『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』を読んで、「どんな人が、こんなに切なく心に残る物語を書くのだろう」と気になった方も多いのではないでしょうか。
汐見夏衛(しおみ・なつえ)さんは、鹿児島県出身の小説家。高校で国語を教えていた経験を持ち、10代の悩みや孤独、生きづらさにそっと寄り添う物語を数多く書いています。
2023年には『夜が明けたら、いちばんに君に会いにいく』『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』が相次いで映画化。
さらに2026年8月7日には、『あの花』の続編『あの星が降る丘で、君とまた出会いたい。』も実写映画として公開されました。
この記事では、汐見夏衛さんの出身高校や大学、年齢、元教師という経歴を整理しながら、初めて読む方におすすめの順番や映画化された原作もご紹介します。
たくさん作品があるので、全部を順番どおりに読まなければいけないわけではありません。
まずは、今の気持ちに合いそうな一冊から。汐見夏衛さんの物語の世界へ、ゆっくり入ってみてくださいね。
汐見夏衛の出身高校・大学・年齢などプロフィール

まずは、汐見夏衛さんのプロフィールを整理してみましょう。
| 項目 | 内容 |
| 名前 | 汐見夏衛(しおみ・なつえ) |
| 生年 | 1986年生まれと紹介されています |
| 出身 | 鹿児島県鹿児島市 |
| 出身高校 | 鹿児島県立鶴丸高等学校 |
| 大学 | 大阪の大学へ進学。大学名は公表情報で確認できません |
| 居住地 | 愛知県在住 |
| 職歴 | 元高校国語教師 |
| 書籍化デビュー | 2016年『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』 |
| 主な作品 | 『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』『夜が明けたら、いちばんに君に会いにいく』など |
鹿児島市のクリエイター紹介では、汐見夏衛さんは1986年生まれと紹介されています。生年月日までは確認できないため、2026年時点では39〜40歳と考えられます。
汐見夏衛の出身高校は鹿児島県立鶴丸高校

以前は出身高校を「不明」としていましたが、現在は鹿児島県立鶴丸高等学校が母校であることを確認できます。
2024年には母校の鶴丸高校で「何のために書くのか~小説家になるまでと、なってから~」という文化講演会も行われました。
鹿児島で生まれ育ったことは、作品にも深くつながっています。
『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』についても、子どもの頃に知覧特攻平和会館を訪れた経験が作品につながったと、本人が語っています。
汐見夏衛の大学はどこ?

高校卒業後は大阪の大学へ進学しています。
ただし、今回確認した本人のコラムや出版社プロフィールでは、大学名までは公表されていませんでした。
本人は、鹿児島で生まれ、大阪の大学へ進学し、その後愛知で就職したと振り返っています。
そのため、大学については「大阪の大学」としておくのがよさそうです。
高校の国語教師から小説家へ

汐見夏衛さんは、高校で国語を教えながら小説を書き始めました。
勤務していたのは、愛知県立南陽高等学校。2024年には、元教員として7年ぶりに同校の教壇に立っています。
教師として働いていた頃、小説投稿サイト「野いちご」と出会い、趣味として執筆をスタート。
2016年に『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』で書籍化デビューしました。
学校で10代と接してきた経験があるからこそ、汐見さんの物語には、若い頃の「誰にもわかってもらえない」と感じる気持ちが丁寧に描かれているのかもしれません。
結婚している?家族について

以前の記事では「既婚」と記載していましたが、今回確認した公式プロフィールなどでは、配偶者についての詳しい公表情報は確認できませんでした。
一方、汐見さん自身がインタビューの中で、お子さんを幼稚園へ迎えに行ったときの出来事を語っています。
そのため、お子さんがいることは確認できますが、結婚や配偶者については、ここではそれ以上推測しないことにします。
汐見夏衛の本はどの順番で読む?

