に師事。
この経験が後の「人間味のある文学」につながっていくんです。
そして1916年に『屋上の狂人』を発表して脚光を浴び、以後『父帰る』『恩讐の彼方に』など、数々の名作を生み出しました。
菊池寛のギャンブルの名言
菊池寛はギャンブル好きでも知られていました。
「ギャンブルは絶対に使ってはいけないお金でやってからが本当の勝負だ」──そんな大胆な言葉も残しているんです。
ただ、実際の彼は『日本競馬読本』で「小遣い以上の金を使うな」と戒めています。
つまり、勝負師の顔の裏にあるのは冷静な観察眼だったということ。
貧しい生い立ちから努力で成り上がった彼にとって、「お金をどう使うか」は人生そのものだったのかもしれませんね。
そして、この“強さと弱さを抱える人間”という視点は、彼の代表作『形』にも通じるものがあります。
>>形で菊池寛が伝えたかったことは何?テーマの概要を分かりやすく解説
菊池寛と芥川龍之介|友情と別れ
菊池寛と芥川龍之介は、東京帝国大学(現・東京大学)時代に出会いました。
同じ文学サークル「新思潮」で活動し、互いに才能を認め合う仲に。
芥川龍之介が亡くなる直前、二度も菊池寛に会いに行こうとしたという逸話は有名です。
その後、菊池寛は友人の遺志を継ぐように「芥川賞」を創設。
菊池寛の中には常に「芥川龍之介という友への敬意」があったんですよね。
友情をテーマにした文学賞といえば、もうひとつ——
>>菊池寛賞の歴代受賞者と時計が贈られる理由|最新の第73回受賞者もご紹介
こちらの記事では、菊池寛の精神を今に受け継ぐ作家たちの姿も紹介しています。
菊池寛の家族と子孫たち
菊池寛には妻・包子(かねこ)さん、4人の子どもたちがいました。
長男・英樹さんは「菊池寛記念館」の名誉館長として父の足跡を伝え、
孫の夏樹さんは文藝春秋の編集者として文学の世界を支え続けています。
家族ぐるみで文学の灯を守り続ける姿には、まるで小説のような温かさがありますよね。
彼らは今も、“言葉を通して人の心に寄り添う”という菊池寛の精神を受け継いでいるんです。
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まとめ|菊池寛が遺した“生きる力”の物語
菊池寛は、豪胆でありながら繊細な人でした。
ギャンブルに夢中になりながらも、友情や文学への誠実さを忘れない。
その矛盾こそが、彼の作品を豊かにしているんです。
そして、その精神は今も文学賞を通して生き続けています。
>>菊池寛賞の歴代受賞者と時計が贈られる理由|最新の第73回受賞者もご紹介
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