汐見夏衛さんの作品は、多くが独立した物語です。
そのため、刊行順にすべて読む必要はありません。
「初めて読むならどれ?」と迷った場合は、まず代表作から入り、気に入ったテーマに合わせて次の本を選ぶ読み方がおすすめです。
初めてなら『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』
最初の一冊としておすすめしたいのは、やはり『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』です。
現代に生きる中学生・百合が、1945年の日本へタイムスリップし、特攻隊員の彰と出会う物語。
戦争という大きなテーマを扱いながらも、物語の中心にあるのは「大切な人と一緒にいられる時間」なんですよね。
今が当たり前ではないこと。
誰かを大切に思うこと。
言えなかった言葉が、あとになって心に残り続けること。
10代だけではなく、大人になってから読んでも、受け取るもののある作品だと思います。
「あの花」シリーズの読む順番

シリーズとして続いている作品は、順番を意識したほうが物語を味わいやすくなります。
おすすめは、
- 『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』
- 『あの星が降る丘で、君とまた出会いたい。』
- 『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。Another』
の順です。
スターツ出版の公式書籍情報でも、『あの花』と続編『あの星』、そして番外編を収めた『Another』がシリーズ作品として紹介されています。
①『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』
百合と彰の出会いから始まる物語です。
まずはこちらから読むことで、その後の『あの星』に続く百合の気持ちも受け取りやすくなります。
2023年12月には、福原遥さんと水上恒司さんの出演で実写映画化されました。
②『あの星が降る丘で、君とまた出会いたい。』
『あの花』の続編です。
現代へ戻った百合と、転校先で出会う宮原涼。
彰との記憶を抱えながら生きる百合に、新しい出会いが何をもたらすのかが描かれます。
2026年8月7日には実写映画版が公開されました。映画公式サイトでは、百合と彰の物語は『あの花』で始まり、『あの星』で完結すると紹介されています。
映画を観て原作が気になった方は、『あの花』から2冊続けて読むと、百合が歩いてきた時間をより深く感じられると思います。
③『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。Another』
彰、石丸、千代など、本編に登場した人物たちの視点から描かれる物語を収めた一冊です。
本編では見えなかった思いや、その人自身の物語に触れられるのが魅力なんですよね。
2024年に単行本が刊行され、2026年には文庫版も発売されました。
本編を読んだあと、「あの人はあのとき何を思っていたんだろう」と気になった方におすすめです。
『夜が明けたら、いちばんに君に会いにいく』の読む順番

こちらもシリーズ作品があります。
読むなら、
- 『夜が明けたら、いちばんに君に会いにいく』
- 『夜が明けたら、いちばんに君に会いにいく ~Another Stories~』
の順がわかりやすいです。
野いちごジュニア文庫の「上・下」は、同じ物語を若い読者向けに分冊した版なので、別の続編ではありません。
『夜が明けたら、いちばんに君に会いにいく』
周囲に合わせて「いい子」を演じ続ける茜と、自由に見える青磁の物語です。
自分の気持ちを言えないこと。
周りから見える自分と、本当の自分が少しずれてしまうこと。
そんな息苦しさを抱えているときに、そっと寄り添ってくれる作品なんですよね。
2017年には「野いちご大賞」を受賞し、2023年に実写映画化されました。
『~Another Stories~』
本編のその後や、登場人物たちを別の角度から見ることができる連作短編集です。
茜と青磁の物語をもっと味わいたくなった方は、本編のあとに読んでみてくださいね。
シリーズ以外でおすすめの汐見夏衛作品

シリーズ以外の作品は、基本的に好きなものから読んで大丈夫です。
今の気持ちに合わせて選ぶなら、こんな分け方ができます。
| 今の気分 | おすすめ作品 |
| 自分らしさに悩んでいる | 『だから私は、明日のきみを描く』 |
| 心が少し疲れている | 『まだ見ぬ春も、君のとなりで笑っていたい』 |
| 自分に自信を持てない | 『ないものねだりの君に光の花束を』 |
| 食べることや暮らしから心を整えたい | 『さよならごはんを今夜も君と』 |
| 孤独や人間関係に悩んでいる | 『傷だらけの僕らは、それでもいつか光をみつける』 |
| 夏に読む青春小説を探している | 『あの夏のキミを探して』 |
『だから私は、明日のきみを描く』
恋と友情の間で揺れる高校生たちを描いた物語です。
「好き」という気持ちだけでは進めないことや、大切な人を傷つけたくないからこそ、自分の気持ちを隠してしまう苦しさが描かれています。
誰かを大切に思うほど悩んでしまうときに、手に取りたくなる一冊です。
『ないものねだりの君に光の花束を』
「自分は平凡で、特別なものなんて何もない」と感じる高校生・影子が、自分自身の価値を見つめ直していく物語です。
誰かと比べて落ち込んでしまうとき。
自分には何もないように思えるとき。
そんな日に読むと、「自分の見えていなかったところ」に少し目を向けられるかもしれません。
『さよならごはんを今夜も君と』
食に悩みを抱える若者たちと、夜食専門店「お夜食処あさひ」をめぐる物語です。
恋愛だけではなく、「食べること」と「生きること」を描いた作品。
2024年には続編『さよならごはんを明日も君と』も刊行されています。汐見さん自身も、食べることと生きることはつながっていると語っています。
少し疲れて、温かいものを食べたくなるような夜に合う本なんですよね。
『傷だらけの僕らは、それでもいつか光をみつける』
学校で孤立してしまった瑠璃と、人前で話すことが苦手な紺。
それぞれに傷を抱えた二人が出会い、少しずつ心の支えになっていく物語です。
2023年の単行本刊行後、2026年7月に文庫化されました。
弱さをなくすのではなく、弱さを抱えたまま誰かと生きていく。
そんな物語を読みたい方に合うかもしれません。
『あの夏のキミを探して』
2025年に刊行された作品です。
『あの花』から汐見夏衛さんを知った方が、もう一冊、夏の空気を感じる青春小説を読みたいときにも気になる作品です。
汐見夏衛の映画化作品と原作
2026年現在、汐見夏衛さんの作品は映像の世界にも広がっています。
『夜が明けたら、いちばんに君に会いにいく』
2023年に実写映画化。
原作は、茜と青磁の心の距離が少しずつ変わっていく様子を、文章だからこそ感じられる細かな心情まで追えるのが魅力です。
映画を先に観た方も、原作に戻ることで二人の気持ちをもう一度ゆっくりたどれます。
『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』
2023年12月8日に映画公開。
福原遥さん、水上恒司さんが出演し、原作シリーズはその後も多くの読者に届いています。
2026年6月時点で、シリーズ累計発行部数は180万部を超えています。
映画で百合と彰に出会った方にも、原作では二人の心の声をより近く感じられると思います。
『あの星が降る丘で、君とまた出会いたい。』
そして2026年8月7日、『あの花』の続編『あの星が降る丘で、君とまた出会いたい。』が映画公開されました。
主演は福原遥さん。出口夏希さん、伊藤健太郎さんも出演しています。
『あの花』を観て百合のその後が気になっていた方にとって、物語の続きへ進める作品です。
映画から原作へ戻ってみると、映像では一瞬で過ぎていった感情も、ゆっくり受け止められるかもしれません。
汐見夏衛作品をKindleやAudibleで読むには

汐見夏衛さんの作品は、紙の本でゆっくり読むのもいいですし、Kindle版やAudible版が用意されている作品なら、暮らしに合わせて読み方を選ぶこともできます。
ただし、Kindle UnlimitedやAudibleの対象作品は時期によって変わります。
「汐見夏衛さんの作品なら全部読み放題」というわけではありませんので、気になる本が見つかったら、Amazonの商品ページで現在の配信状況を確認してくださいね。
紙の本でじっくり味わう。
Kindleで気軽に読み始める。
目が疲れている日は、Audibleで耳から物語に入る。
その日の自分に合う読み方を選べると、本との距離も少し近くなるんですよね。
Kindle Unlimitedについて詳しく知りたい方はこちらでまとめています。
▶Amazon Kindle Unlimitedとは?料金・解約・使い方を初心者向けに解説
耳から読書をしてみたい方は、Audibleの始め方も参考にしてみてくださいね。
▶Amazonオーディブル無料体験の始め方|期間・登録方法・解約手順をやさしく解説
まとめ|汐見夏衛の本は、今の気持ちに合う一冊から
汐見夏衛さんは、1986年に鹿児島市で生まれ、鹿児島県立鶴丸高校から大阪の大学へ進学。
その後、愛知県の高校で国語教師として働きながら小説を書き始め、2016年に『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』で書籍化デビューしました。
作品はたくさんありますが、すべてを刊行順に読む必要はありません。
初めてなら『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』。
シリーズを続けて味わいたいなら『あの星が降る丘で、君とまた出会いたい。』へ。
心が疲れているなら、今の自分の悩みに近い作品から選んでみるのもいいと思います。
汐見夏衛さんの小説には、強く「前を向いて」と言うのではなく、立ち止まっている気持ちのそばにいてくれるようなところがあります。
映画から知った方も、以前から作品が好きな方も。
いま少し気になった一冊から、ゆっくりページを開いてみてくださいね。

